桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

何だか判らないわ!

2014-11-26 | Weblog

21日、日弁連主催で「盗聴法などに反対する集会」が開かれたらしい。

確か、日弁連は法政審議会の答申に賛成したよね?その答申案には「警察による立ち合い無しの盗聴が許される」とあったよね?

その日弁連が、なぜ反対集会を行うのだろうか、俺には、サッパリ判らない。

警察が盗聴を自由にやり始めたらば、その危険など、初めから判り切った話じゃないか。犯罪者を盗聴するのではなくて、警察が危険人物と思い込んだり、権力に反対する者だとか、勝手に選び出して狙い撃ちする。そして社会の自由を奪っていくことなど、判らなかったとでも言うのだろう。何を腑抜けたことを言ってるのだろうか。呆れて言葉もない。

答申案に賛成した日弁連が、今さら「反対です、危険です」などと言ったところで社会に訴える力もないし、警察は鼻で笑って馬鹿にしていることだろう。

 

 


告発しなければ!

2014-11-26 | Weblog

氷見事件を支援する人たちが、捜査をした警察官たちを告発すると報道された。

いいねえ、徹底的にやらなくては。

大阪地裁所長襲撃事件では、逮捕された人たちのアリバイが証明されて無罪になったのに、その責任を追及した国賠裁判では「アリバイは信じません。今でも犯人と信じています」と、冤罪を作った刑事は言い放った。

俺ならば、この刑事を「名誉毀損」を告発して警察官を辞めさせるまで闘うが、あの事件の仲間たちは警察との戦いに嫌気がさして辞めてしまった。

アリバイが証明された無罪なのに「裁判所の逮捕状があるから犯人だ」と語る大阪府警の警察官には、心底呆れたが、これが現実の警察だ。日本全国の警察は、逮捕状が出れば、それで百パーセント犯人と確信する。そして強引に自白を求めることしかしない。だから冤罪が生まれるのだ。

アリバイが明らかになっても犯人と言い続けるような警察を許してはならない。

氷見事件でも真犯人が明らかになったのに「柳原さんが自ら自白して、裁判でも認めて、自ら進んで刑務所へ行ったのだから責任はない」と警察も検察も主張する。そして、裁判でも平然と偽証する。何をして構わないかのような警察は、徹底的に追及して、そんな連中は警察官を辞めさせなければならない。