スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

イワンの二分法&歯の隙間

2017-06-24 19:21:19 | 歌・小説
 『ドストエフスキイの生活』の中の『カラマーゾフの兄弟』に関する論考の中で,なるほどと思った点があります。
                                     
 『カラマーゾフの兄弟』の第五編の五章に,イワンが書いた小説が出てきます。いわば小説内小説です。これはイワンの場合に記したような,イワン自身のキリスト教に対する二律背反的な姿勢が強く前面に出た内容です。ごく単純にいいますが,人間を代表する大審問官が,キリスト自身を尋問するという物語です。
 ここで気を付けなければいけないのは,イワンは神は存在しないかもしれないと思っている,あるいはもっと強く神は存在しないと確信しているのですが,一方で神は存在してほしいという希望もまた抱いています。したがって,イワン自身は大審問官の立場に立ってキリストを一方的に尋問しようとしているのではありませんし,逆にキリストの立場に立って大審問官の尋問を受けているというのでもありません。ですがそれはイワンがどちらの立場でもないということを意味するのでもありません。どちらの立場でもあるということを意味するのです。
 小林がいうには,しかしこの物語を読む読者は,大審問官であるかそうでなければイエスであるかの二者択一を迫られます。小林はそれをジレンマに追い込まれるからくりがあるという主旨のいい方で示しています。そして確かにそういう一面があるのです。なぜならイワンはこの小説をアリョーシャに聞かせているからです。するとあたかもアリョーシャがキリストの立場で尋問を受け,イワンが大審問官の立場からキリストを尋問しているという構図と結び付けやすいからです。
 でも実際はおそらくそうではありません。たとえばイワンはこれをアリョーシャに聞かせることによって何事かについてアリョーシャを説得しようという意図をもっているわけではないのだと僕には思えます。むしろこの小説は単なるイワンの独白と解する方が適当ではないかと思います。確かにアリョーシャはこれを読ませるためにイワンにとって格好の読者であったかもしれません。ですが格好であったということの意味は,イワンの独白を理解できる人間はアリョーシャであったということだったと思います。

 診察が終了したのは午後3時40分くらい。清算を済ませて帰途に薬局に寄りました。この日は注文しておいた注射針は届いていたのですが,インスリンの方が未到着ということでした。今日のうちには届くということでしたので,また配達を依頼し,料金だけ支払って帰りました。インスリンはどんなに多くても大した荷物にはなりません。ですが針は結構な荷物になりますから,僕自身の手間がそんなに省けているわけではありません。僕が帰宅したのは午後4時50分頃。その日の午後8時半ごろには薬剤師がインスリンを届けてくれました。
 11月3日,木曜日。祝日です。妹が卒業した養護学校のバザーが開催されて,母と妹が出掛けました。僕はこの日は鶴見に行っています。
 11月5日,土曜日。妹のピアノのレッスンがありました。この日は午後3時半の開始でした。
 11月6日,日曜日。母と妹が美容院に出掛けました。
 11月11日,金曜日。僕は本牧に行っていたのですが,帰りに妹と会いました。
 11月12日,土曜日。ガイドヘルパーを利用しました。この日はカラオケでした。
 11月13日,日曜日。妹のピアノの先生が出演するコンサートが上大岡でありました。母と妹が観覧しに行きました。
 11月14日,月曜日。施設から連絡があり,妹が足が痛いと言っているとのことでした。途中の根岸駅まで母が迎えに行っています。僕はこの日は長者町に出掛けていて,午後4時過ぎに換えることができたのですが,ちょうど僕が帰ったとき,母が迎えに出るところでした。それで施設からの連絡があったことを教えられたのです。足の痛みは大した問題ではありませんでした。
 11月16日,水曜日。母がI歯科に歯科検診へ行きました。この日も歯石の処理をしただけですが,被せものをした歯とその隣の歯との隙間が広くなってきているので,その処置をする必要があると言われたようです。処置は早い方がよかったのですが,翌週は施設のバザーの直前ということもあり母もボランティアで忙しくなります。なので実際の治療は再来週からということにしたようです。僕はこの日は川崎に行ってました。

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