スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ドストエフスキーとスピノザ&薬局

2024-08-13 19:14:45 | 歌・小説
 汎悪霊論について書いたときにいったように,僕はドストエフスキーがスピノザを知っていたとは思いません。普通に考えて,ドストエフスキーがスピノザのことを知るような機会があったとは思えないからです。ただ,ドストエフスキーとスピノザを繋ぐラインがまったくなかったというわけではありません。細いものではありますが,1本だけそういうラインは確かにありましたので,それを紹介しておきましょう。
                         
 『悪霊』でフェージカがスタヴローギンの使嗾によってスタヴローギンの妻であるマリヤを殺す場面は,火事も含めて『ファウスト』をモチーフにしていると『ドストエフスキー 父殺しの文学』の中で指摘されています。『ファウスト』の作者はゲーテですが,ドストエフスキーとゲーテの間には一定の関係があって,ドストエフスキーはゲーテのことを評価していました。つまりドストエフスキーはゲーテを読んでいたのです。
 何度もいっているようにゲーテはスピノザ主義者であって,いわゆる汎神論論争のときには親スピノザの立場からヤコービに反論しました。つまりゲーテが書き残したものの中にはスピノザに触れたものがあるのです。したがって,『ファウスト』のようなゲーテの小説だけでなく,ゲーテが書き残したスピノザに関連したものもドストエフスキーが読んでいたとしたら,ドストエフスキーはスピノザのことを知っていたということになるでしょう。僕はその可能性はないとみるのでドストエフスキーがスピノザを知っていたということはないと思いますが,僕がいっていることが絶対に正しいとは僕はいいません。
 ただし,あったとしてもラインはこれだけですので,仮にドストエフスキーがスピノザのことを知っていたとしても,それはゲーテを通したスピノザです。いい換えればゲーテが解釈したスピノザであって,ドストエフスキーが自身でスピノザの哲学を解釈したことはないのは間違いないと僕は思います。なので佐藤がいっていることが正しいとしても,ドストエフスキーが意識したのはゲーテを通したスピノザで,スピノザそのものではない筈です。

 妹の薬を処方してもらっているのは,根岸駅の近くにあるチェーン店の薬局です。これはてんかんの薬だけでなく,目薬も同じです。薬局は同一店に集中させた方がよいと僕は考えているのでそのようにしています。このチェーン店の薬局になったのは,僕が中心に妹の世話をするようになった時点で,そうなっていたからです。そしてそれ以降はそれで何の不都合もありませんでしたから,今でもそのようにしています。
 ただ,僕は同じ薬局を選ぼうとは思っていませんでした。母もこの薬局を利用していましたから,母のS字結腸癌が発見された後,母に処方された薬を僕が取りに行くというときにはここを利用していました。ただ母の癌がいよいよ末期になり,麻薬が処方されたときには,ここではすぐに処方してもらうことができなかったからです。そしてそのとき,僕は僕の薬を処方してもらっていた個人薬局に行ったのですが,そこでは当日の午後には処方できるということでした。つまり特殊な薬品になると,チェーン店よりも個人薬局の方が頼りになるということを僕は経験的に知っていましたから,選ぶなら個人薬局の方にするということも,前もって決めておいたのです。
 I歯科とО眼科は,何度かいっているように同じビルの中にあります。どちらも2階にあるのですが,1階には2軒の薬局があるということを僕は知っていました。このビルも根岸駅の近くなので,僕はその2軒のうちのどちらかにしようと思っていました。そしてその予定通り,その2軒のうちの一方を選びました。このときに一方を選んだ規準は簡単で,その日に空いていた方を選んだということです。空いている方が早く処方してもらえるだろうということです。ただこの日はさすがにインスリンも注射針も在庫がありませんでした。インスリンとか注射針というのは普通に在庫があるような薬品ではないのです。なので発注だけ依頼して帰りました。帰宅したのは午後4時25分でした。
 11月21日,火曜日。前日に発注しておいたインスリンと注射針は,この日の午後には受け取れる手筈になっていました。出掛けた帰りに寄って受け取ることができました。
コメント
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