職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

蝉の声

2008年07月21日 | ヤスさん日記
和やかな連休
梅雨もまだ開けやらぬ新潟は
蝉の声と菊花線香の香り
夏の暑さは海の先
どこまで続いているんだろう
と思う今日この頃です。

本気で未来を変えられる
そう想い始めたあの日も
暑い日だったなと。

肌で感じる温度
山々のコト
街の川
地球のことを知る度に
地球のことを調べる度に
肩を落とすこともありました。

しかし、それは表象に過ぎず
本質的なものは
やはり「ヒトのココロ」
この地球上で起こっていること
誰が助けてくれる訳でもなく
その責任は私たちに。

山に連なる鉄塔
置き忘れられた空き缶
ビルの谷間の匂い
行き交う怒声
捨てられていく食べ物

誰も見ていない。
ー自分は見ている。
世界は変えられない。
ー世界のほんの一部分
 私は必ず変わっている。

弥彦山中腹に涌井出る清水
子供達のはしゃぐ声
緑の中を吹き抜ける風
ありがとうが響く時
空のもと食べるお弁当

科学者が2050年までと言おうとも
それがいつだろうとも
本気で変えられる
その一念が繋がり広がり
きっと
美し未来を子供達に遺せる
かなと。

「身はたとい武蔵の野辺に朽ちぬとも
 留めおかまし大和魂」
とうたった松陰さんは
どんな未来を見ていたのでしょうね。
「世の人は我をなにともいわばいへ
 わがなすことは我のみぞ知る」
とうたった龍馬さんは
どんな寂しさと寄り添っていたのでしょう。

いつか振り返っていた時に
繋がる今が
素晴らしいものでありますように。
新潟の蝉は一斉に大きく
音を奏で始めています。
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だっくら

2008年07月20日 | ヤスさん日記
方言にはなんとも言えない
微妙なニュアンスが含まれているものです。
「だっくら」
畳に寝転がり眼を閉じる
それだけで充足する幸福感。
熱に浮かされるように走り
ココロの赴くままに喋り
みんなの笑顔に包まれたあとの幸福感。

イベントあとの休日は
「だっくら」が一番似合います。

正義感でもなく
良いことをしているわけでもなく
未来に繋がるようなコトを大切にする
ただそれだけのコトで
みんなが喜んでくれれば
とてもステキなコトだなと。

もちつもたれつ
遠くにいても近くにいても
弱き所も分かち合える
そんなステキな仲間に恵まれたことに
今日が迎えられたことに
全てに感謝しつつ。

「だっくら」な時間は静かに
心地よく過ぎてゆきます。
いろんな入り口があって
いろんな答えがあって。
初めて手に入れたケツメイシの曲が
ココロに響く今日この頃です。

『オレの道オマエの道』
変わらない明日より 変えてゆく明日なら
オレらはそちらに賭けてるはず
そう 信じ共に歩んで来た道も
枝分かれ 考える今一度
正解はないし 限界もない
ただ信じた道を 突き進むまで
オマエはそっちで オレはこっちでも
共に輝こう ただそれだけ

君の道から オレの道がみえたなら
たまには手を振り合って
責める訳もなく 認め合えたならば
また別の場所へと進んでいく
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予知夢

2008年07月19日 | ヤスさん日記
予知夢をみる時
それは限定されているのですが
いつもみんなが笑顔でいる
そんな夢を
それはいつも現実になり
素晴らしい時間が広がります。

その為に精一杯
があっての時間
ただあるのではなく
そこに進んでいく為の
ひとつのメルクマール。
それが私の予知夢なのかもしれません。
また、ひとつ
そんな夢が広がります。

素晴らしくあたたかく
素晴らしく穏やかで
素晴らしく自然な時間

誰かが酔っぱらっていってましたが
「歴史は自分で作るもの」
それが捏造であっても
みんなで幸せになれるなら
広がりがみられるなら。

入道雲の白さと
青のコントラストが
爽やかに目覚めさせてくれる
新潟です。
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木陰

2008年07月18日 | ヤスさん日記
自然の恵みは至る所に
玄米のおにぎりや
冷えたトマトやら。
東屋の天張りに茂る緑
涼やかな風
木の長椅子に寝転び
日がな一日のパソコン作業でも
そんな場所なら捗るものです。

