職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

世間知らずの私の平和時間

2024年08月11日 | ヤスさん日記
世間知らずだけに
新潟市内へ出て
その日が新潟まつり
なんだと気づく。
いつもの電車も
何か一味違う
ワクワクした人たちが
乗っているはずです。
晴れやかな中でも
風が気持ちいい土曜日でした。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

美味しいもの好きの会合。
美味しいものって幸せですね。
なんて言うと
近所のコーヒー屋から
ツッコミがあったりするのですが。
やはり
美味しいものを共感できるって
幸せなことです。

今まで
各地でも
美味しいものを
沢山いただいてきましたが
昨日は
その美味しいものを共有できる幸せを
改めて
実感する時間をいただきました。

そして
それは平和な時間
なんだろうとも。
様々な世界状況の中で
私の今ここに居る瞬間だけですが
その一緒の平和な時間を
できるだけ持てたら
と思う職人でした。

そして
それらが少しずつ積み重なり
広がってゆければ。

さて
本日から
石瀬の家では6日間の道場研修生の受け入れです。
ドキドキしながら
この時間にも向き合ってゆこうと思います。
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お盆の鎚起銅器合宿に向けて

2024年08月10日 | ヤスさん日記
世間では
今日明日から
お盆休み
といった会社も
少なくないでしょう。
そんなタイミングで
石瀬の家の鎚起銅器道場に
6日間にわたって
銅器づくりをしたいとゆう若者が
東海方面から来てくれます。
この時期だからこその
計画でしょう。

銅鍋づくり体験は
仕組み化しているので
私が手を出さなくても
誰でもその人うちに完成する
ようになっています。

しかし
今回は花瓶を1枚の銅板から作る。
それも
技量のわからない方を迎える
とゆうことで
私も未知の世界へと踏み込むわけです。

以前も
2泊3日で
体験に来られた方はおられますが
今回は
その倍の時間を使うだけに
見定めることも増えてくる。

事前にやれることは
材料を切り出すことと
自分を整えておくだけ。

私が手を出さずに
横で同じものをつくりながら
伝えるこの方式が
どこまで通用するのか。
それをはみ出したら
やはり
自分で作った感覚を持てないでしょうから。

ただ
もしかしたら
ここまで気合いの入った若者との出会いが
鎚起銅器の未来の一隅を照らすものになるかもしれない。

仄かな期待もあります。
期待をしない方が良い
と思いながらも
してしまう期待。

さて
今日も暑くなりそうです。
今日も今日とて
職人を励むとします。
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絵とゆうわけではない絵

2024年08月09日 | ヤスさん日記
昨日は
井田さんの5回目となる
遺作展に伺いました、
4年が経ちました。
あの春は
ほんとに桜が満開で。

闘病中の自画像を
燕の工房のお手洗いに
掲げています。
座ると
ちょうど目の前の位置に。

絵とゆうわけではない絵。
ながさんの絵も
そうですが
そんな絵を私は
大切にしたい
と思うのです。

橋の下で暮らしても
絵を描きたいと言っていて
最小限の生活をしていた井田さんが
遺したものは
絵だけだったのだなと
年を追うごとに感じます。

そして
それらは
絵とゆうわけではない絵
としての力を持つ。

毎年1回
彼の
新しい絵達に
まだまだ出会える。
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未熟な部分を発見するために

2024年08月08日 | ヤスさん日記
銅板は叩けば伸びる。
ただ
銅器の底部分は
伸びないように叩く。

いうようなお話を
銅鍋づくり体験の際に
お話しすることもありますが。
伸びないように叩くのではなく
伸びた分を周辺に動かしながら叩く
方が正しい表現だったな。

そんなことを
考えながら
まだまだ職人は未熟です。

銅板は
叩けば伸びる。
伸びないように叩きながら
外へ肉へ寄せてゆく。

これらは
銅の細胞がどんな風に動いているかを
想像しながら
経験を積んでくると理解できること
だったりするのですが。
そこには
目に見えるもの以外を見る力が
必要になってくる。

ただ
その目に見えないだけに
それぞれの形で見えてくるしかない。
それぞれが経験するでしかない。
そこが
伝えるべきことと
経験するべきところの境目
なのだろうと思います。

鎚起銅器の場合
いや
きっと
他の成形物もそうでしょうけど
細胞がくっつりたり離れたりしながら
形を変えてゆく。

その姿を想像するのが面白い。
今日もまた未熟な部分を発見するべく
職人は励みます。
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人間中心に考えれば

2024年08月07日 | ヤスさん日記
立秋ですね。

暦の上では
と言いながら
暦って
先々のことを想像させる
と言いますか
環境はもう
変化していますよ
と伝えてくれる重要な
役割なんだろうな
と思います。
ただ
その環境変化を
人間が感じるまでに
時間がかかるとゆうだけで。

昨日の土用までに
やれることはやれた
ような気がします。

今日から俺は。
また
職人として励む。

そうそう
このお盆は
6日間かけて
花瓶をつくるとゆう方が
鎚起銅器道場に来られるのです。
これだけ
長い時間をかけてご一緒するのは初めて。
私に
どんな感情が生まれるのか
楽しみなのです。

そんな準備もしながら
今日も
汗だくだくになるのでしょう。
ながさん
くれぐれも
まだまだ熱中症にお気をつけて。
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初めての柏崎刈羽原子力発電所

