職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

ものづくりの街として

2015年12月11日 | ヤスさん日記
霜月新月は雨の始まり。
自分の事が大嫌いで大好きで
そんな両義性を持つのは
人として当たり前の事
なのだろうと思います。
当たり前だからこそ
そこに感謝の念を持っていたいな
と思う今日この頃。
ながさん
今日は大阪でしょうか。
そちらのそらはいかがお過ごしですか。

街のことに関わっていると
本当に色んな人が居て
そんな色んなに合わせられるはずも無く。
ただ
その場をより佳き方向へと
進めてゆくにはと考えると
どうして
こんなにも面倒な人間が関わっているのだろうと
考えざるをおえません。

ただ
ものづくりの街として
新しいものをどんどんと生産している街として
今で生産したものをどう扱うのか
ってのはひとつの大きな問い
なんだと思います。

その問いの答えは
大きな巡りの中で
感性を育む中で出てくるのではないかなと。

そんな事を
朝にあったかいコーヒーと共に思います。
本日は定休日。
雨と共に思索を深めたいと思います。
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新潟の知の巨人

2015年12月10日 | ヤスさん日記
この地で居られる事が
ありがたいなと思う時間。
自分の中のどうしようもない衝動。
「したいこと」と
「しないですますことが出来ない」
その「しないですますことが出来ない」とゆう一文に
なんだか泣けて来たのです。
まだ
確たる感覚として
言葉にできるものでもないのですが
「しないですますことが出来ない」とゆう
新潟に住む知の巨人の一言が
自分を透明に包んでくれたようで
また
はじき出してくれたようで
なんだか有り難いなと感じた次第です。

今日は神無月の晦日。
なにかしらの一区切りを経て
明日からの巡りに入ります。

考える事は刻む事。
刻む事は時として傷つける事。
でもそうせざるを得ない何かが
あるのだと思います。

ながさん
次の霜月も宜しくお願い致します。

「花子はしたいことをする。
 したいことは、しないですますことの不可能な、
 切羽詰まったものとして訪れる。」
大倉宏 著「東京ノイズ」P242 個性と障害 より
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いとう

2015年12月09日 | ヤスさん日記
昨日の午後からは
紺色がかった晴天に誘われて
納品ついでに本と共にちょっとのドライブ。
雄大な山を眺めながら
ゆっくりと読書に耽られる
って
いい時間です。
ながさん
東京の空はいかがお過ごしですか。

厭う
から
労おしい
そして
愛おしい
その流れ。

厭おしい
って
ネガティブな方向性を持っているかと思っていましたが
大事にする

いたわる
とゆう意味も持っていて
その両義性が愛おしいに繫がってゆくのですね。

そして
意識や捉え方の反転が
どこかで起きるきっかけがある
のだろうなと。

反転する切っ掛け
それは
きっとダイナミックであり
突き詰めたからこその反転
なのだろうなと。

労働から愛おしいものが生まれるには
自分自身の容量を知らなければならない
とも思います。
その容量を超える範囲の中で
手仕事を広げてゆくのだな
と思う職人なのでした。

容量を越えた部分を大きな力に任せてしまった途端に
愛おしさも消えてしまう
のかもしれませんね。
ながさん
新潟は今日も快晴です。
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ものづくりと文化

2015年12月08日 | ヤスさん日記
久しぶりに工房に籠る日々。
新潟は冬の合間の珍しい晴れの日が続きます。
心地よい日々の誘いと
工房の仕事の狭間で
思考も深まります。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

ものづくりと文化。
そんな話を
近くのコーヒー屋さんと交わしたときから
その命題が色濃く私に息づいてます。

ものづくりの街
として
この燕市や隣の三条市も
全国に名を馳せていますが
文化の部分はどうなのだろうか
と考えます。

ものをつくる上に於いて
文化に育まれていない
とゆう事は
そのものを扱う想像力が広がらず
お客様との乖離をしてしまう
そんな現状があると思うのです。

新しいものを買ってもらう為に
古いものは捨ててもらえばいい
とゆうような土壌がある事は
私としては憂慮の大きなひとつ
なのです。

ものを愛しむ心は
自分の忙しんだものに対する目線。
そこに責任や愛情を感じるのは
ただものをつくっているからではないはずです。

そして
そこには文学や音楽や
目に見えた生産ではない場所で
育まれるのだろうなと。

いとおしさ
について
青空と共に考える冬の隙間時間。
ながさん
新潟は穏やかに過ごしてます。
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死生観

2015年12月07日 | ヤスさん日記
嵐の様な週末が過ぎ
新潟は爽やかな幕開け。
晴れ晴れとした空に昇ってくるお天道様
じっくりと手を合わせると
凛とした心持ちになりますね。
ながさん
東京の冬はいかがお過ごしですか。

2011年以来
死生観についてお話しする機会が
多くなって来たように思います。
「自分がその時をどう迎えるのか?」
「自分がその時をどう迎えたいのか?」
そこから引き出して来た今ここで
「自分はどう在りたいのか?」
とゆう事。

