中継を見ていたわけではないので、詳しい事が分からない。ニュース番組で抜粋されたところだけを見た。気になったのは先日の会長就任会見で問題発言をした、NHKの籾井勝人さんの言い訳。彼の言い分は見苦しい。その地位にしがみつきたい意向がありありで閉口した。NHKのトップとして~と自ら語るあたりがそもそも怪しい。あんな人しかいなかったのかと改めて思う。民主党の原口議員に迫られても危機感がなく、笑顔交じりに言い訳を続ける。堪らないなー。その後の経済問題については、同じく民主党の長妻議員が安倍総理に詰問。そこでもいかにもの逃げ方が見受けられ、将来性はないなと実感。政権交代を望むがそこにも未来はあるのか? 生きているのが嫌になる。
あの就任会見は何だったのか。そもそも彼には新会長に就任した自覚があるのか。そう疑われても仕方がない発言だったと思うのだが。違うのか? 従軍慰安婦問題や特定秘密保護法についての発言は注意を払い過ぎても払い過ぎる事はないと思えるくらい、重要な問題なのにその意識もあまりお持ちではないような。どこからかどこかへと天下った人たちには似通った失言をする人が多いように思える。これは本人の認識不足、世間知らずの面があるからではないか。側近の人たちにしてもお偉方の相手に向かって助言するのもはばかられ、結果”失言”を口にしてしまう。この新会長は政府寄りの傾向にあるらしいが、NHKは受信料頼みの公共放送だと言う自覚だけは忘れないで頂きたい。いつも思うがどうやって新会長は選ばれるのか? 何だかハッキリしなくて気分が悪い。
山田洋次監督の作品、と言うと”寅さん”。けれどそれ以外にもステキな作品があったのですね。昨夜テレビで観た”東京家族”は小津安二郎監督の映画の現代版。役者たちもそれなりに成りきった演技が良かった。特に上手いなぁと感じたのは母親役の吉行和子。68歳、との年齢設定にはやや無理があったのでそこは現代版としてもう少し年齢を上げても良かったかも。でも他の役者を圧倒する上手さ。同じ様に父親役の橋爪功もなかなか。小津監督の時には笠智衆さんが演じていたのでそのギャップも面白かった。意外に感じたのは次男役の妻夫木聡。彼が山田監督の作品に出るなんて。もっとも相手役の蒼井優も山田作品には似合わないと勝手に思っていたが、以前の作品”おとうと”にも確か出ていたっけ。妻夫木くんも優ちゃんも優しさにあふれたステキなカップルだった。観終わってから幸せな気分のなれる映画がやっぱり一番。年老いてきたせいかそう感じる。ドタバタものもいいけれど出来れば少し考えられ、それでいて幸せ気分に浸れるものそれが望ましい。山田監督、公開中の”小さいおうち”はいかがですか。幸福感に浸れる作品でしょうか。ちょっと興味がありますが・・・・。
つまらない展開になるのだろうな、と思いながら見始めたマラソン中継。ママさんランナーとして頑張ってきたホクレンの赤羽選手が引退するそうで、彼女ばかりが目立った。アフリカ勢などの有力選手が出場していないからこれを引退レースに選んだのか? と思えるほど淡々としたなんてことのない内容。山場もないままに終盤を迎え、ウクライナ人が優勝して赤羽選手は2位でゴール。終わった後はタカハシQちゃんやトキオの太一くんが司会を務めるスタジオに招かれた。毎度お馴染みの頼りない系のコーチ兼ダンナと共に登場。引退後は母校にでも帰って後輩の指導にでもあたるつもりなのか? 彼女には何の魅力も感じないので好きにして、って感じだけど世間は違うのかしら。見た目も地味だし華のない人なので解説にも呼ばれないとは思うが案外違う? Qちゃんや増田さん(この人も地味だったのにいつの間にか女子マラソンの解説の筆頭にまでなっているから何とも言えないか)みたいな存在になっていたりして。人は見かけによらないし、世間の人々が何を考えているのかも分かり難い時代だから画面に再登場する場合もないとは言えないな。またレースに戻る、なんて事もありかもな。
反戦小説家・林芙美子を大竹さんが演じるにあたり、「お上の物語に流されない」と強く語る記事が朝日新聞に載っていた。特定秘密保護法を作り、憲法改正へも動き出している安倍政権を否定する姿にちょっと感動。彼女と言えば、不倫騒動の末に結婚したが最初のダンナが不幸にも病死されたことやさんまさんとの結婚・離婚。その後は野田秀樹さんや故・中村勘九郎さんとの恋愛話などの負のイメージが付きまとう人だった。記事内にもあるがキヨシロ→のステージにもズカズカ上がってきて図々しい女、とも思っていた。けれど、「歴史の本は私たちのことをすぐにも忘れてしまう。私たちがどんな思いで生きてきたか、どこで間違ってどこでその間違いから出直したか、今のうちに書いておかなくてはね。私たちが自分で地獄をつくったということを」と本心で語る、と聞いてイメージが変わった。しかもこれを新聞に載せた事で多くの人に知らせたかったその思い。無駄に終わらないようにと祈る。