スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京中日スポーツ賞金盃&自作の動機

2016-02-10 19:24:34 | 地方競馬
 ダート競争では最も長い距離で争われる第60回金盃
 フォーティファイドは出負け。押して主張したアウトジェネラルの逃げ。2番手にユーロビート。3番手はスパイア。ジャルディーノとサミットストーンが並んで続き6番手にカキツバタロイヤル。ここから大きく離れてクラバズーカー,モンテエン,ブラックレッグの3頭。また差が開いてアーサーバローズとファイヤープリンス。コスモナイスガイ,フォーティファイド,プレティオラスの順で追走。最初の1000mは64秒6でミドルペースでしょうか。
 取り残された馬たちを除けば2周目の向正面ではさすがに隊列も短くなりました。3コーナーを回ってユーロビートがアウトジェネラルに並び掛け,直線に入ると先頭に。内からカキツバタロイヤル,外からジャルディーノの2頭が迫り,最後は外のジャルディーノが交わして優勝。2馬身半差の2着にユーロビート。いつものように後方に待機し,大外から末脚を伸ばしたプレティオラスがカキツバタロイヤルを交わして迫ったもののクビ差の3着まで。
 優勝したジャルディーノは南関東重賞初勝利。3歳時にクラシックでも入着。古馬と対戦するようになって苦戦しましたが,昨年から本格化。8月から4連勝中で前走はトライアルで勝っていました。このレベルとの対戦は初めてで,どこまで通用するのか判然としないところもありましたが,見事に突破しました。斤量面の有利さはあったものの,今日の相手関係から考えると,重賞での好走があってもおかしくないのではないかと思います。たぶん距離適性の勝利ではなく,1600mから2000mくらいがベストでしょう。従兄に2012年の京都ジャンプステークスを勝ったマサノブルース。Giardinoはイタリア語で庭園。
 騎乗した大井の真島大輔騎手は昨年11月のロジータ記念以来の南関東重賞制覇。第55回以来5年ぶりの金盃2勝目。管理している大井の荒山勝徳調教師は金盃初勝利。

 スピノザが機械を用いてレンズを研磨したことがあったと断定できるのは,書簡三十二の当該部分のテクストが,スピノザの経験則を根拠にしているからです。同時にこのテクストは,それが球面レンズに限定され,平面レンズは除外されているのですから,スピノザは球面レンズも平面レンズも機械を用いて製作したことがあったと解さねばなりません。機械を用いて製作した球面レンズに関しては,自分の手で磨いたレンズほどには精巧に作製できなかったけれども,平面レンズの方は,自分が手で磨いた場合と同等か,よりよく研磨されたレンズが製作できたことを,スピノザはその経験を通じて知っていた筈だからです。
                                    
 このことからすでにスピノザのレンズ研磨の腕がかなり高いものであったことが確定できます。少なくとも球面レンズを研磨するという場合には,スピノザの職人としての技術は当時の機械水準を上回っていたことが明らかになるからです。とはいっても,その当時の機械の水準というのは著しく低かったという可能性も一応はあるでしょうから,別の観点からもこのことの根拠を補強しておきましょう。
 ホイヘンスは以前から望遠鏡の製作に従事していて,そのためにスピノザが称賛するほど見事な磨き皿を回転させるための機械を,おそらくは自作したのです。このことから分かるのは,ホイヘンスはこの機械を導入する前に研磨していたレンズの出来栄えに,不満があったということです。そうでなければそんな機械をわざわざ自作する必要はないからです。
 スピノザがその機械を称賛できたのは,実際にその機械を見たからです。そうでないと機械に対する称賛は不可能です。でもスピノザはそれを見た上で,それを用いても良質の球面レンズを製作することはできないと断じたのです。これがスピノザの経験則ということは,機械を用いて作ったレンズよりも,スピノザが手で磨いたレンズの方が優るという意味です。ですがホイヘンスが磨いたレンズとホイヘンスが機械を用いて作るレンズとの比較がここに含まれているとは確定できません。むしろホイヘンスは自身の腕に不満があったから,機械を自作したと考えられるからです。
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