昨年から全国各地のデパートが閉店に追いやられている。今日も岡崎市の松坂屋が38年間の歴史を閉じた。店側も客たちも閉店を悲しんでいる様子。売り上げが伸びないのだからこの状況も仕方がないか。ネットでの買い物が当たり前になり、定価でしかも高い値段で売る古いタイプのデパートに客が集まらないのは当然の事。これから客の足はますます遠のくだろう。今後生き残るにはどんな手だてが必要か。先週は東京・有楽町の西武が年内(12月25日)をもって閉店するとのニュースを聞いて驚いた。“西武”には以前はよく利用したがこのところは全く行っていない。有楽町も池袋もどちらの店舗も魅力が無くなったし。それはこちらの意識の問題か或いはあちらの構え方の問題か分からない。けれど私以外の多くの客も離れて行った結果なのだろう。統合した伊勢丹・三越や大丸・そごうなどはどうなのか。どっちでもかまわないけれど先行きは暗そう・・・・。
2001年1月に自殺した落語家の桂三木助さん。そういえば・・・・。と夕刊の紙面で彼に関する記事を目にして思い出した。かなりの人気落語家だったよね、確か。9年もあれから経ったのかと思う反面、もっと前の様な気もする。そしてその後の彼の周りにいた人たちの苦悩を改めて知った。生前、彼のマネージャーを務めていた実姉。彼女は特に大変な日々を送り大いに苦しんだそうで。”うつ病”とは見た目では分からない。けれども内面的には相当に大変なもの。姉弟共にそれに苦しみ、生きることそのものさえ放棄しようとした。生きて行くって何なの? と考えさせられる内容だった。それにしても三木助さんの笑顔は愛らしい。それに救われる思いと潰れそうな思いが交錯して、本当に大変だったのだろうなぁ、お姉さんは。想像の域は出ないけれどそんな風に思う。
いやー、びっくり。名著”ライム麦畑でつかまえて”の作者JDサリンジャーさん。こう言っちゃーなんだが、この人まだ生きていたんだ。夕刊紙のトップに死亡記事が出ていて驚いたのですが・・・・。しかもこの作品、1951年のものだそうで。いったいいつの話? って今となっては古い、むかしむかしのお話じゃないの? それでも我が青春(?)時代には愛読書とよんでいいのかどうかは分からないがとにかく好んで読んだ。当時も今もアメリカ文学は貴重な存在。他には浮かばないほどこれは優れていたと思う。最初は父の書棚に合ったものを読み、その後は自分でも購入して読みふけった思い出がある。こんな作品は他にはないかもしれない。どこにそれだけの魅力があったのか。答えは簡単には出せない。けれども間違いなくこの作品にはそれだけの力が備わっていた。素晴らしい。
合掌。
合掌。
朝日新聞の夕刊に”人生の贈りもの”という数回の連載物がある。今週は時代劇で活躍した斬られ役、と言えばこの人「福本清三」さんの記事。真実を突いてなかなか面白い。元来引っ込み思案の性格で表に出て演じるなんて考えも及ばない性質だったらしい。ところがひょんな事から映画界入り。大部屋俳優を長い間務めたが、あまりの斬られ役の多さかつ上手さに隠れたファンに囲まれての役者人生。そのうちの熱烈な一女性ファンによってあのハリウッドムービーにも出演したのだから凄い。”ラストサムライ”では主人公の護衛兼見張り役の侍。セリフは最後にたったひとこと。それでもこの映画に出たのは一生の思い出だそうで。そりゃそうだ。多くの映画人が夢見ても叶わない事なのだから。興味深かったのはそこでのスタッフのプロ意識。「これで食ってるという強烈な思い。映画が大好きで徹夜でも文句は言わなかった。準備と自信が凄い」と。そんな世界で好きな事に没頭出来るのはなんと幸せな事か!
なんですとー。高校の修学旅行で体罰事件が発生! いったいどうなってんだい? と嫌な気分になりました。約束事を守らず、教師の注意も無視した態度に怒り狂った教師側が生徒達に暴力で抗議。新聞記事を読んだだけなので事件の概要はこの程度しかわからない。けれど暴力によって怪我を負った者も数名出た様なので、どう考えても教師・学校側に非がある。まともに生徒を叱る事もできないのか。と、その質の低さにも驚かされたし。こういった体罰は20代の体育教師。そんな先入観を持ってはいけないと思いつつ記事を読んだら、ふたりのうちのひとりはもろ、それだったし。これから彼らはどうなるのだろうか。今後ますますこうした事件は増えそうな・・・・。それにしてもリベラル(?)な校風であったはずのあの高校でこの事件。ショックだなぁ。時代が変わって、男子高校から共学にもなり校風も変化したのか。それでも変わらずに在るべきものは在ると思うのですが。