亜熱帯天然色百科

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北投文物館で日本文化に触れる @ 北投區幽雅路32號

2019-03-06 14:45:00 | レトロ&ノスタルジー
日本統治時代の建物は青田街・麗水街など台北市内各所に多く残りますが、純日本風の建築物は意外と少なく台北車站東側の逸仙公園内梅屋敷など数軒しか残っていません。その一つが北投温泉街の地獄谷からさらに奥へ入った閑静な路地に佇む北投文物館です。元々は1921年ころに建てられた高級温泉旅館「佳山旅館」として開業し、戦時中には台湾から飛び立っていった特攻隊の休息所になったこともあったそうです。戦後は外交部の施設になったり映画の撮影が行われたりしていましたが1984年に「台湾民芸文物之家」として引き継がれ、その後現在の「北投文物館」に改称されました。内部には台湾民芸品や原住民芸術が収蔵されているとともに、「佳山旅館」時代の日本式大浴場なども残されており原住民族・内外省人の文化に加え台湾に大きな影響を与えた日本文化にも触れられる台湾らしい博物館です。
 山桜の咲く入口 いかにも伊豆あたりの温泉旅館を思わせます

         玄関脇には白石を敷き詰めた小庭

      しっとりと雨に濡れた黒い飛び石が映えます

木の桟を通して観る中庭 黒瓦と漆喰のコントラストが良いですね

畳・床の間・付書院・障子・縁側 台湾にいるのを忘れてしまう空間です

テーマを替えた展示が行われており3月1日からは刺繍展が開催されています
二階の大広間 懐石料理の宴会や華道教室なども行われます

日本統治時代の北投温泉各旅館宿泊費一覧 最高級旅館だったんですね
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