今回帰台した目的の一つにヨメの親友の一周忌への参加がありました。彼女はヨメの親友であるとともに私にとっても良い友達で、しょっちゅう日本へ遊びに来ては2週間3週間泊まっていきましたし、北海道・九州・東京・東北・黒部etc、台湾では台東・花蓮・阿里山などほぼ全島と香港も述べ5回ほど一緒に遊びに行きました。そんな彼女が重大な病にかかり調子が悪いと言いだしてからわずか半年で逝ってしまったのは去年12月、日本での用事が忙しくお葬式に出ることが出来なかったのでせめて一周忌にと時期を選んで台湾へ戻ったわけです。台湾では農暦で仏事を行うため先一昨日11月24日が一周忌になり、法要は彼女が眠る台湾北部の金華山墓苑の仏堂でお坊さんを招いて1時間ほどお経をあげてもらい、そのあとお墓参りをするというものです。金華山墓苑は基隆と淡水の間、新北市金山区にあり隣はテレサテンが眠る有名な金寶山墓苑です。台湾北部海岸にはこの他にも墓苑や納骨堂が沢山ありますが前面に海を臨み後ろに山を控える地形が風水の考えで墓地に適しているからだそうです。台湾は日本以上に墓地が不足しており今では大半は火葬して納骨堂か日本のようなお墓に収めるのが普通ですが、彼女の場合は土葬にしたいという伝統的な家族の考えがあり台北近郊では今では数少なくなった土葬ができる金華山墓苑を選びました。ちなみにこのブログで初期の頃にアップした伝統的な台湾式のお葬式は彼女の父親のものであり、彼女の父親も同じ墓地で彼女の三段上に眠っています。
さて私の家は真宗大谷派で法事の時など正信偈をお坊さんと一緒に念じますがその他のお経はお坊さんだけで念じます。しかし台湾の仏式法要では蓮池讚・觀世音菩薩發願偈大悲咒・佛説阿弥陀経など五つ六つほどのお経をお坊さんと共に全員で念じます。一応経本は渡されるのですが当然全部漢字で横には日本の経本のように抑揚と長短を表す記号、加えて注音記号ポポモフォが振ってありますが師大國語中心時にピンインしか勉強しなかったためさっぱり発音がわからず周りの人に合わせて口を動かすだけになってしまいます。
例えば観世音菩薩はguànshìyīnpúsàグァンシーインプーサー、南無阿弥陀仏はnánwúāmítuófóナンムアミィトウフォーと何となくわかるものの日本で親しんでいる仏教用語の読みとはずいぶん異なり(菩薩がプーサーです)始めて法要に出た時には経本を見ていても今どこを読んでいるのかわからなかったものです。このお経が約1時間で前半30分程は全員立ったまま、更にお坊さんの合図に合わせて何度も頭を下げなくてはならないので結構大変です。
さてお経が終わると仏堂の横で金紙と位牌(紙製のものです)を燃やしお墓に向かいます。墓苑が山麓の斜面にあるためゴルフ場のカート様の車が用意されています。お墓は冊で区画されており必ず横に土地公もお祀りします。お参りは例の長いお線香をまず土地公に捧げたあと、お墓へのお参りとなります。日本のお盆のよう台湾でも清明節の時などはお墓の前でお供え物を食べることもありますが先一昨日はお経でみんな疲れていたので早々に切り上げることにしました。但し線香が1/3ほどになるまでは待っておらなければならず、帰る際には10塊錢二つを振って帰ってもいいか故人の意思を訊ねます。二つとも表が出れば故人も満足しているという顕れでもう一度お参りして帰ることができます。
これで一応一周忌の法要は終わり、上述したように三段上にある彼女のお父さんのお墓にもお参りして帰路に着きました。帰りは日本の法事と同じように精進落としも兼ねて皆で食事をします。彼女の実家が基隆で今も長兄が跡を取っているので海鮮餐廰へ行くことになりましたが食事編は日を改めてアップします。
法要が営まれた仏堂前から見える東シナ海
雨に備えて仮設テントが張ってあるのが彼女のお墓 下の列で沢山並んでいるのは日本式にお骨を入れるお墓ですが上は土葬で大きさの違いが判るでしょうか? 実はこのお墓柵や大理石の石棺なども含め700万元日本ならマンションが買えます 6年前彼女のお父さんの時には500万元でしたから墓地のひっ迫に伴ってどんどん値上がりしています 法要後長兄と話をしていたら死んでからもお金がいるんで大変だと笑っていました
街中のカフェに見えますが広大な墓苑の中にある休憩所です
休憩所のテラスから見える海 長兄曰く台湾人にとって風水にかなったお墓はとても大事なものだそうです
さて私の家は真宗大谷派で法事の時など正信偈をお坊さんと一緒に念じますがその他のお経はお坊さんだけで念じます。しかし台湾の仏式法要では蓮池讚・觀世音菩薩發願偈大悲咒・佛説阿弥陀経など五つ六つほどのお経をお坊さんと共に全員で念じます。一応経本は渡されるのですが当然全部漢字で横には日本の経本のように抑揚と長短を表す記号、加えて注音記号ポポモフォが振ってありますが師大國語中心時にピンインしか勉強しなかったためさっぱり発音がわからず周りの人に合わせて口を動かすだけになってしまいます。
例えば観世音菩薩はguànshìyīnpúsàグァンシーインプーサー、南無阿弥陀仏はnánwúāmítuófóナンムアミィトウフォーと何となくわかるものの日本で親しんでいる仏教用語の読みとはずいぶん異なり(菩薩がプーサーです)始めて法要に出た時には経本を見ていても今どこを読んでいるのかわからなかったものです。このお経が約1時間で前半30分程は全員立ったまま、更にお坊さんの合図に合わせて何度も頭を下げなくてはならないので結構大変です。
さてお経が終わると仏堂の横で金紙と位牌(紙製のものです)を燃やしお墓に向かいます。墓苑が山麓の斜面にあるためゴルフ場のカート様の車が用意されています。お墓は冊で区画されており必ず横に土地公もお祀りします。お参りは例の長いお線香をまず土地公に捧げたあと、お墓へのお参りとなります。日本のお盆のよう台湾でも清明節の時などはお墓の前でお供え物を食べることもありますが先一昨日はお経でみんな疲れていたので早々に切り上げることにしました。但し線香が1/3ほどになるまでは待っておらなければならず、帰る際には10塊錢二つを振って帰ってもいいか故人の意思を訊ねます。二つとも表が出れば故人も満足しているという顕れでもう一度お参りして帰ることができます。
これで一応一周忌の法要は終わり、上述したように三段上にある彼女のお父さんのお墓にもお参りして帰路に着きました。帰りは日本の法事と同じように精進落としも兼ねて皆で食事をします。彼女の実家が基隆で今も長兄が跡を取っているので海鮮餐廰へ行くことになりましたが食事編は日を改めてアップします。
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