先週の高松宮記念はセイウンコウセイが優勝しました。父はアドマイヤムーンです。
祖母がケイティーズファースト。2歳7月に函館でデビュー。本田優騎手の手綱で新馬を勝つと札幌のオープンも連勝。さらに札幌2歳ステークスも制して重賞ウイナーに。休養して出走した暮れのラジオたんぱ杯2歳ステークスは2着でした。

3歳になると武豊騎手にスイッチ。共同通信杯で重賞2勝目を挙げると弥生賞も勝ちました。皐月賞は当然の1番人気でしたが4着。距離不安が囁かれ3番人気になったダービーは7着でした。
夏の札幌記念で復帰して古馬を相手に重賞4勝目。距離適性から天皇賞(秋)に向かってダイワメジャーの3着。香港に遠征した香港カップが2着で3歳での競馬は終了。
4歳初戦は京都記念でこれを勝って重賞5勝目。ドバイに遠征したドバイデューティフリーを見事な末脚で快勝して大レース制覇も達成しました。そのまま香港にわたってクイーンエリザベスⅡ世カップに出走するも後方から届かずの3着。このときのレースぶりが関係者の不評を買い,岩田騎手にスイッチされることになりました。
岩田騎手での初戦となった宝塚記念を勝って大レース2勝目。この後,ドバイでの快勝が印象的であったためでしょう,ダーレージャパンファームに買われてオーナーが変更。その初戦となった天皇賞(秋)は不利もあって6着でしたが,続くジャパンカップは距離延長の課題を克服して優勝。大レース3勝目を手にして引退となりました。この年のJRA賞で年度代表馬に選出されています。
2009年産が初産駒で,この世代からは4頭の重賞勝ち馬が出ました。ところがそれ以降の産駒は重賞制覇を果たせず,2013年産となるセイウンコウセイが久々の重賞勝ち馬世代になり,一気に大レースを優勝。アドマイヤムーンの父はエンドスウィープで,これはサウスヴィグラスと同じ。自身は中距離を中心に走りましたが,短距離を得意とする産駒が多いのはその影響でしょう。自身もそうですしサウスヴィグラスもそうだったように,エンドスウィープの仔はいいスピードをもっていても早熟傾向にはありません。その血を受け継ぐセイウンコウセイもまだ4歳ですから,長く活躍することができるのではないかと思われます。
ペガサスは現実的に存在しません。したがって人間の精神mens humanaがペガサスを表象するimaginari場合には,表象の種類でいう想像に該当します。知覚や想起memoriaの場合にも同じように,たとえば知覚されるものを肯定ないしは否定する意志作用volitioがなければその表象像imagoがあることも考えることもできず,逆にその表象像はそれを肯定あるいは否定する意志作用なしにあることも考えることもできないとすれば,一般的に誤った観念とそれを肯定ないしは否定する意志作用は同一であることが帰結します。これを確認しておきましょう。
ただし,知覚と想起に関しては,別個に検証する必要はありません。というのは,想起というのは,かつて知覚したものを想起するか,そうでなければかつて想像したものを想起するかのどちらかでしかあり得ないからです。すでに想像の場合は確かめられているのですから,あとは知覚の場合だけ考察すれば十分です。
これについては月の表象像を例材とします。月が現実的に存在するということは疑い得ないので,人間の精神のうちにある月の観念ideaは,真の観念idea veraでもあり得るし誤った観念でもあり得るということが理由です。この理由というのはこの考察にあたってはとても大事です。知覚されるXの観念は,知覚される限りにおいては誤った観念ですが,Xの観念としてみた場合には,単に人間の精神と関連付けられる場合,すなわち現実的に存在するある人間の精神の本性を構成する限りでXの観念が神Deusのうちにあるとみられる場合にも,真の観念であるということが可能です。想像の場合にも,何が想像されるかということに注視すれば真の観念であることも可能ではあるのですが,例として示したペガサスの場合にはそれが不可能でした。よってここではそれと異なった関係にある月を観念の対象ideatumとして措定するということです。
現実的に存在する人間の精神のうちにXの観念があるとみられるとき,そのXの観念が真の観念でもあり得るし誤った観念でもあり得るということは,第四部定理一を経験的に論証する際にまず有益です。Xの真の観念を有していても,Xを誤って認識することが現実的に存在する人間の精神のうちには発生するからです。