自然の恵みは至る所に
生命をいただき
生きた材料で
活きたモノをつくる。
それに守られているのが
人なのかもしれませんね。

赤ちゃんは柔らかく
老いる程に固くなるとは
老子のコトバです。
思考もしかり
様々を受け止められるよう
柔らかで
速球が来てもしっかりキャッチ。

自然の恵みは至る所に
普段聞き逃している音
テレビを消し
ラジオを消し
音楽を消し
密やかな宝物に耳を傾ける
葉の舞い落ちる音
大切な人の寝息
砂利を踏む音
潮風の通り道。

自然の恵みは至る所に
日常の瑣事に光を
発見は幸せの母なのであります。
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感謝の日

2008年07月17日 | ヤスさん日記
両親に感謝の日
ただ毎日があるコトに感謝の日
家族に感謝の日
日々の糧に感謝の日
仲間に感謝の日
知り合ってくれた人に感謝の日
朝目覚められる事に感謝の日

感謝に溢れる日の始まりは
弥彦神社
清廉とした朝の空気の中
引いたおみくじは「大吉」

願望…思うままですしかし油断すれば叶わず
世界が穏やかであればいいなと。
待人…きます
いいきってくれるところがありがたい。
旅立…利益あり 行きて吉
この一年はまた見聞を広めたいなと。
学問…安心して勉学せよ。
基本を忘れず実践を伴う学問に励みます。
病気…信神せよ 治る
自分の中に在る神の種を信じ
人間の治癒力を信じ
不安を作り出すことなく
今があることに感謝です。

沢山の特別な日の中でも特別な日
ふらりふらりと
引き寄せられるように
アカガシ林の中の木陰で
一日を過ごす。
一葉の葉がひらひらと舞い落ちる
その音を聞く
ただそれだけで幸せなときです。

「朝日かげ たださす庭の 松の枝に
 千代よぶ鶴の こえののどけさ」

自然の多様さの中
今まで見逃して来たものを
凝縮しているような時間
ただ穏やかであればいいなと。

恋愛…積極的にせよ
新たな夢のひとつが
しっかりと実を着けられるように
膨らむ夢を体現するには
やはり積極さも必要のようですね。
職人としてのモチベーションを保ってくれる
理想とするcafeが
カタチに織りなせるように。

ナガさんにも感謝です
この1年もよろしくです。
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ヘンタイ

2008年07月16日 | ヤスさん日記
涼やかな朝
人間はカタチを変える
ことがあるのだろうかな
と。
中越沖地震から1年
今までの時間のスピードとは
明らかに違う時間の中で
いろんなコトを経験し
仲間に恵まれ
日々時々が大切な時間となり。
このスピードのまま
どこまで走るのかな
と思う今日この頃。

カエルや蝶々などは
変態しカタチを変え
大きな旅にでるのでしょう
人間は如何
見た目でもわかるのかしらん。
見えない世界
理論物理学者のリサランドールが
見える世界は数%にすぎない
というからには
他の膨大な世界はどうなってるのでしょうね。

もし、世の中のエネルギーの相対量が
決まっているとしたら
あちらが出ればこちらが引っ込み
こちらが出ればあちらが引っ込む
と思っていましたが
それもきっと井の中の蛙
もっと大きな世界があるとしたら
それだけのコトだなと。

変態する動物
と同じように精神のヘンタイを。
大きな世界に飛び込むために
自分の殻を破り
足を出し羽を広げ
人間も旅立つものです
たとえ見た目にはわからなくとも。

一切衆生悉有仏性
またひとつ大きな旅
イメージとしては
世界へのドアと
自分の中のドアを
同時に開けると真空ができる
的な。

ものづくりなら
その中で表現出来るでしょう。
たとえ見た目には
普通の湯沸かしでも
そこに感じられるものが
膨大な大きさを保ってられますように。

同級生に指摘されるまで
34歳になるもんだと
思い込んでいたわたくしは
一年を振り返り。
溶け合う時間を大切にしたいな
と思う職人なのでした。
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心機の投合

2008年07月15日 | ヤスさん日記
新潟の夜の海
日本海のイカ釣り船は
点々とオレンジ色
夏の風物詩
イカの沖漬けなどは
日本酒と共にいただくと
いいものです。

「漁師が沖に出ねば
 どうしようもねぇ。」

投機とは、短期的な価格変動の目論見から、
利ざやを得ようとする行為。(wikipediaより)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
江戸時代から続くその行為も
米騒動
農民の餓死
等々。
悲しい歴史を紡いでいるようです。
そして、それは連綿と続き
大切なモノはなにかを
私たちに教えてくれます。

