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リンリン・ダイアリー

ブースカがお話します。

2015年12月13日 軽減税率

2015-12-13 14:05:39 | Weblog
 連日軽減税率の問題が報道されている。自民党と公明党が軽減税率の対象品目についてあーだこーだと言い合っていた事に決着がついた。合意内容は酒類と外食を除いた食品全般。8%でも10%でも市民にとっては痛い税金。8%に上がった後、生活必需品の値上がりは消費税分以上に高くなったと感じる人が殆ど。これは外食にしても同じ事。安い時給で働く身にはランチの値上げも痛手。自前のランチを持参すればいいのだが、それでは仕事の延長上のようで美味しさを感じられないしなー。そんな細かい話し、高給取りの政治家たちに理解してもらえるはずもないが。再来年の春の10%の後、次はいつ12或いは15%に上がるのか。上限にキリはないのでお金がないと何も買えない時代がまもなくやって来る。アカルイ未来なんてどっこにもないわー!

2015年12月12日 映画・母と暮らせば

2015-12-12 15:40:58 | Weblog
 80代になっても精力的に映画を撮り続ける、山田洋次監督。寅さんシリーズが終了してもう何年になるのか忘れたが、あのシリーズだけで終わらないところは凄い。普通なら(とは言っても何が普通なのか疑問)あれだけの作品が終了したら精根尽き果ててなーんも撮る気にならない筈。飄々とした表情からは窺い知れないが、山田監督って見かけによらず強い人なのだな。今回の作品は長崎に原爆が落とされた事に絡んでの話。原爆死した息子と息子思いの母の物語。辛い内容なのと母親役が吉永小百合さんなので(昔の吉永さんは確かに可愛らしかったが、今はいつまで女優やってるんですか、と聞きたいくらい鼻につく。特に声が好きじゃない。タモリさんを初めとするサユリストには申し訳ないが、どこが良いのか理解できない)映画館には観に行かない。監督は撮る前から母親役は吉永さん、と決めていたそう。他に誰が適役か、と聞かれても答えに困るか。本来なら50代くらいで適役がいてもいいのに、今の50代で良き母と言われてもなー。大竹しのぶさんでもちょっと違うし。無難なのが吉永さんなのだろう。70歳になって、大学生の母親役が出来るのはある意味凄い。本来なら祖母役の年だもの。若さを保つ秘訣だけは吉永さんに学ばないとアカンなぁ。

2015年12月11日 政治家・乙武洋匡さん

2015-12-11 15:38:04 | Weblog
 来夏の参議院選挙に乙武さん出馬を目論む各党が、彼に接触しているらしいと新聞記事にあった。大学時代の著書により、多くの人が彼の存在を知った。元々文才があったのだろうが、それにも勝ったのは素直に本音を書いた事。我が家でも当時小学生だった次男がその本に触れ、感動していたのを覚えている。その力を借りて(と言ったら失礼かもしれないが)大学卒業後はスポーツライターとして活躍。車椅子で取材に出かける姿が、テレビのドキュメンタリー番組に取り上げられていたこともあった。生まれた時から大変な思いをしているであろうに、いつも笑顔と真摯な姿勢には好感が持てた。東京都の教職員として小学校で教べんをとっていた時期もあり、その後は都の教育委員を務めていたそう。来年2月までの任期を残し、今月末で辞職する事が判明。そこで政治家への転向か、と取りざたされているようだ。危なく、怪しい政治家が多い中、正統派で突き進んで頂けるのなら頑張ってください! と応援したいところ。ただ、政治家になると何故か人が変わったようにおかしな方向に行ってしまう人も少なくない。今までのあの笑顔を忘れるずにーと伝えておきます。

2015年12月10日 野坂昭如さん

2015-12-10 15:02:49 | Weblog
 戦争や社会に反対する姿勢が勇ましかった、野坂さん。昨夜亡くなったとニュースで聞いた。脳梗塞を患い自宅で奥様が介護していると伝えられていたが、最期を自宅でと言うのは並大抵の事ではない。しかもあれだけ(?)我がままな人と24時間年中無休で支えた奥様とはどんな方なのか。お疲れ様でした。もっとも我がままな人だからこそ自宅でないと介護も出来ないよなー。今頃は現実を受け入れられない状況だろうか。神戸の空襲の悲惨さを描いた”火垂るの墓”によって彼は関西人だと思い込んでいたが、鎌倉生まれだったと初めて知った。しかも生まれる前に両親が別居し、生まれて数か月で母親は死亡。そんな悲劇の人だったとは。時代背景もあるがあの時代には珍しい事ではなかったのか? 産後の肥立ちが悪く亡くなる母は少なくなかったと聞く。そんな境遇だったからこそ、あのように斜に構える姿勢が身についていたのか。決して悪い事ではないと思えたが、多くの人には受け入れられる思想ではなかったかも。常に不機嫌そうでへそ曲り。妹思いの優しい人なのかも知れないが(火垂るの墓は実話に近いそうなので)表立っての優しさは感じられなかった。テレビで放送された故大島渚監督との壇上での殴り合いは、今でも印象に残っている。あれだけが野坂さんではないのにそのイメージは強い。(あれはどっちもどっちでいい年したおっさんの醜態以外の何物でもなかったが)歯に衣着せぬ物言いの人がまたひとりいなくなった事が、ちょっと寂しい。

2015年12月9日 映画・秋日和

2015-12-09 17:48:28 | Weblog
 小津安二郎監督作品を観るのは幾つ目だろう。”東京物語”は代表作なのか何度もテレビで流れていたので数回観た。それ以外は殆ど観ていない。今回の”秋日和”はもちろん初めて。原節子さんと司葉子さんが母娘の役を演じていたが、年齢は20歳も違わないのだろう、違和感あり。しかも若そうで綺麗ではあるが司葉子さんは老けて見えた。あれで24,5歳? 実際にはもっと若いのかも知れないがおばさんっぽいのはどーしてか? 昔の若者は学生運動に参加していた人々の写真からも感じていたが、なーんか老けている。大人っぽいとも言えるが、野暮ったい。学生も髪を七三分けにしていて若々しさがないのだ。逆に今の若者は子どもっぽくも感じられこれも時代の流れなのか。司さんの老け具合はともかく、未亡人役の原さんは綺麗で輝いて見える。亡くなった夫の友人たちが彼女たち(母娘)のこれからをアレコレ案じるのがテーマ。他愛もない話だが、あーでもないこーでもないといい年をした男たちが戸惑う。その何気ない話しの中に人生の寂しさ、楽しさを表現。そこに小津監督の狙いがあったかどうかは不明だが、少なくとも私自身はこの映画の中にそれを感じた。彼の作品に多くのファンが存在した理由が分かった気がした。