スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

中山大障害&自己原因

2006-12-23 22:34:04 | 中央競馬
 中山大障害
 障害レースは展開とかペースとかいった要素が結果に与える影響が,平地のレースほどには多くを占めませんが,ここはマルカラスカルが先手を取って逃げました。16頭が参戦した障害の競走としては一団で競馬をしたという感じで,無謀なペースでもなく,さりとて緩すぎるということもなかったと思います。確たる軸馬が不在のレースでしたので,人気も割れ気味でしたが,1番人気はメルシーエイタイム。この馬は後方2・3番手からの競馬でしたが,ついていけなかったということではなく,流れには乗れていたように思います。
 途中,大生垣障害の後でメジロアービンの騎手がバランスを崩して落馬するというアクシデントはあったものの,レースそのものは淡々と進み,向正面からメルシーエイタイムが追撃を開始。かなり楽な感じで上がっていったのですが,逃げていたマルカラスカルにはまだ余裕があったようで,最終障害を飛越した後に差を広げ,直線に入るとほぼ勝利を確定させました。メルシーエイタイムの方がむしろ直線ではあとから仕掛けたアグネスハットに追い詰められましたが,何とか凌いで2着は確保しました。
 優勝したマルカラスカルは昨年の暮れに2戦目で未勝利を勝った後,1月と2月にオープン特別を連勝。秋は平地のレースを2戦していました。おおよそこのレースを目指すには異例のローテーションのために軽視していたのですが,障害のセンスはかなりのものがあるようです。GⅠはおろか重賞もこれが初勝利。ここは現役の二強ともいえるテイエムドラゴンとスプリングゲントが不在で,メンバーに恵まれた感もありますが,まだ4歳と若く,今後が楽しみです。
 管理するのはダービーのメイショウサムソンと同じ瀬戸口勉調教師。調教師は免許制ですが,なぜか定年制度というのがあり,来年の2月で半ば強制的に引退となります。
 2着のメルシーエイタイムはかなり華奢に見える馬なのですが,スタミナは確かなようです。これで2年連続の2着。まだ重賞未勝利ですが,どこかでチャンスがくるでしょう。
 3着のアグネスハットは追走に苦労していた感じですし,直線も左へ左へと走ってしまいました。2着はあったかもしれません。
 4着のテレジェニックはこんなものなのでしょう。
 チアズシャイニングは7着。1度使った上積みより反動の方が出てしまったのかもしれません。
 クールジョイは8着。増えてほしかった体重が減っていたのが影響したものと思われます。

 明日は有馬記念です。普通はディープインパクト▲ですが,この馬としては負ける可能性は高い方かと思いますので,高配当を期待してコスモバルク◎とダイワメジャー○を狙ってみます。あとドリームパスポート△とメイショウサムソン△。

 実体Aの本性が属性Xと属性Yによって構成され,実体Bの本性が属性Yと属性Zによって構成されることによって,実体Aと実体Bが実在的に区別され,かつ同一の属性を有することができるという仮定は,実在的には区別することができない複数の属性Yが存在するということを認めて初めて成立するわけです。ところで,これら複数(この場合はふたつ)の属性Yが,同一の本性を有しているということについては疑いようがありません。このことは,これらふたつの属性は同一の本性を有しているから同じ属性Yといい得るということから明らかでしょう。
 すると,数の問題から派生してきたことにより,これらふたつの属性Yは,区別し得るかどうかということを別としても,少なくともそれぞれの属性Yが存在するために,それぞれの属性Yの外部にその原因を有していなければならないことになります。逆にいえば,属性Yそのものの本性の中には属性Yの存在は含まれず,よって,属性Yは,存在するための外部の原因が与えられない場合には存在しないと概念することができるということになります。すなわち属性Yは定義一でいう自己原因ではありません。
 ところが,僕の考えでは定理一〇の中には,属性は自己原因であるということが含まれているので,これは不条理です。なのでこの観点からも,同一の属性を有する多数の実体は存在しないと結論できると思います。

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