スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

羽田盃&プラトンとアリストテレス

2020-04-30 19:04:58 | 地方競馬
 昨晩の第65回羽田盃
 ドイテーは立ち上がってしまい2馬身の不利。すっとファルコンウィングがハナに立って2馬身のリード。2番手にゴールドホイヤー。2馬身差でグリーンロード。4番手はアジュバントとヴァケーション。2馬身差でファンシーアップ。7番手にティーズダンク。8番手にコバルトウィング。3馬身差でブラヴール。10番手がモンゲートラオで最後尾にドイテー。最初の800mは50秒3のミドルペース。
 隊列が決まってからはかなりペースを落とすことができたファルコンウィングは快調にコーナーを回り3馬身ほどのリード。2番手のゴールドホイヤーも手応えよく追い掛け,その後ろは内からアジュバント,グリーンロード,コバルトウィング。ファルコンウィングは先頭のまま直線に入り,ゴールドホイヤーは少し外目に持ち出しました。コーナーでこの2頭を追っていた馬たちは追いつくことができず,一旦は2頭が抜け出す形。ファルコンウィングは疲れたというより真面目に走っていないという感じを僕は受けましたが,直線の途中でゴールドホイヤーが抜け出して優勝。後方から大外を追い込んだブラヴールが2馬身差で2着。ファルコンウィングが1馬身4分の3差で3着。
 優勝したゴールドホイヤー雲取賞に続いて南関東重賞連勝で2勝目。このレースはわりと好走する馬の傾向がはっきりしていて,前走で京浜盃で上位に入った馬か,別のレースで勝っていた馬が候補になります。上位の2頭はその傾向に合致する馬でしたが,勝敗を分けたのはペースと位置取りでしょう。ですから2頭の間にはっきりとした能力の差があるとは判断しない方がよいのではないかと思います。父はトランセンド。母の3つ上の半姉に1999年のフェアリーステークスに勝ったベルグチケット
 騎乗した川崎の山崎誠士騎手は戸塚記念以来の南関東重賞14勝目。羽田盃は初勝利。管理している川崎の岩本洋調教師は南関東重賞9勝目。羽田盃は初勝利。

 哲学や形而上学における存在論というのは,古くからの歴史を有しています。ここでは考察を分かりやすくするために,それをプラトンPlatoの哲学に遡ることにします。『〈内在の哲学〉へ』では,第7章でメイヤスーQuentin MeillassouxによるバディウAlain Badiouの理解あるいは批判に対する近藤の考察が取り上げらていたのですが,その直前の第6章は「存在論をおりること,あるいは転倒したプラトニスムの過程的イデア論」という論文になっていて,その中でプラトンの存在論およびこれから説明することになる,プラトンの存在論に対する批判としての,哲学的あるいは形而上学的な存在論が紹介されています。なお,プラトンの思想というのは,何がソクラテスSocratesに独自の思想で,何がプラトンが解したソクラテスの思想で,何がプラトンに独自の思想であるのか僕には判別することができません。ここでプラトンの存在論というのは,必ずしもプラトンに独自の存在論という意味ではなく,プラトンの思想の全体を幅広く解した上でのプラトンの存在論であると理解してください。
                                        
 現在の考察との関係でいうなら,プラトンの存在論というのは,バディウがそれを哲学や形而上学から剥奪しようとした存在論にほかなりません。つまりプラトンの存在論は一の存在論です。バディウがそのように意識していたかどうかは分かりませんが,存在論が哲学や形而上学における課題であるとバディウが解する場合に,その代表格といえるのはプラトンの存在論であると解して,それほど誤謬は犯さずにすむだろうと思います。
 しかし,哲学や形而上学の歴史において,こうしたプラトンの存在論が完全な形で受け入れられてきたというわけではありません。というよりそれに対する批判というのもやはり歴史的には古くからあったのです。その代表的といえる存在論というのは,アリストテレスの存在論です。つまりアリストテレスの存在論というのは,プラトンの存在論,一の存在論であるプラトンの存在論に対する批判あるいはその克服を目的としている存在論です。したがってアリストテレスの存在論は,一の存在論であるプラトンの存在論に対して,明らかに多の存在論であると解されなければなりません。

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