スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

「火の国杯争奪戦」IN久留米&サクラナイツの事情

2021-10-10 18:57:02 | 競輪
 久留米競輪場で争われた熊本記念の決勝。並びは平原‐諸橋-磯田の関東,松浦に佐藤,北津留‐嘉永-瓜生の九州で谷口は単騎。
 嘉永がスタートを取って北津留の前受け。4番手に平原,7番手に松浦,最後尾に谷口で周回。残り3周のバックから松浦が上昇。バックの出口で北津留の外に並びました。しかし北津留は引かず,ホームに入って残り2周となり,誘導が退避したところから突っ張りました。松浦が引き,バックでうまく4番手に。6番手に平原,最後尾に谷口という一列棒状となって打鐘から北津留が本格的に先行。バックから松浦が捲りにいきましたが,嘉永が番手から発進。平原も外から捲り上げてきました。直線は番手捲りの嘉永が抜け出して優勝。嘉永マークの瓜生は直線で松浦の内に進路を取った佐藤と接触。この影響で佐藤と松浦が落車したものの,失格にはならず,1車身差の2着に続いて九州のワンツー。松浦の外から捲り追い込んだ平原が4分の3車輪差で3着。
 優勝した熊本の嘉永泰斗選手は6月の武雄のFⅠで完全優勝して以来の優勝。記念競輪は初制覇。この選手はFⅠでも決勝進出を逃すことの方が多いくらいの完全に格下の選手。ただここは久留米競輪場が舞台とはいえ熊本記念ということで,先輩で福岡の北津留が前を回ることになりました。前受けをしてそのまま突っ張って先行となった上,抑えるために脚を使った松浦が4番手に入ったので,展開面では有利になりました。それを生かしての優勝。ただ僕はまだ23歳の若い選手がこういう形で記念競輪を優勝しても,あまり高くは評価できません。

 パイレーツはゲームをしている4チームの中で,最も失点を防ぐことに重きを置く打ち方をするといいました。しかし,単に失点を防ぐといっても,それはどのチームに対しても一様ではないということが分かります。すなわち,自身の責任による失点で逆転を許してしまうかもしれない4位のサクラナイツと,得点を獲得すると親が継続することになるアベマズに対して失点することを防ぐほどには,フェニックスに対しての失点を防がなくてもよいのです。実際にそうするわけではありませんが,分かりやすくいえば,アベマズとサクラナイツに対しては厳しく打つけれども,フェニックスに対しては甘く打ってもよいということです。いい換えれば,アベマズとサクラナイツが得点を獲得することは徹底的に防ぐのですが,フェニックスが得点を獲得することについては,ある程度まで協力する余地があるということです。この点は近藤が示しているについてはとても重要なので,よく覚えておいてください。
                                        
 4位はサクラナイツに所属する内川幸太郎です。最大の目標は分かりやすく,ひとつでも順位を上げることです。3位のパイレーツとの差は11000点差です。なので順位をひとつ上げる条件は,よく出る点数でいえば,6400点か8000点の手をパイレーツから獲得するか,そうでなければ12000点以上の手を自力でも他力でも獲得することです。
 ただし,この条件は容易な条件ではありません。とくに,パイレーツはサクラナイツに対する失点を防ぐことに重きを置いて打つでしょうから,パイレーツの責任で得点を獲得することは簡単ではないと予測されます。一方,このMリーグのルールでは,8000点の手を作るのはそれほど困難ではない面があるのですが,12000点の手を作るのはそれほど容易ではありません。なので,それができなかった場合にどう立ち回るかということも考えておかなければなりません。
 一般的にはその場合はふたつの考え方があります。ひとつは,もうこれ以上の失点を防ぐため,このゲームの4位は受け入れて,少しでも加点をするか,そうでなければ失点を防いでゲーム自体を終了させるということです。
コメント
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