職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

ぼんやりの研究

2014年08月21日 | ヤスさん日記
なんとなく
ぼんやりと
夜を過ごせる時間。
そんな時間が
時々
本当に大切だな
と思う今日この頃。
時々のニュアンスが
どれくらいの幅を持っているのか
そんなコトを考えられるくらいぼんやりできるって
ありがたいことです。
ながさん
東京はいかがおすごしですか。

大切なパソコンが壊れてから
パラダイムシフトは始まっている
と感じます。
日がとっぷりとくれてから
webの中に飛び込まない生活は
私自身の中に新しさを感じさせてくれます。

そして
家の中のひとつひとつが
今までと少し違う色を持っていると感じます。

今日も単行本を片手に
パスタを茹でながら
そんなぼんやりの時間を過ごしてみよう
と思う職人なのでした。
冬至が来るまで
そして
次の夏至が訪れるまで
そんなぼんやり研究は続きそうです。
ながさんも
モネちゃんと佳き時間を。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

養老さんと宮崎さんみたいに

2014年08月20日 | ヤスさん日記
目指す場所が一緒なら
右とか左とか
そんなところではないんだろうな
と思う今日この頃。
些細なコトに振り回されるのは
きっと
本筋が観えてないから
そこが観えてくれば
大きな流れの中の一雫と
捉えられるんだろうなと思います。
ながさん
新潟の残暑は厳しいです。
東京はいかがお過ごしですか。

観る
というコトは
製作の中でもとても大切なコトです。
最近
虫眼とアニ眼を読み始めましたが
そこでも観るというコトを
養老さんと宮崎さんが話されていました。

観るというコトは
デッサンのように
できるだけ的確にそれを写し取る
という事も大切ですが
それとともに
その背景も見通せる眼が
必要なんだろうな
と思います。

異素材と触れ合う中で
更にそんなコトを深く思うようになりました。

背景にはいつも
物語があります。
その物語を
どんな風に読み込めるかって
ひとつの能力なのでしょうね。

もちろん自分なりの解釈
ってコトなのでしょうけれども
その自分なりの解釈が
幅を広げたり
らしさというものなのかもしれませんね。

養老さんと宮崎さん
とても良いお話をされてますよ。
いつかながさんと
そんなお話ができるように
今を深めてみたいと思います。
お互いに佳き日々を。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いろんなコト

2014年08月19日 | ヤスさん日記
いろんなコトを思い出し
いろんなコトを話し
いろんなコトを手放してゆくんだろうな
と思う爽やかな朝。
いろんな過去のコトを思い出しては
情報を整理して
また記憶の奥へとしまいこんでゆくのでしょうね。
そして
今出来るコトの喜びもかんじられるのだろうな
と思う今日この頃。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

いろんなコトがあって
その経験が今を作ってくれている
ってコトを
少し年下の仲間と話していて
再確認するコトができました。

経験って買えないとは言いますが
苦い水を飲んだり
滑ったり転んだり
そんな経験の方が
今を助けてくれているような
そんな気がします。

そして
次こそはって思えるチカラを
自分を諦めるコトなく
持ち続けられればな
と思うんです。

次こそは
次こそは
と思いつつ
いろんな経験を積んで
今ここにしっかりと活かせているな
と思います。

今ここに来るまで
修行の場としてお世話になったみなさんに
ありがとうと思いつつ。
今ご縁のあるみなさんに
いつもありがとう
これからもよろしくと思いつつ。

昨日は電話ありがとうございました。
大きな成果は次の励みにもなりますよね。
私もそんなながさんの励みにも励まされて
今日もまた叩くとします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1ヶ月と少し

2014年08月18日 | ヤスさん日記
雨から一転の抜けるような空。
残暑の新潟の始まりです。
ながさん
個展も無事終わったようですね。
お疲れ様でした。
達成感の東京はいかがお過ごしですか。

個展に向けて
異素材の器の模作は続きます。
ガラスから陶器
錫の皿まで
その多岐にわたる素材との触れ合いは
私の作る銅器に
新しい完成を与えてくれています。

異素材それぞれに近づけるには
それぞれの性質を実感したり
それぞれが持つ質感の表現を
じっくりと観察する事から始まります。

また
それに依って銅の性質や質感
というものも
逆にはっきりと観えてくるもので。

陶器の柔らかさや
ガラスの透明感や
錫の重厚感や
それぞれの良さに
銅の良さがどんな風に相接するのか
というところで。

私の個展までは
1ヶ月と少し。
始めての地元での開催です。
新しい試みの中で
成長する私や
発見する私を楽しみつつ。

ながさん
先ずはゆっくりと休んでくださいね。
そして
1ヶ月と少しの後は
新潟でお待ちしてますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

空気を読むとか

2014年08月17日 | ヤスさん日記
今日もまた
雨音の静かな始まり。
お盆を過ぎてこの明日身を越えて
また明日からは
この街にも働きの空気が充満するんだろうな
と思う朝。
ながさんは個展最終日ですね。
今朝はいかがお過ごしですか。

ブータンという国の
仕事の流れの中での気遣い
というような話を聞きました。
誰それがどれをやる
ってことも決められていないのですが
その空間の中で
自分の役割を見つけて
自らが行動するってコト。

きっと日本にも
そんな感覚はあって
私も職人の先輩との交わりの中で
そんな空気の流れの掴み方を
教わったように思います。

空気を読むとか
空気を読まないとか
そんな中での善し悪しを
よく言われがちですが
その状況によって
何のために空気を読んで
それで自分がどうするかは
全てその人に委ねられているコト
なんだろうなと。

