桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

醜態

2014-06-13 | Weblog
今日は学習院大学で話をして来た。
青井教授のゼミ生だったが、みんな真面目だねぇ。俺の話を一心に聞いてくれる生徒さんで、俺も気合いが入ってしまった。
懇親会は高田馬場駅に近い店で、11人で飲みはじめたが、最悪の展開は、同じ場所に傍若無人な早稲田大学の学生が来たこと。
それなりの大人だろうに、自分たちの世界に入り込み、盛り上がること。
符丁のように合唱し、手拍子し、我が世界に浸り、相客などの存在を気にも掛けない姿には呆れ果てた。
天下の早稲田大学も、こんなものかねぇ。
大学の醜態を見た感じだったなぁ。

日弁連要請

2014-06-13 | Weblog
全面可視化、全面証拠開示を実現したい、それが冤罪を体験した人の願いだ。
冤罪を作っている認識を持たない警察は、特に可視化に反対するし、検察は証拠開示に反対する。
冤罪作りの認識を持たない連中に、そもそも法案作りに参加させるのが問題なのだけども、そんなことは、今さら言っても仕方がない。問題は、警察や検察が多数を占める法制審議会に於いて、冤罪防止を忘れた試案が作られ、その危険な試案に日弁連が同調しようとしていることにある。
今日の要請に応対した会長と副会長(法制審議会に参加している神弁護士)は、「前進するものであれば進めるべき」と、案じた通りの妥協姿勢を示した。
法制審議会では多勢に無勢だ、日弁連が道理を語っても通じないだろう。でも、問題は、日弁連が試案に賛成し、警察や検察に「日弁連も賛成したのだ」との言い訳を与えることだ。
たとえ日弁連が反対しても「40%の前進法案は通る」。のに、賛成しなければ、僅かの前進も得られないと考えているところが、残念ながら、俺たちとは認識が違う。
今さら、法制審議会が「何も改革しない」と出来るはずがないのに、そこを認識しないとしたらば、なんたる認識不足だろうか。
まさか日弁連に道理の要請をしなければならないなんて思わなかったよな。
全面可視化と全面証拠開示は道理だ。多くの国民の求めるところでもある。法の正義を実現しようとするならば、完全可視化と証拠開示しかない。そして、それが道理であれば、必ず実現されるのも、また弁証法的な結論と言えるだろうに、それを信じて求め得ないのは、何と評すべきだろうか。

今度は漫談

2014-06-13 | Weblog
俺は、他の人を笑わせてあげるのが好きだ。いいよな、笑いあえるって。
刑務所にいたときも、なるべく楽しく過ごせるように話していたし、社会に帰って働いても、何時も明るく冗談を言いながら仕事をしていた。
茨城の守る会には「酔っ払いのケンちゃん」と呼ばれる、実に楽しい人がいる。酔っ払いと言えば、大体は人に迷惑を掛けたり、不快にさせたりが多いけど、確かにケンちゃんは酔えば煩いが、人畜無害の酔っ払いだ。一緒に北陸地方に布川事件の運動で行ったときなど、大喧嘩したが、絶対に暴力にはならないし、それを根に持つこともない。俺は人畜無害な酔っ払いのケンちゃんが大好きで、笑いのタネとしてケンちゃんを肴にしてる。
この前、北陵クリニック事件の集まりで仙台へ行った帰りの車の中で、何時も通りにケンちゃんを肴にして笑っていたらば、「漫才みたいだな、二人でやってみたらどう」と言われた。
ならば、と、水戸翔法律事務所友の会の学習会に、二人で漫談をすることになった。
昨日、その集まりでの打ち合わせがあったけども、何も台本はなし。最後は、遺産問題の話にして、弁護士さんに回答を求める形で終わる、しか決めていないが、さて、どうなりますか?