職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

自分を投げ出すことが近道なのかもしれない

2024年03月10日 | ヤスさん日記
特に
太宰治が好きだったわけでもなく。
近所のコーヒー屋が
新しい装丁の「正義と微笑」を仕入れた
くらいのことでした。
それが
今回の出版に際し
こんなに読み込むとは。
人生とは面白いものです。

ながさんに依頼した際にも
「あなたにとってのカルチベイトとは?」
とゆう問いで。
私たちの会社の名前にもなってくるくらいに
カルチベイトは重要なキーワード。

であると共に
読み込んでみると
後半の齋藤先生と主人公のやりとりが
とても興味深く感じます。

青天霹靂で
齋藤先生に襖の奥から一喝された青年。
「ひとりでやれ!」
と。
そして
そのまだ会って間もない齋藤先生を
師事して
先生の勧めてくれた劇団を受験する青年。

自分の職人人生を振り返っても
師匠との出会いは重要なことです。
師匠次第で
人生は大きく変わるでしょう。
どちらにしろ
それくらいに大きく自分を投げ出すことも
必要なのだろうと思いながら。

幸いなことに
私の彫金の師匠は厳しく。
技術を注ぎ込んでくださったので
今ここで私が立っていると思います。

自分らしさ
とは程遠い
その自分の投げ出しが
自分を感じる一番違い道筋
だとも感じます。

4月の上旬発売のこの本。
今は印刷所さんで
形になりつつあります。
この本を手に
また各地へと伺えることを楽しみに
今日も工房に篭ります。
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