投機にも
きっと、ステキな面も
あるのでしょう。
ただ、そのシステムのバランスが
崩れた時
人間が人間に取り崩されてしまう
ことがあるような。

もともと禅の仏教用語であり、
師弟の心機が投合することを言う。(wikipediaより)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本来の意味を踏まえての
流れが見えなくなったとき。
相克世界の陰が
落ちる場所にある悲哀が
潮風と共に吹き荒むようです。

鰹、鰺、鱚etc
夏バテ予防にも
美味しい魚の大切にいただきたいな
と思う職人なのでした。
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雀→コウモリ

2008年07月14日 | ヤスさん日記
小学生の頃
昼間あちらこちらに飛んでいる雀が
夕方になるとコウモリに変身する
と思っていました。
どちらも身近に感じていたのでしょう
小学生の発想恐るべし。
大人になるにつれ
乏しくなっていく奇想天外が
もの寂しいな
と思う今日この頃。
経験を一旦どこかにしまい込んでおける
脳力を身につけたいものです。

あれから4年目の13日
大雨の降る新潟では
昨日のコトのように
記憶が蘇ってくる
7・13水害。
やけに降り続く雨音を聞く度に
あの時の耳音や肌感が
ココロを振るわせるものです。

うずたかく積まれたゴミの山
すえた匂い
吹きかかる土煙
いつかの時が
今でもすぐそこにあるようで。


屋根あたる音を聞きながら
寝転んでいると
床にどんどんと沈んでゆくような
気候
指ひとつ動かさずにいると
どんどん吸い込まれるようで。

この重さを
動かすまでの一歩
いつも
大変なチカラが必要な一歩目。
変質はいつも
外見にはわからずとも
着実に
起こっているものです。

沈み込むか
動き出すか

重さを知りながら動いている
優しい人達の笑顔が
やけに深いな
と思う職人なのでした。

今週は職人ヤス的防災週間です。
ナガさんも
いついかなるとき災害が来ても
迅速に動けるような様々な準備
ココロの含めての
準備よろしくお願いします。
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多様な森の中で

2008年07月13日 | ヤスさん日記
広大な越後平野
広がる田んぼの緑
初夏の爽風心地よく
薄曇りのすきまから
こぼれ落ちる太陽
外気を取り入れるには
最高の休日です。

弥彦山
角田山
国上山

海岸沿いに小高い山々
深い緑を与えてくれる山も
中に入ってみると
荒れた部分が多く
人間の歴史の中で
塗り替えられた木種が
ひっそりと佇んでいます。

山の整備のお手伝い
私には一色に見える緑も
専門家の眼から見れば
多様な緑
伐採してもよいものか
残してもいた方が良いものか。

木を見て森を見ず
森を見て木を見ず

自然のサイクル
本当の自然の循環
の中に戻すというコトが
どれほど必要で
人の手を入れても良い所が
どれほどあるものなのか。

そこで生き続けた木と
植え替えられた木。
保水力があり
その地に適した木を求めると
その多様性の深さに感じいるものです。

弥彦山の麓にある
越後一の宮弥彦神社
静謐の中
歩を進めると精神の安定に。
人が自然に帰る時
今までの満ち足り方とは
異なる満足が。

秋に向けて成長している
美味しいものも
自然の恵みのひとつですね。
今はまだ見えぬモノ達も
じっくりとした成長を感じさせてくれる
そんな時間なのでした。
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日がないちにち

2008年07月12日 | ヤスさん日記
虫の音色が美しい夕暮れ
夏ですね。
お風呂と本
出ては入り
ゆるゆると
窓から入り込む涼やかな風
これを贅沢と言わずして
なんとする
と思う今日この頃。
脱力があればこそ
気合いも入るものです。

「自然界では、最高条件と最適条件が
 違うことを我々は十分知っておかなければいけない。」
宮脇昭さん談です。

野口英夫
ヘレンケラー
偉大なる人達の人生。
私は恵まれた人生に於いて
何をするコトが出来るのか
とても大きな命題です。
恵まれているからこそ
見えないものがあったり
既に持っている宝物に
気付かなかったり。

大きな繋がりや流れの中で
今の現象が
どこからどうやって今に至り
ここからどこにゆくのやら
どんなコトを考えていると
時間軸が集約されて
現在過去未来
全てが今なんじゃないかな
とか。
今私たちが選ぶコトでの
意味付けが
とても大切なメッセージなのかも
とか。

夢うつつな休日は
寝ているのか起きているのか
夢の中では
アバンギャルドな事柄が
沢山に出てきますが
ほんとうにどちらが夢か。
縛られているという中に
成長の種があるのかもしれません。

日がないちいち
心地よい汗とともに
時間はゆっくりと流れてゆきます。
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