職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

隠者

2008年05月30日 | ヤスさん日記
ナガさん
新潟は朝晩の寒暖が激しく
何時かの半袖も
まだ引き出しの中
もう、6月か
と思いつつ
薄曇りの空はため息まじりです。

論語の中に
隠者が時としてでてきます。
隠者
老子もその一人だったと思うのですが
孔子のような世の中にでて
礼節を説く人と
よく対照的として引き出されます。
そんな隠者さん
自然の中に籠り
季節の流れの摂理を感じ
その中に真理を見いだそうと
していたのでしょうか。

内なる宇宙と対峙してみると
それがどこに向かっているのか
その広がりが
老子くらいの人達だったら
深いなと。

世に出て変化をもたらすか
内なる宇宙を見つめて変化をもたらすか

孔子と老子
明在と暗在
君子と隠士
二人のコトバを併せ読むと
また深みが一層増してくるな
と思う今日この頃。

最近、とてもココロに
沁み入る曲を聴かせてもらいました。

「わたしのこころは灯火です
 あなたの扉を閉めてください
 あなたの綾衣の裾にふるへて
 こころ静かにもえつきてあげましょう」

静かで凛としている歌声は
どこまでも響くようで
カラダの中に留まり
じっくりと味わわせてくれる
そんな曲です。

「わたしのこころは落ち葉です
 しばし お庭にとどめてください
 やがて風吹けば さすらひ人
 またもや
 あなたを離れましょう」

全てのコトがうまくいったら
溶けてしまうくらいが
いいな
と思う職人なのでした.
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