亜熱帯天然色百科

夜市・屋台・餐廰・路地・鐡路・猫etc

台湾で最も美しい駅・南廻線多良車站修復完了 @ 台東縣太麻里郷多良村

2024-07-21 12:03:00 | 台湾鐵路

全台最美車站の別称を持つ臺鐵南廻線多良車站、1992年南廻線の全線開業に伴い開設されましたが付近にほとんど人家が無く、また停車する列車も1日2本程度と少ないため下車して観光するわけにもいかず利用者は低迷、開設からわずか14年後の2006年に廃止されました。その後本来の鉄道業務としては郵輪列車(観光列車)の停車駅として細々と利用されるだけでしたが、太平洋を望む観光スポットとしての人気は高く台東方面から車で訪れる人は絶えません。しかし太平洋からの風雨に晒されるホームの劣化は激しく危険だと指摘されることもあったため太麻里郷公所が今年2月から閉鎖して修復工事を行ってきましたが約半年を費やして今月1日完工、一般向けに解放されました。何分車でないと訪れることができない辺鄙な場所ではありますが高台のホームから見下ろす雄大な太平洋は一見の価値があります。

枋寮から乗車した普通列車は枋山から険しい中央山脈南端を走りぬき太平洋側の多良へ到

着しました 残念ながら快晴の青い海とはいきませんでしたが台湾海峡に別れを告げてか

ら久々の海です

温泉に泊まるため知本車站で下車しました 列車は台東に向かって走っていきました

 

 

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台湾鐵路局から日本製気動車が引退と原住民の故郷 @ 屏東縣瑪家郷

2023-04-30 12:53:11 | 台湾鐵路
昨年春の復興號に続いて、今月26日1982年台湾鐵路局の非電化区間に投入され自強號として走ってきた日本製気動車3系列が樹林花蓮間でラストランを行い引退しました。引退したのは東急車両製のDR2800型と日立製作所製のDR2900型・DR3000型で新製導入された日立製作所製EMU3000型電車の増備による置き換えです。気動車自強號といえば一部西部幹線へも乗り入れていましたが主舞台は宜蘭・北廻・台東の東部幹線と南廻線、特に夕方の樹林発台東行きは15両の超大編成で轟音を響かせ軽油の煙を残しながら板橋・台北・松山の地下区間を疾走していました。初期車は車齢40年、老朽化も進み更新は必然ですが一抹の寂しさを感じてしまいます。
さて南部屏東の三地面といえば原住民パイワン族が多く暮らす地域で彼らの文化や暮らしに触れることのできる台湾原住民族文化園区もあります。その南に位置する瑪家郷は住民の8割がパイワン族といわれ独特の街並みや家屋を残しながら三地面ほど観光地化されておらず静かな街を楽しむことができます。

良い写真が見つからず小さいですが地上時代の松山車站へ進入する気動車自強號


これもブレちゃっていますが三貂嶺車站を通過する自強號


瑪家郷の入り口に建つ石標


鮮やかなブーゲンビリアが迎えてくれます


喉が渇いた猫2匹 水耕栽培の水をなめていました


宣教師の布教により原住民にはカソリック・プロテスタント信者が多くいます


原住民のカフェ 日差しは強いですがカラッとしており店内に入れば心地よい風を感じられます


静かな静かな瑪家郷 喧騒を離れのんびりするには最適です


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アナザースカイ広瀬アリスの台湾再訪と鹿麻産火車站 @ 阿里山森林鐵路

2023-04-26 12:15:01 | 台湾鐵路
日曜日のアナザースカイは広瀬アリスの台湾再訪、ドラマ愛を乞うひと撮影当時は嘉義阿里山にいながらロケ車の移動と撮影、ロケ弁のみで全く台湾を感じられ無かったとのこと、その後多忙過ぎるスケジュールとプレッシャーから1年間仕事をセーブ、やっと今回復帰でき台湾を再訪しました。当時の台湾はモノクロでしかなかったとのことですが九份・嘉義・奮起湖・阿里山を巡り鶏肉飯を堪能、やっと鮮やかな台湾に出会えたということでした。 
というこで今回は阿里山森林鉄路の鹿麻産站です。森林鉄路とはいえ、北門竹崎間の平地部に設けられた駅で時間的に森林鉄路の乗車が難しい場合、雰囲気を味わうことはできます。

