桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

進行協議

2014-11-12 | Weblog
今日は進行協議。
そろそろ準備書面のやり取りは終了になるかと思ったが、どうも、まだ続きそうだ。国は、性懲りもなく、まだ反論すると言う。
本当に懲りないねぇ。
まあ、その司法試験を通った優秀な頭脳を使って屁理屈を捻り出すのが、検察庁配下たる法務省役人の任務。任務だから懲りることなどはないのだろうが、実に良くやるものだ。
俺は人を憎んだり、怒ったりすることが苦手なものだから、エレベーターで国の代理人を務めるお役人たちと一緒になったとき、つい黙礼をしてしまったよ。

早朝宣伝

2014-11-12 | Weblog
昨日は水戸駅での宣伝だった。
全国で闘う冤罪事件の宣伝だったが、早朝の水戸駅は、俺の闘っていたときとは雰囲気が違っている。残念ながらチラシを取る手は多くなかった。
1980年代に死刑4事件が再審で無罪になっても、何も変わらなかったように、今回も社会は変わりなく進むのかも知れない。
ただ違っていることがある。それは、あのときは4事件で終わってしまい、次が続かなかったが、袴田事件の後には東住吉事件があるし、日野町事件もある。名張もあると書けない現状が哀しいが、必ず次が続き、名張にも繋げたい。いや、次を続けさせることが、先に勝てた者の義務かも知れないと思っている。そして司法を変えなければならないよね。