又吉直樹さんと羽田圭介さんが並んで映る写真。どちらも堂々とし、生き生きとした表情が良い。新聞には又吉さんの寄稿が載っていた。冒頭に両親の姿を分析した文章がある。芥川賞受賞後に父がガッツポーズする写真への違和感（父の本心ではないと感じた事）と母親の喜びを秘めた感じへの安堵感のようなもの。ここに彼の文章の魅力が詰まっている感じを受け、好感が持てた。小学生の頃から文章を書く事が好きだったと聞く。その好きな事で人に認められるのは凄い事。それだけの才と努力を積み重ねての結果。凄い人だな、と改めて思った。芸人をしながらの創作活動。想像以上に大変だろう。けれど彼は何でもないように熟している。ピン芸人ではなく、相方あっての芸人生活。そこにも他人にはうかがいしれない苦労があるだろうに何も見えてこない。そこも凄い。”火花”は書店で立ち読みしかしていない。ここまで褒めてそれはないよな。とても失礼な事をしている、とやや反省。