スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典マイルチャンピオンシップ南部杯&ふたつの選択肢

2021-10-11 19:35:09 | 地方競馬
 第34回南部杯
 発馬後に鞭を入れていたワークアンドラブがハナへ。しかしヒロシゲゴールドはほぼ外に並んでのレース。3番手がアルクトスで4番手にワイドファラオ。5番手のサンライズノヴァとソリストサンダーまでの6頭は一団。2馬身差でエアスピネル。8番手にパンプキンズ。2馬身差でインティ。4馬身差でドラセナ。2馬身差でステーロ。12番手がリリーモントルー。13番手にユノートルベル。2馬身差でシゲノブ。15番手がチスジで最後尾にレールガンという隊列。前半の800mは46秒7のミドルペース。
 3コーナーを回るとヒロシゲゴールドがワークアンドラブの前に出て先頭。ワークアンドラブは一杯。ヒロシゲゴールドの外からアルクトスが上がってきて,直線に入るとアルクトスが先頭に立って抜け出し,快勝。内からエアスピネル,ヒロシゲゴールドとアルクトスの間からワイドファラオとソリストサンダー。アルクトスの外からはインティが脚を伸ばしてきましたが,ヒロシゲゴールドががそのままフィニッシュまで粘り,2馬身半差の2着。最も迫ったソリストサンダーがアタマ差で3着。
 優勝したアルクトスさきたま杯からの連勝で重賞4勝目。南部杯は第33回からの連覇で大レース2勝目。このレースは絶対能力だけでいうと必ずしもアルクトスがトップとはいえない面がありましたが,盛岡のコースは得意ということが分かっていましたので,最有力候補ではないかとみていました。2着のヒロシゲゴールドも盛岡コースで実績を残している馬で,コース適性が各馬の明暗を分けた面が大きかったように思います。父は2007年にシンザン記念と弥生賞,2008年に京都記念を勝ったアドマイヤオーラ。その父がアグネスタキオンで母がビワハイジ。母の父はシンボリクリスエス。Arctosはギリシア語で北斗七星。
 騎乗した田辺裕信騎手は昨年の南部杯以来の大レース9勝目。第29回,30回,33回に続く連覇で南部杯4勝目。管理している栗田徹調教師は昨年の南部杯以来の大レース2勝目。

 サクラナイツのもうひとつの考え方は,あくまでも順位の上昇を目指すため,次のチャンスを待つということです。このふたつの考え方は,そのときの事情によってどちらかが選択されます。なぜなら,両方を選択することができないからです。どちらの選択をするかによって,打ち方が変わってくるのです。
                                        
 もしサクラナイツが,4位を受け入れるという選択をする場合,他の3チームが得点を獲得することを防ぐことに重きを置いて打つのですが,とくにアベマズが加点することを防ぐことになります。なぜなら,アベマズが加点すると親が継続する条件を満たすので,少なくとももう1局やらなければならないからです。同様に,アベマズがテンパイを果たしてももう1局やらなければならないので,それを阻止することにも重きを置くことになります。つまり,3チームに対して厳しく打つのですが,とくにアベマズに対しては厳しく打つということになります。
 一方,次のチャンスを待つのであれば,次の局が存在するのでなければなりません。要するに親の継続が必要です。それに対して,パイレーツかフェニックスが得点を獲得してしまうとそれでゲームが終了してしまいますから,それは阻止しなければなりません。よって,アベマズに対しては,自身が失点をしない範囲では甘くあるいは協力的に打つことになりますが,パイレーツとフェニックスに対しては厳しく打つことになります。どちらの選択肢もある,すなわちどちらの選択肢もそれなりに合理性があるのであって,それは実際に打っている選手,この場合でいえば内川幸太郎が判断することになります。
 これで4チームがこの局で何を目指してどのように打つのかということは分かりました。実際に卓を囲んでいる4人はプロですから,僕がここまで長々と書いてきたことについては,そのすべてを理解した上でプレイしていると考えなければなりません。というか,そのことを前提としていないと,近藤がいっている事柄を正しく理解するということはできないといわなければなりません。なので最後に,各々のチームについて理解しておくべき事柄を,それぞれ簡潔にまとめておくことにします。
コメント
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