スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

現在形のタイトル戦&自由と意志と本性

2006-10-30 23:08:47 | NOAH
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 GHCヘビー級の新チャンピオンになった丸藤選手は,その後のアメリカ遠征中にナイジェル・マッギネス選手を相手に初防衛に成功。国内初の防衛戦が昨日の日本武道館大会でありました。挑戦したのはKENTA選手ということで,僕が現在形といった選手同士でのタイトル戦となりました。この試合には伏線があり,1月の日本武道館大会では当時GHCジュニアの王者だったKENTA選手(その後,杉浦選手に敗れて失冠)に丸藤選手が挑戦,丸藤選手が負けていて,いわばそのリベンジマッチでした。現在もふたりはジュニアヘビーで戦える体格ですが,NOAHの場合には前身の全日本プロレスの時代から,ヘビー級というのは無差別級というほどの意味で,日常的にヘビー級の選手とジュニアヘビー級の選手が戦いますので,初めてのこととはいえ,こういう試合が組まれること自体は不思議ではありません。1月の試合をテレビで解説したのは復帰前の高山選手で,このとき,解説がなくてもこの試合があるので見に来ようと思っていたといっていました。元はNOAHに所属していたとはいえ,フリーの高山選手がそういうお墨付きを与えるくらいですから,試合内容の方は上質。昨日は途中,丸藤選手のケブラーダでKENTA選手が額から終結してしまうアクシデントがあったものの,僕の印象では1月よりさらに濃い内容で,最後は不知火・改から手首をクラッチしてのフィッシャーマンズバスターで丸藤選手が勝利,雪辱するとともに防衛を果たしました。試合後のインタビュー中には観衆から大・三沢コールがあり,次の防衛戦は三沢選手になりそうです。
 明日は女流王位戦の第四局。連勝後に連敗では第五局に向けての流れが悪く,清水女流王位としてはここで防衛しておきたいところではないでしょうか。
 それから竜王戦第二局の初日。挑戦者の佐藤棋聖,王座戦の第三局を負けた時点で4連敗。さすがにお疲れモードなのかと思っていたのですが,その後は第一局も含めて8連勝中です(収録済みのNHK杯は除く)。渡辺竜王がこの勢いを止められるでしょうか。
 そして千葉記念の決勝(記事は4日を予定)。岡部-平沼の福島に小川,藤原-渡辺-法月の東日本,稲垣-浜口-北野の中部近畿で3分戦。500バンクですが先行一車なので稲垣選手◎と浜口選手○から。藤原選手がどこかを攻めれば自力がはっきりしている岡部選手▲と平沼選手△の捲り。

 スピノザの考えではあくまでも意志というのは思惟の様態で,何らかのほかの原因から存在と作用に決定されるわけです。これは,僕がエチカに回帰する以前に,人間の意志について考えたときと同じ結論です。一方,スピノザの考えでは,自由というのは,それ自身がそれ自身の十全な原因であるという意味を含んでいなければなりません。ところが,ここが大事なのですが,たとえ神の意志といえども,それが思惟の様態であることには変わりないのだから,この意志は自由ではないと考えるわけです。これがここでの疑問の所在地といっていいでしょう。スピノザにとって自由と関係するのはあくまでもその事物の意志ではなくてその事物の本性なのです。そのものの本性によって存在に決定されるというのは,要するにそのものは自己原因であるという意味ですが,そのことの意味は,そのものがそれ自身の意志によって存在する(実在するようになる)ということではなくて,そのものの本性のうちにそのものが存在するということが含まれているということなのです。これが定義一の正確な意味であるということになると思います。ここから先はすべてこのことが前提になります。
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