職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

曲解

2008年08月10日 | ヤスさん日記
涼しさの中
古い書物を読み解くことも
また、夏の世の楽しみです。
中国古典の素晴らしさは
同じ源から流れるながら
沢山の支流の中で
幅広く伝えられていることです。

社会の成り立ちから伝えた孔子
目に見えない世界を描いた老子
この二人が出会った時のことは
論語の中でも伝えられ
老子に嗜められた孔子
が老子を竜の如き
と誉め讃えている場面があります。

私も大好きな老子
隠棲の日々の中から
遺されたコトバ達は
今でも
いや、物質的な豊かさが享受されている
今だからこそ
一層の躍動を見せているようです。

上善水の如し
天網恢々粗にして漏らさず

ネットでの検索をしてみると
それを本当の意味だと
信じてしまいそうになりますが
本流の流れは
全てを読み通していなければ
見えてこないものもあるもの
であるのだろうなと。

善しも悪しも
高きも低きも
多しも少なしも
全ては一体だと言っている老子。
天の大きな働きは
その如き言の中でこそ
輝くんだな
と思う爽やかな夜明け。

天網恢々、?而不漏
世界に張り巡らされている
セーフティネットは
どんなことがあっても
目が粗いように見えて
ほんとうに大切なものはもらさず
しっかりと受け止めてくれる。

ただそこに在るだけのモノ
あちらから見れば善も
こちらから見れば悪だったり
上から見れば
高いも低いも同じに見えたり。

上善如水。水善利萬物、而不争。
水のように
争わずに
信じる道を
全てが善しとし
タンタンと歩く。

心地よい風はいつも吹いています。
必要な時は感じられ
必要でない時は
ただそこに在るだけ
なのかもしれませんね。
夏の世の夢
は大切なことを思い出させてくれるものです。
コメント
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