スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

メルボルンカップ&三角形の場合

2006-11-07 22:27:39 | 海外競馬
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 コーフィールドカップをまずまずの成績で終えた2頭が出走したメルボルンカップ。これは11月の最初の火曜に行われる,“The Race That Stops a Nation”という異名を持つほどのオーストラリア最大のレース。オセアニアの馬には詳しくありませんので,コーフィールドカップ同様に日本の2頭を中心にレース回顧。
 デルタブルースは好発。このコースは発走後の直線がえらく長く,逃げる態勢でしたが外から1頭きたのでそれを行かせて2番手での競馬。ポップロックの方は中団。ここは前走よりさらに多い23頭が出走していましたが,馬群が密集せずにわりと縦長の展開になったので,スムーズに外目を追走できました。
 3コーナー手前あたりでアイルランドから遠征していたYeatsがデルタブルースを交わして2番手に上がると,逃げ馬も交わして先頭に。デルタブルースは3・4コーナーの中間あたりから自然と外を進出していく感じになり,直線入口ではYeatsを再び捕えて先頭に。そして追い出すと後続との差を広げました。追い上げてきたのは中団から漸進し,一番外に持ち出したポップロック。勢いは完全にこちらが上回り,残り200メートル辺りでは勝つのではないかと思ったのですが,並んでからデルタブルースがもう一踏ん張り。わずかな差でしたが抑えきって優勝。ポップロックが2着で日本馬のワンツーとなりました。さらに3着には4馬身半という大きな差をつけ,日本の馬の能力の高さを示してくれました。
 この2頭は角居勝彦厩舎のステーブルメイト。角居勝彦調教師は海外GⅠ3勝目。鞍上の岩田康誠騎手は初制覇。オセアニアでの日本の馬のGⅠ優勝もこれが初めてのことになります。

 明日は大井ハイセイコー記念。珍しく船橋の馬がいない重賞となりました。中心となるのは4戦4勝のロイヤルボス◎。相手には未対戦の馬を抜擢し,まず前走でキンノライチョウ(平和賞)を負かしているザマローレル○。そして共に逃げたいですがミスエリエール△とエスプリゴードン△。ロイヤルボスに負けている組では着差からレッドドラゴン△の方を。

 第二部定義二をさらによく理解するために,三角形の場合について具体的に考えてみましょう。
 三角形が現実に存在する場合,あるいは別のいい方をすれば,知性の中に三角形の観念がある場合,この三角形の内角の和は二直角(180゜)です。すなわち,その内角の和が二直角であるということがなければ,三角形というのはあることも考えられることもできないということになります。
 しかし一方で,もしもある図形の内角の和が二直角であるということは,三角形が実在しない場合(形相的にであれ客観的にであれ)にはあることも考えられることもできません。なぜなら,その内角の和が二直角であるという言明は,三角形に関していわれる場合にのみ真実(真理)であって,ほかの図形についていわれる場合には虚偽ですので,この言明は三角形の性質だけを矛盾なく説明することができるからです。したがって逆にいえば,もしも三角形が実在しないとなったら,これはちょうど矛盾と実在の逆の関係にあたり,この言明もまた真理として実在することが不可能になるということになります。
 つまり,三角形と内角の和が二直角であるということは,一方がなければ他方が,また他方がなければ一方が,あることも考えられることもできないという関係にあたります。したがって,スピノザの考えでいけば,内角の和が二直角であるということは,三角形の本性に属するということになるのです。
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