スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

棋王戦&第一部定理七証明

2006-12-27 23:20:35 | 将棋
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 棋王戦挑戦者決定戦第一局は大熱戦になりました。振駒で深浦八段の先手となり,▲7六歩△3四歩▲2六歩△9四歩▲2五歩△9五歩という立ち上がり。王座戦第三局で後手の羽生王座が佐藤棋聖に対して指した手順です。8手目の△8八角成で変則的ですが一手損角換りに。王座戦は羽生王座の振飛車でしたが,この将棋は深浦八段が▲6八玉~▲7八玉と真直ぐに囲ったので佐藤棋聖は居飛車を選択しました。深浦八段は早繰り銀を採用し29手目に▲3五歩から先攻。37手目▲2四同銀の局面では感想戦にもあるように優位に立ちました。佐藤棋聖は直後に右玉にし,中盤の戦いの中,52手目の△4三金左で銀挟みの形を作り,これでまた難しくなり72手目の△7六銀から攻め合いに。感想戦によると84手目の△2三銀がいい手で,ここからは佐藤棋聖が優勢だそうですが,僕にはどちらが勝つのか分かりませんでした。以下,▲同銀成△6九銀で佐藤棋聖が攻勢に。しかし深浦八段も115手目の▲2四飛から反撃し,132手目に▲8二角成としたところでは,先手玉に詰みはなく,後手玉は詰めろという局面まで持っていきました。しかし以下△6六玉▲4九玉で再び佐藤棋聖の手番に。148手目に△2五桂と跳ねたところでようやく僕にも佐藤棋聖が勝ちのようだと分かりました。数手後に深浦八段が投了。佐藤棋聖の勝利で,この変則二番勝負はもう一局,そこで勝った方が挑戦ということになりました。年が明けて6日に指されます。
 明日は園田で兵庫ゴールドトロフィーです。ここはおそらくメイショウバトラー◎とリミットレスビッド○の首位争い。ほかではバンブーボカ△とニホンピロサート△。

 定理七のスピノザの証明は簡単です。定理六系によれば実体はほかのものから産出され得ません。いい換えれば実体は自己原因であるということになりますから,定義一により実体の本性には存在が含まれるということになるのです。ただし,僕は定理六系にも定理七にも,実体が存在するということが含まれているとは思わないので,厳密にいえば,この論理からの帰結は,実体の本性には存在が含まれるか,そうでなければ実体は存在しないかのどちらかであるということになるのではないかと考えています。ただし,再び公理一の意味に訴えれば,自然のうちには実体と様態だけが存在するのであり,様態はほかのもの,すなわち実体のうちに存在するわけですから,実体が存在しないということは何も存在しないということになります。ですが,何も存在しないというのが不条理であるということは僕たちは直観的に認識できるでしょう。したがって,厳密に考えればこの証明の手続きには難があると僕は思いますが,実体の本性に存在が属するということは間違いないと思います。
コメント
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