我が身が年老いたせい? にはしたくはないが、現在のお笑い芸人の芸が理解出来ない。いつの時代だよーと言われそうだが、やすきよ漫才はおもろかったー。狭い舞台で繰り広げるアホらしゅうてやがて悲しき・・・・の世界。内容は取るに足らない事なのだけど、それを男二人がムキになり汗だくになって演じる漫才。メガネのやっさんとギョロメのきよっさん。二人が並ぶだけでインパクトがあった。どーって事ないように見えてあれはあれで特別の世界やったのか。今の芸人たちはそれなりに努力もし、おもろいところも勿論あるんやろなー。こっちが理解できんだけで。ウケる人にはウケてるんだろうしなー。昨夜5年ぶりにM-1が復活。どんなもんか、と決勝戦を見た。なんだかなーの3組。ネットの書き込みにもあったように質が低下したな、が実感。迫力に欠けてた。優勝したコンビ(コンビ名すら忘れた)は一所懸命さは伝わったが暑苦しいだけの印象。おまけに向かって左の人は声が聞き苦しい。あれって漫才師にとって致命傷じゃないの? 無理して高音を出しているのか大声を出すとあんなんになるのか知らんが、耳障り。辞めた方がいい。個人的には見た目と雰囲気と笑顔がイイ、銀シャリ(左側の方)を応援したが彼らの出来もイマイチ。真に迫って来るものがない。ずっと前に優勝した、”ますだおかだ””チュートリアル””サンドウイッチマン”には鬼気迫るような物凄い力があった。(やすきよとは別物の)ああでなきゃ優勝しちゃいけないんじゃないの? 尤も今、そんな小難しい事を言い出したら皆、芸人辞めてしまうんかなー。そんな世の中か。
市民ランナー、川内優輝選手がリオ・オリンピックの代表に選ばれるかどうか。注目が集まっていた福岡国際マラソン。結果は日本人4位、全体では8位の成績で惨敗。これでは代表には選ばれませんわな。元々無理があるとは思っていたがやはり、の結果。市民ランナーの限界がここにあるのか。フルマラソンには既に54回も挑戦しているそうで。最初こそまずまずだったけれど、早い時期から脱落し先頭集団にはあっという間に差をつけられた。その後持前の頑張りで次々抜いたようだが、それだけ前半が遅かったって話しだしなー。彼がレースに出始めた頃、毎度ラストでぶっ倒れるのが常でそこが大嫌いだった。さすがにレース慣れしたのか醜態をさらす事はなくなり、やや好感が持てるようにはなった。なので、今回が最後の五輪挑戦と聞いて応援していたが残念な結果。日本人1位の旭化成・佐々木選手はこれで五輪出場となるのか? けど、ここぞと言う強さは感じられずこれじゃ勝てないな、と思う。強靭な日本人選手はもう出てこないのか。箱根駅伝では頑張る選手も多いのに、大学卒業後に長距離選手として世界に通用するような人は皆無。情けないがこれが日本陸上界の現実。
役所広司さんと小栗旬さんの組み合わせが新鮮だったし、互いの間の取り方も絶妙で面白い映画。小栗さんはこの役のように自分に自信を持てないスケールの小さい男の役、案外はまっているのかも。アクション系が得意そうに見えるけど、逆の役の方が向いているように感じた。役所さんは相変わらずの(?)と言ったら失礼か。うだつの上がらない感じの中年男役はぴったり。生活感はモロ出でとても良かった。奥さんに先立たれたり、無職の息子にイライラしている悲壮感もバッチリ。この配役がこうでなかったらつまらない作品に仕上がっていたのでは? キャスティングの妙ってやつかな。木こりが主人公の映画は三浦しをんさん原作の”WOOD JOB”しか知らなかったけれど、それ以前にこんな素敵なものがあったのね。タイトルだけは耳にした気がするが、内容までは不勉強で知らなんだ。地味だけど頑張っている邦画ってまだまだあるのだろーね。期待してます!
2015年ユーキャン新語・流行語大賞が発表された。年間大賞はプロ野球で2選手が達成した”トリプルスリー”と日本に旅行に来た外国人観光客が大量に買い物をする姿を表す言葉”爆買い”が選ばれた。トリプルスリーはともかく、爆買いは以前から使われていたようにも思うが、頻繁に使われたのが今年と言う事で選ばれたのか? 安倍政権が無理に進めた安全保障関連法制への批判を込めた澤地久枝さんの「アベ政治を許さない」はいいとこを突いていたと思うが、一般的には受け入れられないか。それと並んで「安心してください~」のお笑い(あれでもと言えるのか)裸芸人のしょーもない言葉があった。ついでに言えばどこがいいのかまるで理解に苦しむ、ラグビー・五郎丸のポーズも有り。これこそが今の日本を象徴しているのだな。まとまりなく、何とな~く面白ければいいんじゃないと老いも若きも諦めている、勢いの無さ。これこそが安倍政権の思う壺なのかもな。国民のやる気を削ぎ、どーでもいいよーと思っている間に好き勝手に事を進める。彼らにとっては国民の事なんてどーでもよくひたすら保身に走る。アホな政治家! それに付き合わされている私たち。今年の言葉にもいろんな意味がある。
水木しげるさんが93歳で亡くなった。ゲゲゲの鬼太郎は幼い頃に怖いもの見たさで読んだ記憶がある。作者については殆ど知らなかったし、ちびの時代には気にする事もなかった。数年前に奥さんが書いた自伝的小説がNHKの朝ドラで放送され、戦争で片腕を失っていたのも初めて知った。復員後、美大に進学するが経済的理由(?)で退学し様々な職業に就き、苦労されたようだ。信念を貫き、妖怪漫画一筋に頑張られその後の人生は充実したものだったと傍目には映る。93歳は大往生。ストーリーだけでなく絵で人に訴えるものがないと商業漫画は成り立たない。どちらも担う漫画家と言う職業は並みの人では務まらない。それを長々と務めた水木さんは凄い人だったのだろうな、と改めて思う。ご冥福をお祈りします。