祖母がケイティーズファースト。2歳7月に函館でデビュー。本田優騎手の手綱で新馬を勝つと札幌のオープンも連勝。さらに札幌2歳ステークスも制して重賞ウイナーに。休養して出走した暮れのラジオたんぱ杯2歳ステークスは2着でした。

3歳になると武豊騎手にスイッチ。共同通信杯で重賞2勝目を挙げると弥生賞も勝ちました。皐月賞は当然の1番人気でしたが4着。距離不安が囁かれ3番人気になったダービーは7着でした。
夏の札幌記念で復帰して古馬を相手に重賞4勝目。距離適性から天皇賞(秋)に向かってダイワメジャーの3着。香港に遠征した香港カップが2着で3歳での競馬は終了。
4歳初戦は京都記念でこれを勝って重賞5勝目。ドバイに遠征したドバイデューティフリーを見事な末脚で快勝して大レース制覇も達成しました。そのまま香港にわたってクイーンエリザベスⅡ世カップに出走するも後方から届かずの3着。このときのレースぶりが関係者の不評を買い,岩田騎手にスイッチされることになりました。
岩田騎手での初戦となった宝塚記念を勝って大レース2勝目。この後,ドバイでの快勝が印象的であったためでしょう,ダーレージャパンファームに買われてオーナーが変更。その初戦となった天皇賞(秋)は不利もあって6着でしたが,続くジャパンカップは距離延長の課題を克服して優勝。大レース3勝目を手にして引退となりました。この年のJRA賞で年度代表馬に選出されています。
2009年産が初産駒で,この世代からは4頭の重賞勝ち馬が出ました。ところがそれ以降の産駒は重賞制覇を果たせず,2013年産となるセイウンコウセイが久々の重賞勝ち馬世代になり,一気に大レースを優勝。アドマイヤムーンの父はエンドスウィープで,これはサウスヴィグラスと同じ。自身は中距離を中心に走りましたが,短距離を得意とする産駒が多いのはその影響でしょう。自身もそうですしサウスヴィグラスもそうだったように,エンドスウィープの仔はいいスピードをもっていても早熟傾向にはありません。その血を受け継ぐセイウンコウセイもまだ4歳ですから,長く活躍することができるのではないかと思われます。
ペガサスは現実的に存在しません。したがって人間の精神mens humanaがペガサスを表象するimaginari場合には,表象の種類でいう想像に該当します。知覚や想起memoriaの場合にも同じように,たとえば知覚されるものを肯定ないしは否定する意志作用volitioがなければその表象像imagoがあることも考えることもできず,逆にその表象像はそれを肯定あるいは否定する意志作用なしにあることも考えることもできないとすれば,一般的に誤った観念とそれを肯定ないしは否定する意志作用は同一であることが帰結します。これを確認しておきましょう。
ただし,知覚と想起に関しては,別個に検証する必要はありません。というのは,想起というのは,かつて知覚したものを想起するか,そうでなければかつて想像したものを想起するかのどちらかでしかあり得ないからです。すでに想像の場合は確かめられているのですから,あとは知覚の場合だけ考察すれば十分です。
これについては月の表象像を例材とします。月が現実的に存在するということは疑い得ないので,人間の精神のうちにある月の観念ideaは,真の観念idea veraでもあり得るし誤った観念でもあり得るということが理由です。この理由というのはこの考察にあたってはとても大事です。知覚されるXの観念は,知覚される限りにおいては誤った観念ですが,Xの観念としてみた場合には,単に人間の精神と関連付けられる場合,すなわち現実的に存在するある人間の精神の本性を構成する限りでXの観念が神Deusのうちにあるとみられる場合にも,真の観念であるということが可能です。想像の場合にも,何が想像されるかということに注視すれば真の観念であることも可能ではあるのですが,例として示したペガサスの場合にはそれが不可能でした。よってここではそれと異なった関係にある月を観念の対象ideatumとして措定するということです。
現実的に存在する人間の精神のうちにXの観念があるとみられるとき,そのXの観念が真の観念でもあり得るし誤った観念でもあり得るということは,第四部定理一を経験的に論証する際にまず有益です。Xの真の観念を有していても,Xを誤って認識することが現実的に存在する人間の精神のうちには発生するからです。