桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

可哀想に

2014-06-24 | Weblog
都議会のヤジ騒ぎが社会問題になっていたが、そのヤジを放った人物が現れた。鈴木という自民党議員だったが、哀れだったのは、ご本人が事前にヤジ発言を否定する取材映像が流されていたことだ。
判らないと思ったか、「辞任モノだ」と語る映像なのに「そう言った覚えはない。辞任しない」と来ては、この鈴木議員の人間としての本質も暴露されてしまい、こんな人物が議員であることの哀れを感じる。
この男、以前に尖閣諸島に上陸した右翼組織の一員でもあるらしいが、漢と書いて「おとこ」と読ませるタイプで、女と書いて「はしため」と呼びたいタイプだから、あのヤジになった。池に堕ちた犬に石を射つのも嫌だし、人格も品格もない俺が非難出来る立場でもないとは思っているけど、石原伸晃にしろ、この鈴木にしろ、こういう人物を政治家だと思って来たのが日本なのだと思わされる出来事だった。
他のヤジ議員は、未だに頬被りだし、学生が「チクるなよ!」などと言い合うごときに知らぬ顔をしているのを見ると、都議会のレベルも落ちに堕ちたところにある。哀れだよなぁ。