2024年08月06日 | ヤスさん日記
念願叶って
初めて
柏崎刈羽原子力発電所の見学に
行ってくることができました。

3時間半。
原子力発電所の概要から
発電の仕組み
そして
敷地内へ車でゆき
建屋内もぐるりと。

私は
いろいろと
問うてしまうので。
話したくない人も
多いと思います。

確かに
主義主張を
行っていれば良い
とゆう
ポジションの方もおられるでしょう。
でも
特に
そういった方から避けられるのは
致し方のないこと。

でも
今回の経験も踏まえ
また
問い続け
一緒に考え続けたい
と思うのです。

政治の大きな仕組み
でもあると共に
生活に密着したもの
でもあるのですから。

今日も
銅板を叩いて考えます。
そして
まずは
自らを問い直す。
その在りようを。

今日は
広島への原爆投下の日。
79年です。
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金工に於いての技術的批評性とは

2024年08月05日 | ヤスさん日記
新潟に帰り
一旦家に戻ったら
すぐに
トークイベントへ。
昨晩は
塗師さんと
服飾デザイナーさんお二人と
近所のコーヒー屋の
4人でのお話。

心の話や
外部性の話をお聞ききして。
また1つ
考え込んでしまいました。
そして
考え込んで
夜も殆ど眠れないほどに。

金工において
批評性を持った方が皆無
と言っていいでしょう。
それくらいに
小さい世界で
他には知られていない世界。

技術的にも
理解がされにくいといいますか
技術のことを知らない職人も
多い。

それは
徒弟制度から
会社員へと変遷してゆく世の中で
致し方ないことかもしれません。
しかし
致し方ないともいいたくない。

やはり
連綿と繋いでこられた技術を
どう残してゆくかを
真剣に考え続けたい。

よい
トークのお話だったと思います。
だけに
全くトークに関係ないようなことも
一晩考えてしまう。

これも矛盾でしょうか。
今日は
晴れ渡る空の下
柏崎刈羽原子力発電所の見学です。
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Don't think.Feel.

2024年08月04日 | ヤスさん日記
山形の奥深さを
じっくりと感じる旅。
山形市内では
2泊3日でしたが
全く足りるものではなく。
このお店のアレも食べたい
このお店のコレも呑んでみたい

欲望は際限なく
この街で展開されてゆきます。

そして
またこの街に来たくなる。

今回の旅では
ネットで
21時から朝3時30分まで
zoomで各地の数名と
恋バナをする
とゆう時間もありまして。

それも
ひとつ
リフレッシュの体験
だったのだと思います。

人生に於いて
仕事は私の大切な基盤ですが
そこに乗ってくるものたち。
人生に於ける
愛おしさを
改めて考える職人なのでした。

考えるだけ
考えたら
後は
感じて動くだけ
なのでしょうね。

さて
今から
高速バスへ。
夜には
近所のコーヒー屋さんで
イベントです。
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また動き出すために

2024年08月03日 | ヤスさん日記
酒田から
山形市内へ。
電車で行こうと思いましたが
どうも
アクセスが良く無く
乗り換えが3回で4時間かかる
らしい。
そこで
高速バスで3時間。
どちらにしても
県内でここまで
アクセスが良くないことは
とても
珍しいこと
ではないかと考えたりしながら
快晴の空の下
パソコン作業をしながら
旅路を楽しむ職人です。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

昨年の
東京五反田の
ゲンロン総会で
たまたま
隣になった方が
山形の方で
その方にお会いすることも
今回の旅の目的の一つ。

お墓屋さんで
日本料理店もされていて
地元で活躍されている
同世代の方。

普段
人に会うことを
できるだけ避けている私も
こうやって
ゲンロンベースで出会った方々と
交流を深めることは
知的安心感を持てるから
なのだろうなと。

山形の夜の街を練り歩き
立ち寄った居酒屋さんで
「ゆっくり休んで
 また動き出す」
とゆうメッセージと出会う。
まさしく
今の私だな
と思いつつ。

今日1日
山形市内でゆっくりしたら
明日は地元でトークイベント
明後日は柏崎で原発視察。
また動き出すために
今日は
昼からワインを呑もう。
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酒田の魚市場にて

2024年08月02日 | ヤスさん日記
山形の沿岸部は
新潟と北前船で繋がり
湊町としての発展をしていた匂いが
今も残ります。
今回は
3泊4日の旅。

職人が旅に出る理由は
出張ではありますが
少し地元を離れて
心を軽くするってことを
したいなと思ったのです。

能登のおばちゃん達は
力強い。
でも
何かの大きな力で被災されて
きっと
晩年と言われる時期を
少しでも楽しんでもらえたら
と活動を続けていますが。
やはり
私の中に
わだかまりといいますか
何かスッキリしないものが
心の中に溜まってゆくのです。

それは
大きな自然の力で
被災された方々の
やるせなさ
でもあるのかもしれません。

だからこそ
政治的なことも
正しさも
ちょっと横に置いておいて。
仮設住宅から顔を出して
元気を補充してもらえたら。

今現在も
全体を考えたら
重たい問題が山積しているけど
自分のできることの
一歩先には踏み出していたい。
自分のできることからは
一歩は踏み出して
出来ることを重ねてゆきたい。

でも
やはり
身体も
精神も
保つためには
デトックスが必要で。
昨日も
酒田港の市場で
お刺身とお酒を買い込んで
デッキで独り
噛み締めていました。

何故
涙が出てくるのかは
わかりませんが
それも含めて噛み締める。
太陽が眩しかったから。
そんな理由かもしれません。

さて
今日は酒田から山形市内へ。
バスに揺られながら
職人の旅は続きます。
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