空気という言葉よりも
流れと言った方が
私の場合は適切だったかもしれません。
世界の大きな流れ
身の回りの流れ
歴史の流れ
いろんな流れの中での今ここを
しっかりと掴んでおこうと思う朝。

あったかい白湯と雨音と。
今日もまた佳き一日の始まりです。
ながさんも
最終日楽しんで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頭の中の道路地図

2014年08月16日 | ヤスさん日記
柏崎の海から海岸線を抜けて116号に
山路を抜け出雲崎から分水へ
吉田を通り燕の自宅までの道。
なんとなく
ナビを持たなかったり
高速道路を使わないって
今の自分の意味がわかったように思います。
頭の中に道路地図を入れておくってのは
有事の時に大切なことです。
ながさん
個展もあと二日ですね。
東京はいかがお過ごしですか。

雨の道を走りながら
2007年を思い出していました。
あの時もこんな雨の中
バイクを走らせていました。
きっと
次にどこでなにかがあった時にも
私はそうするんだろうと思いつつ。
そんな時のための準備をしているんだろうな
と思うのです。

有事の際に動くか動かないか
一般的な正しさの中での判断は
つかないことがおおいと思いますが
自分の中の信念に対して
どこまで正直にいられるかと思うのです。

そして
一般的な正しさとも
調和をとりつつ
そう進められる方法はと
考えることも必要だなと。


日本各地で何が起こっても不思議ではない位
いろんな力がかかっているように思います。
そんな中での私を見つめ
準備は整えたいなと。

しっとりとした雨の始まり。
今日も工房で
じっくりと銅板と向き合いたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

時を超える風

2014年08月15日 | ヤスさん日記
東京から長野
長野から新潟へ。
蒸し暑い8月15日を迎えて
今日も生きていられる事を
青空に感謝する昼時。
いろんなコトがありますが
過去から引き継いだ今を
未来にしっかり繋げられるように
今日も佳き日にしたいと思います。
ながさん
東京はその後いかがお過ごしですか。

全くもって蒸し暑く
その分涼やかな感じる越後平野。
この風はどこから来て
どこへ行くのだろうかと
想像を広げてみます。

きっと風は
地球を巡っているだけではなくて
時間も飛び越えて吹いている
のではないかと感じるコトがあります。

69年前にも
ここに立っている人がいて
その人が感じていた風を
今の私も感じているのではないかなと。

2014年の8月15日。
爽やかな風を感じて
今日という日を佳き日にしようと。
そんな積み重ねを続けてゆこう
と思う職人なのでした。
きっと今日の風も
いつかの誰かが
感じていてくれるのかもしれませんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ものづくりの共感

2014年08月14日 | ヤスさん日記
東京から長野へ。
下道の地道な旅は
やっぱりロングランだな
と思いつつ。
流れて行く風景の中で
思考と予定の整理をすすめています。
ながさん
東京の時間も良き時間でした。
今日はいかがお過ごしでしょうか。

長野ものづくりとの会合。
きっと
ものづくりの人々も
どこに喜びや幸せを見出しているかで
話す内容も違ってくるのだな
と思うのです。
また
人としての喜びや幸せに共感があれば
いろんなコトを飛び越えて過ごせるのではないかな
と。

それは例えば時間であったり。
根底に流れるものの香りに
共感するコトができれば
すぐにでも打ち解けるコトができる。
時間なんてのは
今までの積み重ねで
そこから学び取った未来に共感できれば
これからの話を
一緒に積み重ねて行く事も出来る
のだろうなと。

先日より取り組んでいる
異素材のデザインの模作。
他の素材の製作工程やデザイナーの思考を辿る
ってのは
とても学び深い時間となっています。

ながさん
是非9月の個展
お待ちしておりますよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

抽出する

2014年08月13日 | ヤスさん日記
東京での時間。
そこに居なければならない
というひと時は
案外いろんなコトを考えさせてくれる
そんなものかもしれません。
世田谷美術館個展
ながさんおめでとうございます。
私も久しぶりに美術館の空気の触れ
新鮮に時を過ごしていますよ。

作品をシンプルに。
そんなベクトルの話しましたが
そちらの方向に行けば行くほど
自分というモノが浮き彫りになる
はずなのです。

すでに在るデザインを取り込み
それを銅器で表現するという試みは
デザインという私らしさがないだけに
更に私らしさに近づくコトなのだと思います。

私らしさに近づくには
私という生活も更に見直すことに成り
そんな循環がすでに始まっています。

自然に私を抽出出来るように
言葉
行動
食べ物
昼夜の使い方から
想うコトまで
ひとつひとつが作品に繋がってくるのを
実感しています。

ただただ作る私。
また
デザインした人の思考に近づこうとする私。
製作の中で
手を止め考えるという時間が増えたようにも思います。

さて
これからどんな器達が生まれるのか
より削ぎ取った時
楽しみな職人なのでした。
ながさん
今日もよろしくおねがいします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美しさの根源

2014年08月12日 | ヤスさん日記
東京での時間。
砧公園でのひと時は
新潟から少し離れ
今の自分をじっくりと
省みさせてくれます。
ながさん
個展の第一日目は素晴らしい滑り出しですね。

何と無くな木々。
しかし
その何と無くなさ加減に
その生命力を感じます。

人間が作った場所。
でも
その中でも木々は特に
なんとゆうコトもなく
自分の最善の生命力で
生きるというコトを
しているんだろうなと。

木々を観ていると
その姿に美しさを感じます
その美しさの根源が
大切なんだろうな
と。

シンプルにシンプルに
器を作る上で
シンプルになるほど
自分としっかりと向き合うコトに成りそうです。
ながさんの個展にインスピレーションを受け
まだまだ進化したいな
と思う職人です。
また、数日の仕事から離れた時間の中で
じっくりと醸成します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする