スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京中日スポーツ賞金盃&反論

2023-02-22 19:40:35 | 地方競馬
 第67回金盃
 発馬でドスハーツは1馬身,マンガンは3馬身の不利。外の方からランリョウオーが先手を奪いましたが,タイサイが絡んでいくような形になり,2頭で4馬身くらいの差をつけていきました。3番手にはメイショウワザシ。2馬身差でウラノメトリア。5番手にサンピュートとコバルトウィング。2馬身差でカイルとパストーソとセイカメテオポリス。3馬身差でコスモポポラリタ。11番手にサトノディード。12番手にブラヴールとトーセンブルとドスハーツ。5馬身差でサトノプライム。最後尾にマンガン。最初の1000mは63秒4のミドルペース。
 向正面で馬群が凝縮。3コーナーからはランリョウオー,コバルトウィング,サンピュート,ドスハーツの4頭が雁行。コバルトウィングは後退し,直線に入ってサンピュートが2番手に。さらに前をいく馬たちの間をトーセンブルが伸びてきて大外からセイカメテオポリス。トーセンブルが先頭に立ちましたが,トーセンブルとセイカメテオポリスの間からカイルが伸び,トーセンブルを差し切って優勝。トーセンブルがアタマ差で2着。セイカメテオポリスが半馬身差の3着。
                                   
 優勝したカイル東京ダービー以来の勝利で南関東重賞2勝目。東京ダービーも伏兵としての優勝で,さらにその後の4戦はいずれも1秒以上の差をつけられていましたので,ここも厳しいのではないかとみていました。このレースはペースアップをするのが早かったために,後方から脚を使うのを遅らせた馬たちが上位を独占する結果に。ですから長距離が向くということはあったにしても,展開面の恩恵を大きく受けての優勝だったという気がします。父は2004年にサラブレッドチャレンジカップ,2009年に黒船賞兵庫ゴールドトロフィー,2010年に兵庫ゴールドトロフィーを勝ったトーセンブライト。母の父はクロフネ。3つ上の半姉に2019年のNARグランプリで3歳最優秀牝馬に選出されたトーセンガーネット
 騎乗した大井の御神本訓史騎手はユングフラウ賞に続いての南関東重賞59勝目。第59回,63回,66回に続く連覇で金盃4勝目。管理している浦和の小久保智調教師は南関東重賞59勝目。金盃は初勝利。

 Deusは自由意志voluntas liberaによって,無を有esseにすること,あるいは虚偽falsitasを真理veritasにすることができるという主張があると仮定してみましょう。すると,スピノザが示している神はそうしたことが不可能であるのに対し,その本性essentiaに自由意志が属する神はそれが可能であることになります。したがって本性に自由意志が属する神は,スピノザが示している絶対に無限な神より多くのことをなし得ることになります。より多くのことをなし得る神は,その中になし得ないことが含まれている神より完全だということができます。よって,スピノザは神の本性に自由意志が属すると,神はなし得る事柄のすべてをなし得ないということになり,なし得ることのすべてをなし得る神より不完全であるというけれども,なし得る事柄のすべてをなし得ない神は,なし得る事柄のすべてをなす神よりも,なし得る事柄は多岐にわたるので,より完全な神であるということになり,なし得る事柄をすべてなす神が最高に完全summe perfectumであるというスピノザの主張は誤っているという反論が生じ得ます。
 僕はこの反論には誤謬errorが含まれていると考えます。スピノザも当然そのように考えると思いますが,この種の反論に対して詳しい解答を与えていません。もしかしたらスピノザは,このような反論があり得るということをあまり考慮に入れていなかったので,それについて詳述していないのかもしれません。そこで僕がスピノザ主義の立場から,この種の反論に対する解答がどのようなものになるのかということを考察していきます。
 まず最初に踏まえておかなければならないのは,スピノザは真理veritasというのは永遠のaeternusものであって,持続するdurareものであるとは考えていない点です。たとえば,平面上に描かれた三角形の内角の和が二直角であるということは真理です。この真理というのは永遠であるとスピノザは考えます。つまり,このことは昨日も真理であり今日も真理でありまた明日も真理であるだろうというように規定されるわけではなく,永遠から永遠にわたって真理であると規定されなければならないのです。このこと自体は否定するnegareことも可能ですが,その否定negatioのあり方についてはここでは考える必要はありません。
コメント
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