鹿麻産車站は阿里山森林鐵路開業から間もなく開設されましたが1984年に廃止 20年の時を経て2004年駅舎が当時の様式で再建されました


この辺りはかつてタバコの葉(菸葉)の生産が盛んに行われていました


檜木列車(檜で作られた客車列車)の不定期化により一旦停車する列車が無くなりましたが2019年から定期列車の停車が再開されました


学校へ通う足としても使われていました


2015年の台風被害により十字路~第一分道間の不通が続いてきましたが新たなトンネルが掘られ早ければ今年中に全線復旧すると見られています

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さようなら復興號走入歴史 @ 2022.3.29

2022-04-23 15:36:00 | 台湾鐵路
現在台湾で長距離移動するなら西海岸では高鐵(新幹線)、東海岸なら普悠瑪號(プユマ)、中距離なら自強號に高速バスといったところですが、高鐵開業前の西海岸には特急の自強號に加え、急行に相当する莒光號、準急に相当する復興號が頻繁に運転されていました。自強號は電車5種類ほどとディーゼルカー編成もあり雑多でしたが莒光號は機関車が牽引するクリームとオレンジの客車(PC)、復興號は同じくクリームとブルーの客車で、共に10両前後で組成された客車列車は美しく、すでに日本では寝台特急を除いて廃止されていた客車列車に乗れると日本人観光客にも人気でした。また自強號、莒光號はそれぞれ割増運賃となりますが復興號は區間車運賃で指定席に乗車でき、停車駅が多い、座席間隔が狭いなどのマイナスはあるものの使い勝手が良い列車でした。ただ登場から40年を経て車両が老朽、區間車の電車化が進められたことから2010年12月西部幹線・南廻線から撤退、そして今年3月29日の時刻改正により東部幹線でも廃止され復興號という列車種別は消滅しました。
日曜日のみ運転された691次復興號は花蓮から松山までノンストップで走り週末実家の花蓮で過ごし月曜からの仕事のため台北へ戻る人々に重宝されていました
台北から高雄まで長距離を走る復興號には車内販売もありました

   週末のみ運転されていた松山内湾間の復興號 内湾車站

       夕方の新竹から北上していく復興號

復興號車両が不足していたころ旧型客車に冷気(クーラー)を装備し復興號の価格で運行されていました 九曲堂車站
夕刻南下していく復興號 嘉義車站  復興號の名前は消滅しましたが南廻線では当面復興號客車を使用した區間車が運行されます
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阿里山森林鐡路を蒸気機関車列車でチョイ乗り @ 嘉義市北門火車站

2022-04-15 15:09:00 | 台湾鐵路
一昨日の暑さから一転、昨日今日としとしと雨が降り肌寒くなってしまいましたが台北もこのところ連日雨続きで湿度も高く甥1號などは身体に黴が生えそだとボヤいています。 
そこで先日姪3號が快晴の嘉義で訪れた阿里山森林鐡路の様子をお届けします。度重なる災害によって今も十字路から第一分道間が不通、バス代行輸送となっている阿里山森林鐡路ですがこの間にある42號隧道の補修工事が3年前から行われており早ければ来年中には完成、全線復旧がなされる見込みです。一方嘉義・北門間1.6kmには復活した25號シェイ式蒸気機関車を使った檜木列車が運行されています。わずか10分ほどの短い乗車時間ですが嘉義の家並みを縫って走る蒸気機関車は多くの観光客に支持されています。
   以前はコンクリート造りでしたが木造で新築された北門駅舎

2005年に檜木列車が走り始めたころは竹崎・北門間をディーゼル機関車牽引で約30分で走っており乗車したこともありますが現在は嘉義・北門間になっています
 檜木車両を従えて25號シェイ式蒸気機関車が入線してきました

急曲線・急勾配を運行するため導入されたシェイ式蒸気機関車 直立式シリンダからクランクシャフトを経て傘歯車を用いて動輪を駆動する独特の構造です 25號機は1973年の引退後30年間ほど公園に展示され雨風で腐食が進んでいましたが大規模な修復を経て2007年運転を再開しました
  客車は2005年に製造された台湾産檜を使った檜木車両です

4両の檜木車両に満員の乗客を乗せ列車は嘉義へ向け発車しました

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台湾パイナップルを食べようと老街ぶらぶら散歩 @ 桃園縣富岡

2022-04-07 12:20:00 | 台湾鐵路
先日近所のスーパーで今年初めて台湾産パイナップルを見つけ買ってきたのですが、台湾中央通信の配信によると今年は収穫期を迎えた台南産パイナップル600tの日本への輸出を目論でおり既に120tを出荷済ということですから購入したパイナップルもその中の一つだったわけです。フィリピン産に比べ小さめで価格はちょっと高いものの甘さが強く芯まで柔らかく食べられますから店頭で見かけたらぜひ購入ください。
さて台北から臺鐡區間車で約1時間、丘陵地に広がる桃園縣富岡は客家人によって開拓された街でいまでも老街が残っています。休日の午後、静かな老街をぶらぶらと散歩してみました。
近所のスーパーで見かけた台湾パイナップル ちょっと高めですが甘さは格別でした
    富岡の土地公(氏神様) 屋根の上の装飾が見事です

