桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

寝る前に

2008-07-25 | Weblog
仕事の三日目。汗を流しまくり、麦茶など、ペットボトル3リットルくらい飲んだが、身体は、昨日よりも楽だった。慣れて来たんだな。毎日、仕事ならば、この程度は大した苦ではない。
明日から救援会の全国大会。準備してパソコンを開いたら、抗告に際して高検次席の鈴木和宏なる人物が「有罪判決を揺るがすような証拠の新規性、明白性があるとは到底思えない」とか、「すでに確定判決で認定された事実関係について蒸し返しており、認める訳にはいかない」とか言っていたと知ったので、少し反論しておく。
確かに、我々は有罪とされた。そこで認定された事実関係はある。
でも、一度認定されたら未来永劫、揺るがないのかい?そんな普遍の論理、検察は持っているのかい?
良く考えた方がいい。
確かに認定されたが、その認定が、あなた方検察が隠して来た証拠によって揺らいだからこそ、間違ったと判った訳じゃないか。
あなた方が、一度認定された事実関係に縋るのは、隠したという事実を直視出来ないから。それだけのこと。証拠を隠したから、間違った認定をした。判らないかい?
それに、「証明力や明白性がない」とか言ってるが、あの目撃を語る彼女の、当日の行動を裏付ける証人たちの供述調書を、ことごとく隠してる検察の言う言葉かね、鈴木さん!
恥ずかしくない?
自転車を借りた人、野菜を買い出しに行った先の人、何て言ってますか?
あなた方は、それらを見て、彼女が被害者宅前を通過した時間も把握してますよね。でも、それらを提出して彼女の証言に信用性を与えては、自白強要をしたと認定された上、証拠隠しさえも指弾される。故に、かくなる恥知らずな弁舌を弄して特別抗告をした!
ですよね、鈴木さん。
ここに書いた俺の指摘が正しいか、あなたの抗告での言葉が正しいか、判断するのは国民だ。決して最高裁ではないよ。勘違いしない方がいい。裁判員になる国民が判断するんだよ。
被害者宅を訪問しようとして目撃した彼女は、事件発覚後、自ら交番へ行って目撃の事実を話した。そんな彼女の真摯な協力を無視したばかりか、今、自分たちの誤った捜査を糊塗するために彼女の言葉を歪めて、糾弾する。もう一度言うけど、恥ずかしくない?
これが日本の検察庁だ。
大林宏名での抗告届けが、今日、高裁から届いた。何だか、即時抗告書などの二番煎じの内容らしく、何で夜間受付の提出になったか理解出来ない程度らしいね。まあ、そのうち、じっくり反論します。大林さん、証拠隠し、必ず暴かれますよ。道理が証拠の存在を語る以上、世論は、あなた方の犯罪行為を許さないですから。
あなた方は最高裁を頼りに抗告したのでしょうが、俺は社会の常識、正義を頼りに41年、闘って来ました。フェア、検察には絵に描いた餅、ですかね。