スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

第四部定理五二&検査と診察

2014-09-13 19:11:13 | 哲学
 「汝自身を助けよ」というニーチェFriedrich Wilhelm Nietzscheのことばと,類比的に語れるような定理Propositioが『エチカ』にはあります。第四部定理五二です。
                         
 「自己満足は理性から生ずることができる。そして理性から生ずるこの満足のみが(acquiescentia in se ipso, quae ex ratione oritur),存在しうる最高の満足である」。
 この定理にとって最も重要なのは,第三部定理七です。どんな事物も,現実的に存在するようになると,その現実的本性actualis essentiaとして,現実的存在の維持に努める傾向を有しますconari。いい換えれば第三部定理六により,それ自身にとって可能な限り,自己の有に固執する傾向conatusを有します。つまり事物がそれ自身の有esseを維持する傾向を有するのは,それ自身のためなのであって,ほかのもののためではありません。このために,人間にとって最高の喜びlaetitiaは,自身の能動actioを観想するcontemplariことによって生じる喜びになります。スピノザはこの種の喜びを自己満足acquiescentia in se ipsoと定義します。だから精神の能動actio Mentis,すなわち理性ratioによって生じる自己満足が存在する最高の満足であることになるのです。
 かつて僕は「他人のため」の否定という考え方を,スピノザの哲学との関係で説明しました。そのときにはそれを,それがもたらす悪影響という,消極的側面から語りましたが,同じことは,この定理からも積極的に説明できるだろうと思います。もしも他人のために動くことが,自己満足と反対の結果effectusをもたらし得るとすれば,その人は,他人のために,最高の満足を失うことになるからです。
 スピノザの哲学では,「隣人を愛せ」と「汝自身を助けよ」は両立すると僕は考えます。しかしどちらが最高の満足,すなわち徳virtusであるかというなら,「汝自身を助けよ」の方なのだといえそうです。
 ここのところには,ニーチェの思想とスピノザの哲学の近似性があると僕は思います。そしてそれを,ニーチェはいかにもニーチェらしいと思えるようなことばで表現し,スピノザもまたスピノザらしいいい方で表現しています。そしてこの表現方法が,同時に両者の差異を表しているように思います。

 この日は通常の検査が終了してから,診察が開始されるまで,かなりの時間を要しました。
 僕は網膜症の検査のために通っています。しかしすべての患者がそうではないということは当然です。ですから診察に要する時間というのは,患者によって差が生じます。診察に長時間を要する患者が多ければ,待ち時間は長くなるのです。さらに,来院するすべての患者が診察を受けるわけではありません。検査だけという患者もいますし,診察も検査もなく,処方箋だけを受け取るという患者も存在します。ですから,僕の前に何人の患者がいるのかということによっては,診察までの経過時間を推定することはできません。この日は確かに空いていたのですが,僕より前に来院していた患者の多くが診察を受け,かつそれに時間を要する患者も多かったので,こういった現象が発生したのだと思われます。
 結果は異常なし。それでも9時半頃にО眼科に到着し,11時10分頃には帰宅できましたから,トータルの時間としては普段よりも短かったことになります。午後は長者町へ。
 4月19日,土曜日。母と妹が美容院へ。日曜日に予約が取り消された分の代替です。予約は午後1時。帰宅したのが午後3時半前。その後,午後4時からピアノのレッスンがありましたので,妹の休日としてはハードな日程でした。
 4月22日,月曜日。内分泌科の通院です。この日の中央検査室はがらがら。先に採血をして採尿。それから院内の食堂で昼食。こういう場合にもやはり果物を口にすることはできません。診察の予約は午後2時。昼食を終えてもまだ少しの時間がありましたので,最寄りのコンビニエンスストアに行ってみましたが,このときは週刊競馬ブックを入手することはできませんでした。
 受付に行ってみますと,診察室が決まっていないと言われました。今までの2番の部屋か,その向いの4番の部屋のなるとのこと。実際に呼ばれたのは4番の方。14時20分くらいになっていました。U先生が担当していたすべての患者の主治医が新しくなるので,時間が遅れるであろうということは想定していたので驚きませんでした。
コメント
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