老街でみつけた竹細工の店 椅子や乳母車などを手作業で作っています

   中薬(漢方薬)店の店頭 時代物の薬棚が良い感じです

麺や米粉など軽食が味わえる信義飲食店 百年老店と書いてあります

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コロナ禍で捷運はガラガラ @ 忠孝新生站

2021-06-15 12:55:00 | 台湾鐵路
昨日は端午節、台湾では三連休になりました。端午節には例年なら龍舟賽(ドラゴンボートレース)が行われ、通っていた師大國語中心でも各国出身者による混成部隊が編成され参加していましたが、台北市・下新北市が3級警戒下にあるため中止、10月に延期になりました。ヨメの実家では端午節には粽と先祖に供える三犠を作り親類一同集まるのですが、何分姪1號しかワクチン接種が済んでいないので今年は集まるのを止めそれぞれ粽を持って帰り各家庭で端午節を祝いました。そんな姪1號は三連休初日の土曜日、交替出勤日で午前中歯科医院で勤務、12時過ぎに帰宅のため捷運忠孝新生站へ降りて行ったところ、これまで見たことの無い光景に唖然としました。
健康とダイエットのため階段で降りていくとエスカレーターも振り返った階段も誰もいません
         コンコースにいるのは警備員だけ!!

ホーム階まで降りてきました お昼12時過ぎなんですがまるで終電後の様です

 環状線の列車がやってきました 客は乗っているのでしょうか??

各車両に3~5しか乗っていません 姪もなるべく人の少ない車両を選んで乗り込みました
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台北駅で駅弁祭 @ 臺灣便當節

2020-11-18 14:37:00 | 台湾鐵路
一昨日16日で終わってしまいましたが13日から台北駅の1Fホールで第6回臺灣便當節が開催されました。臺鐡餐旅部のほか福隆など台湾各地の便當に加え日本からもJR東日本や近鉄などが参加、毎日弁当の即売をしました。現場ディスプレイに参加した姪3號が最終日の様子を送って来てくれました。
  臺鐡臺北火車站1F吹抜けのホールで開催された鐡路便當節

         二人が手に持っているのは

  これ蒸気機関車の器に入った東武のSL大樹日光埋蔵金便當

   近鉄は手羽先と鰻太巻き寿司などのしまかぜBOX便當

JR東日本からは深川飯便當のほか秋田新幹線のE6系便當北陸新幹線のE7系便當が販売されましたが
           全て売切れとなっていました

一画には食堂車を模したイートインコーナーも設けられていました
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山間を走る平渓線@ 臺灣鐡路管理局

2020-10-07 17:20:00 | 台湾鐵路
台風14号が週末にかけて本州に接近する予報となっています。今年は台風の上陸が少なく、14号も規模的には大したことが無さそうですが速度が遅く長時間にわたって暴風雨が続く恐れがあるとのことですので、特に7月の豪雨で被害を受けられた九州地方にお住まいの方はくれぐれもお気を付け下さい。
さて本欄でも何度も紹介している臺鐡平渓線ですが、新型コロナがしっかり押さえこまれてるとはいえ海外旅行がままならない台湾、近場の旅行でリフレッシュしようというのは日本と同じで週末の平渓線は台北からの客で大いに賑わっています。今回は姪1號が週末を避け平日に訪れた際の様子です。
平渓線の終点菁桐站 台北市内木柵からバスで訪れることもできます

菁桐站に停車中の折り返し列車 日本製ディーゼルカーが山間の路線を走ります
日本ではほとんど見られなくなったタブレット(通票)が現役です

 休日には混み合う平渓線ですが平日は長閑な時間が流れます

          十分站で列車交換を行います
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復旧工事が進む阿里山森林鉄路 @ 奮起湖車庫

2020-04-05 12:56:00 | 台湾鐵路
2009年の水害被害で一部の不通が続いてきた阿里山森林鐡路ですが、崩落したトンネルを新たに掘りなおす工事が進んでおり今年年末までには全線復旧する見込みになっています。阿里山森林鐡路には2度全線乗っており、20年ほど前には台湾大地震以来不通状況が続く眠月線で終点の石猴を訪れたこともあります。現在では並行するバスのほうが料金が安く所要時間も短く復旧しても経営的には厳しい状況が続くとは思いますが、嘉義站から年の下町の間をすり抜け田園地帯へ、竹崎からはループ線やスイッチバックを経て沼平まで辿りつく路線は熱帯林・亜熱帯林・温帯林と車窓から見る変化も楽しく復旧した折には久しぶりに乗りに行きたいと思っています。姪3號が今年春節休暇明けに玉山國家公園と併せて訪れた際の様子を紹介します。
阿里山森林鐡路奮起湖站名物「奮起湖便當」 現在駅売りは廃止されましたが付近の商店などで販売しています
阿里山森林鐡路奮起湖車庫 手前が嘉義方 前方が沼平方です

        路線の復旧工事でも活躍している貨車

  車庫の中で休んでいた巡導車 職員用の施設巡回車です

阿里山一帯には多くのリゾートホテルがあります 姪3號も露天風呂のあるこのホテルに泊まりました
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