スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典東京盃&1本場

2021-10-07 19:06:49 | 地方競馬
 昨晩の第55回東京盃
 好発はサイクロトロン。内から追い抜いてクルセイズスピリツの逃げとなり,サイクロトロンは2番手。3番手はリュウノユキナとニシノレオニダス。5番手にサクセスエナジー。6番手はフランシスコダイゴ,コパノキッキング,ブルミラコロ,ワールドリングの4頭。10番手にレッドルゼル。11番手にドーヴァーで,その後ろをサブノジュニアとヴァルラームで併走という隊列。前半の600mは34秒1のハイペース。
 3コーナーではクルセイズスピリツ,サイクロトロン,サクセスエナジーの3頭が併走に。ここから直線で抜け出したのがサクセスエナジー。内からリュウノユキナ,外からレッドルゼルが追ってきたものの届かず,早めに抜け出したサクセスエナジーの優勝。内のリュウノユキナが4分の3馬身差で2着。外のレッドルゼルがクビ差で3着。
 優勝したサクセスエナジー兵庫ゴールドトロフィー以来の勝利で重賞6勝目。これまでの重賞5勝はいずれもコースを1周する1400mのレースでしたし,対戦相手のレベルもやや劣っていましたので,僕はここでは軽視していました。馬群で包まれるということを極度に嫌う馬で,ここは外目からスムーズな追走になったことが最大の勝因でしょう。そういうレースができさえすれば,現時点でもこれくらいのメンバーを相手に勝ち負けをするだけの能力にあるということなのだと思います。父はキンシャサノキセキ。母の父はジャングルポケット。母の8つ上の半姉に2002年にフィリーズレビューを勝ったサクセスビューティ
 騎乗した松山弘平騎手と管理してる北出成人調教師は東京盃初勝利。

 テンパイは得点を獲得することができる状態のことをいうのですから,得点を獲得するためには必ずテンパイという状態を経過することになります。したがって,テンパイを目指すということと,得点の獲得を目指すということは,意味の上ではそんなに大差はないと考えて間違いありません。
                                        
 さらに次の要素もあります。
 親は一定の条件を満たすとそれを継続することができるといいました。テンパイという状態はその条件を満たします。このとき,親は自身の意志によって親の継続を拒否することはできません。できるルールもありますが,この試合のルールではできません。なので,アベマズがテンパイで局が終了すると,アベマズの親が継続します。つまり南4局1本場になります。このとき,フェニックスがテンパイをしていないと,アベマズとフェニックスとの得点差は開きますが,フェニックスもテンパイしていると,同じ点差で1本場が始まります。そして1本場というのは,獲得できる点数が少し増えるのです。1600点くらいの差しかないと,その増量の分が大きな意味をもちます。たとえば南4局でフェニックスが1600点の手をアベマズ以外の2チームのどちらかから獲得すると,アベマズとフェニックスの得点が同点となり,2チームが1着で試合終了です。1本場でフェニックスが同じように得点を獲得すると,300点が増加されて1900点の獲得となり,単独1位で試合が終了します。つまり,フェニックスがアベマズを逆転することが,1本場になるとより容易になります。つまりアベマズとしては,単にテンパイすることを目指すのではなく,得点を獲得し,フェニックスとの得点差を広げることが,1位でゲームを終了させるための最善の策であることになります。
 だからアベマズも得点の獲得だけを目指せばよいものではないのも確かです。たとえばアベマズにとって最悪なのは,フェニックス以外の2チームにたとえば2000点を責任で支払って試合が終了し,フェニックスに逆転されてしまうということであろうからです。ただそのリスクよりは,得点を獲得することのメリットの方が大きいのが,この局だといえるのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする