桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

馬鹿な奴

2014-11-05 | Weblog
舞鶴事件で無罪になった男が、また殺人未遂事件だとニュースになった。前にもあったよね、小野悦男とか言った男。
こういうのがあると、必ず「だから無罪が間違いだ」とか主張する輩が出るよね。文春や新潮が、きっと張り切って、その手の人間を器用して記事にすることだろう。
でも、無罪は無罪。日本の裁判では、無実の人が有罪になることはあっても、有罪の人が無実になることなどあり得ない。そのことだけは声を大にして言いたい。
俺は、自分が冤罪を体験させられるまで、文春や新潮と同じ立場だったから、余り大きな顔は出来ないが、警察や検察を盲信して強きに同調する昔の俺みたいな人がいれば、俺はアナタが俺と同じ体験をしないように祈るよ。