弥彦競輪場で行われた昨日の第30回寛仁親王牌の決勝。並びは新山‐新田‐菅田‐大槻の北日本,吉田‐平原‐諸橋の関東で野原と山田は単騎。
諸橋,新田,菅田の3人がスタートを取りにいきました。新田が誘導の後ろを確保して新山の前受けに。5番手に山田,6番手に吉田,最後尾に野原という周回に。残り3周のバックを出ると新山が誘導との間隔を開けて後ろを牽制。ホームから吉田が叩きにいきました。新山は突っ張っていきましたが,菅田が離れてしまい,バックで新田の後ろに吉田が入ると諸橋まで続き,6番手に菅田,7番手に大槻,8番手に山田で最後尾が野原という一列棒状になって打鐘。野原はホームから動いていきましたが前には届かず。バックの入口の手前から吉田が発進。新田が番手捲りを敢行すると吉田は外に浮き,平原が新田にスイッチ。新田‐平原‐諸橋の隊列で直線に。諸橋が新田と平原の間を突くと,新田と接触して落車。これで新田のスピードが落ち,抜け出した平原が優勝。新田が2着に入線しましたが,諸橋の落車の要因になったため失格。平原の外から伸びた大槻が2車身差の2着に繰り上がり,大外から伸びた菅田が1車身の3着で確定し,大波乱。
優勝した埼玉の平原康多選手は3月の大垣記念以来の優勝。ビッグは2018年9月の共同通信社杯以来の10勝目。GⅠは2017年2月の全日本選抜以来となる8勝目。寛仁親王牌は初優勝。弥彦では昨年7月に記念競輪を勝っています。このレースの注目点は,吉田と新山の先行争い。前受けとなった新山が突っ張ることに成功したのですが,菅田が離れてしまったために吉田が絶好ともいえる3番手に入ることに。このために新山マークの新田よりも吉田マークの平原が有利になりました。菅田が離れさえしなければ,また違った結果になったことでしょう。
サクラナイツがリーチを宣言するということは,順位を上げるだけの条件が揃っているという可能性が高いと他のプレイヤーからは見えます。もしも4位を受け入れてこのゲームを終了させることを目指すのであれば,わざわざリーチを宣言したりはしないだろうという推測が成り立つからです。
このとき,パイレーツが取り得る方策として,フェニックスに得点を獲得してもらうというものがあります。サクラナイツが得点を獲得してしまうと4位になって試合が終了してしまうのに対し,フェニックスが得点を獲得したら,3位のまま試合が終了することになるからです。とくにフェニックスは単独のトップになるためには2000点を獲得すればいいのですから,パイレーツがフェニックスに対して失点したとしても,それによってパイレーツが4位になってしまうような手をフェニックスが作ってくるとは考えにくいからです。このことはフェニックスからみてもいえるのであって,局の開始前の状況では,パイレーツはフェニックスに対して協力し得るのですから,パイレーツが4位になってしまうような手が自然にできてしまうのは仕方がありませんが,意図的にそれを作りにいくのはかえって損になってしまうからです。
ですから,サクラナイツからリーチの宣言が出された場合は,サクラナイツには失点せず,フェニックスに対しては危なそうな牌を選択して捨てるという手段があり得るのです。麻雀は順位を競う頭脳ゲームですから,これは有力な作戦であって,俗には差し込みといわれます。なお,これはわざわざ他のプレイヤーに対して失点することを一般的に差し込みというのであって,この場合は自身の順位を守るためのものですが,状況によっては異なった差し込みも生じ得ます。最も生じやすい協力関係は,トーナメント戦で上位の2名が勝ち抜けるというルールの南4局で,1位のプレイヤーと2位のプレイヤーが協力し合ってゲームを終了させるというものだと思われます。こうした差し込みは,あまり好まないプレイヤーも存在しますが,作戦のひとつであることは間違いありません。なので瑞原がそれをする可能性はもちろんあります。
諸橋,新田,菅田の3人がスタートを取りにいきました。新田が誘導の後ろを確保して新山の前受けに。5番手に山田,6番手に吉田,最後尾に野原という周回に。残り3周のバックを出ると新山が誘導との間隔を開けて後ろを牽制。ホームから吉田が叩きにいきました。新山は突っ張っていきましたが,菅田が離れてしまい,バックで新田の後ろに吉田が入ると諸橋まで続き,6番手に菅田,7番手に大槻,8番手に山田で最後尾が野原という一列棒状になって打鐘。野原はホームから動いていきましたが前には届かず。バックの入口の手前から吉田が発進。新田が番手捲りを敢行すると吉田は外に浮き,平原が新田にスイッチ。新田‐平原‐諸橋の隊列で直線に。諸橋が新田と平原の間を突くと,新田と接触して落車。これで新田のスピードが落ち,抜け出した平原が優勝。新田が2着に入線しましたが,諸橋の落車の要因になったため失格。平原の外から伸びた大槻が2車身差の2着に繰り上がり,大外から伸びた菅田が1車身の3着で確定し,大波乱。
優勝した埼玉の平原康多選手は3月の大垣記念以来の優勝。ビッグは2018年9月の共同通信社杯以来の10勝目。GⅠは2017年2月の全日本選抜以来となる8勝目。寛仁親王牌は初優勝。弥彦では昨年7月に記念競輪を勝っています。このレースの注目点は,吉田と新山の先行争い。前受けとなった新山が突っ張ることに成功したのですが,菅田が離れてしまったために吉田が絶好ともいえる3番手に入ることに。このために新山マークの新田よりも吉田マークの平原が有利になりました。菅田が離れさえしなければ,また違った結果になったことでしょう。
サクラナイツがリーチを宣言するということは,順位を上げるだけの条件が揃っているという可能性が高いと他のプレイヤーからは見えます。もしも4位を受け入れてこのゲームを終了させることを目指すのであれば,わざわざリーチを宣言したりはしないだろうという推測が成り立つからです。
このとき,パイレーツが取り得る方策として,フェニックスに得点を獲得してもらうというものがあります。サクラナイツが得点を獲得してしまうと4位になって試合が終了してしまうのに対し,フェニックスが得点を獲得したら,3位のまま試合が終了することになるからです。とくにフェニックスは単独のトップになるためには2000点を獲得すればいいのですから,パイレーツがフェニックスに対して失点したとしても,それによってパイレーツが4位になってしまうような手をフェニックスが作ってくるとは考えにくいからです。このことはフェニックスからみてもいえるのであって,局の開始前の状況では,パイレーツはフェニックスに対して協力し得るのですから,パイレーツが4位になってしまうような手が自然にできてしまうのは仕方がありませんが,意図的にそれを作りにいくのはかえって損になってしまうからです。
ですから,サクラナイツからリーチの宣言が出された場合は,サクラナイツには失点せず,フェニックスに対しては危なそうな牌を選択して捨てるという手段があり得るのです。麻雀は順位を競う頭脳ゲームですから,これは有力な作戦であって,俗には差し込みといわれます。なお,これはわざわざ他のプレイヤーに対して失点することを一般的に差し込みというのであって,この場合は自身の順位を守るためのものですが,状況によっては異なった差し込みも生じ得ます。最も生じやすい協力関係は,トーナメント戦で上位の2名が勝ち抜けるというルールの南4局で,1位のプレイヤーと2位のプレイヤーが協力し合ってゲームを終了させるというものだと思われます。こうした差し込みは,あまり好まないプレイヤーも存在しますが,作戦のひとつであることは間違いありません。なので瑞原がそれをする可能性はもちろんあります。