誰でもが平等迎える
生と死。
人として
当然なその時間と向き合うコトは
人生をより豊かにしてくる
と思うのです。

先日某かの自己紹介の際に書いた趣味は
「考えること」
思考と肉体が在るとゆう接点に於いて
考えるは既に肉体を伴う行為
なのだと思います。

いつもどこか潜在意識の中で
巡っている問いが浮かび上がってきた時
迎え入れられる体力を
つけておきたいな
と思う職人なのでした。

爽やかな始まりと共に
叩き始めるとします。
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てくてくと一人歩く。

2015年12月06日 | ヤスさん日記
新潟の強風の夜を
只一人歩いていると
自分の中の
マグマの様な熱量が
落ち着くなと思う夜。

近くのBARで
オー・シェンゼリゼを聞いていると
なんだか
その華々しさに
泣けてくるなと思う夜。

表舞台に立つ人々と
それを支える人々。
お互いの信頼関係で保管される
それぞれの役割
そんな事を考える夜。

そんな夜が明けて
また
ひとつ周りを見渡せば
成長している様に思います。
ながさん
今日の新潟は青空ですよ。
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筋を外さない

2015年12月05日 | ヤスさん日記
美味しい時間
楽しい時間。
気の置けない仲間って
こんな感じなんだな
と思う今日この頃。
雑談の中に観る真実。
いろんな方向へ飛んでいるようで
筋を外さない言葉のやり取りは
心地よいものです。
ながさん
東京の寒さはいかがお過ごしですか。

普段のお話の大切さを
最近は明確に考えるのです。
お客様とお話ししている時
仕事の段取りをつけている時
フォーマルではない場所での
それぞれのやりとりが
どんな発展性をもたらしてくれるのか
ってところで。

これも十把一絡げではなく
普段からのお話のレイーヤーの中で
自分の意識を発展に保っている
ってところが大切
なのだろうなとゆう実感。

知る
知り合える
それらの深さ。
そんな事を嵐の中の新潟は考えつつ。
ながさん
この週末も佳き時間を。
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職人としての格

2015年12月04日 | ヤスさん日記
美味しい食事は
エネルギーになるもの。
丹精を込められた
小宇宙の様な一皿に
感動と共に涙が出る様な悔しさも伴うのは
職人としての伸びしろを
まだまだ感じるからなのでしょう。
新潟は冬に向けた嵐の始まり
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

店主がどんな姿勢で日々を送っているのか

きっとその作業場や部屋やお店を観ると
わかるものだと思います。
きっと
私の工房も
私が居ないとしても
そこに某かを感じてもらえる様な
雰囲気は必ずあるものでしょう。

一概には見えない努力が
昨晩の美味しいお皿の中には充満していて
職人として大きさに
私もまだまだまだまだだな
と感じた次第です。

同じ職業だとしなくても
職人としての偉大なる先輩達が
新潟に居てくれるとゆうことは
本当に有り難いコトだなと
料理を噛み締めながら思う職人なのでした。

いつか
そんな素晴らしいお店に
ぶらりと行ける様な
素敵な職人になれるように
叩き続けたいと思います。
ながさん
今度新潟にお越しの際は
一緒にゆきましょうね。
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待つ&アクション

2015年12月03日 | ヤスさん日記
お風呂の効用は
リラックス
あったまる
ひとりになる
と色々とありますが
何度も入って
ほぐれきる一日があるのは
良いことなのだろうな
と思う今日この頃。
お風呂に入ったら汗をかくってのも
大切なコトですね。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

災い転じて福と成す
って実感が
この数日間溢れています。

本当のタイミング
って
波があって
どれだけ待てるのかってコト
なのかもしれません。
待ちつつも
アクションをし続けるってコト
なのかもしれません。

理想の工房が
また新しい展開で
現実のモノになるかもしれません。

ものづくりは生活と共に。
「人生には森が必要である。」
燕の工房とは違い
自然溢れる森の傍で
マイナスイオンの恵みを頂きながら。

新工房
形にできるように
掴んだからには
更にアクションを起こしてゆきたいと思います。
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土着

2015年12月02日 | ヤスさん日記
昨晩は
第3回目になる秋葉小夏の
キックオフミーティング。
職人として
このイベントに関わる事で見えて来た事が
カタチに成る。
今回はそんな心持ちでおります。
秋葉山で活動する森のようちえんは
北欧が発祥とか。
家具
ムーミン
etc
幸福度が高いと言われる北欧の気候を
一度は体験してみたいな
と思う今日この頃。
ながさん
東京の風はいかがお過ごしですか。

土着
そんな言葉がぐるぐると巡ります。
それらがそこで生まれた意味。
今の私のテーマは「泥泥とした器」
それらが洗練されるとゆう意味も
含有するのは
泥の中から生まれることが
泥がついたままではなく
そこから洗い流す作業を
ものづくりはするのだろうと思うのです。

同じ土の中から汲み取ったものでも
その汲み取る人によって形が違うように。
想像力の欠如は
一律を重んじる加工による
在る部分での思考停止
なのかもしれません。

そこから抜け出す為の土着。
この地域で発生し派生した意味を
もう一度
捉え直す必要があるな
と思う職人なのでした。

ながさん
今度はムーミンとスナフキンについて
お話しするとしましょう。
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