吉田修一さんの原作は映画化に向いた作品が多いの? 彼自身、映画好きらしいからそんな作品を書くのか? ”悪人”は本も映画も面白かった。特に本で引き込まれた。旅先で読み始め、最初は上しか買わずにいた。あまりの面白さにスピードアップで読み進めてしまい慌てて、下を買い求めた。そのくらい魅力的なものだった。映画も李監督や主演の妻夫木くん、深津さんのおかげでとてもいい作品だった。”横道世之介”は映画を現在公開中。これは偶然書店で見つけて本を購入。ちょっと吉田さんらしくないなぁと思いながら通勤途中の電車内で読んでいて、まだ読み終わらない。後半部分には入ったがササーッと読み流せるほど面白いとは思えない。しかも文庫本の帯に「青春小説の金字塔 待望の映画化」などと採ってつけたコピーが踊っていて更に冷めた。これを誰がそう呼んでいるのか聞きたい。監督や出演者たちに罪はないが売り方が汚いと感じる。言っては失礼だけどそんなにいい本だとは思えない。感じ方はそれぞれだから優劣をつけるのもおかしいが、「青春小説の金字塔」ではないと思うよ、どー考えても。主演は高良健吾さんだからいい感じ? とは思うけれど観に行こう! とまでは成らず。6月公開予定の”さよなら渓谷”これはだいぶ前に本を読んだ。ちょっと分かり難いところはあったが面白かった。新聞記者を大森南朋さんが演じるのも魅力的。兄さん監督にも魅かれるので是非観に行こう。今から楽しみだ。
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