スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

サンケイスポーツ盃ローレル賞&現実的本性

2012-11-16 18:24:54 | 地方競馬
 5日のJBCデーの最終レースとして組まれた第12回ローレル賞には,北海道から2頭,笠松から1頭が遠征してきました。
                         
 先手を奪ったのはデイジーギャル。ガバナーリヴァイヴが2番手で内にペプチドガーネット。ハクシュウベリーがいてメロディアス,ヒカリワールド,アイディンゴッデスの3頭。その後ろにアステールネオとケンブリッジナイスが続きました。前半の800mは50秒9でこれはハイペースですが,経験の浅い2歳馬にとっては,前に位置してもそれほど不利にはならない流れであったと思います。
 向正面で目立った動きといえばヒカリワールドが上昇していったことで,この馬が2番手まで上がって直線を迎えました。しかし逃げていたデイジーギャルにまだ余裕があったようで,むしろヒカリワールドは離されていきました。外を差し込んできたのはケンブリッジナイスで,馬体が離れて2頭が並んでのフィニッシュ。クビだけ凌いだデイジーギャルの優勝でケンブリッジナイスは2着。3馬身差の3着は馬場の中央を割ってきた遠征馬の争いとなり,北海道のメロディアス。
 優勝したデイジーギャルは7月の新馬戦を勝った後,条件戦3着。オープンは大敗したものの前走の条件戦を勝ってここに挑戦。人気薄という気楽な立場で先手を奪えた利が大きかったように思えます。今後どの程度まで活躍できるのかは,まだ未知数だといえるのではないでしょうか。父はウインドインハーヘア産駒,ディープインパクトの全兄で2004年のスプリングステークスを勝っているブラックタイドアストニシメントエベレストの分枝。
 騎乗した大井の真島大輔騎手は先月のマイルグランプリに続く南関東重賞制覇。ローレル賞は初勝利。管理している大井の宮浦正行調教師は開業およそ9年目で南関東重賞初勝利となりました。

 次に,この基本原理が現実的に存在する個物res singularisについて妥当する根拠に関しては,僕はそれを第三部定理七に求めます。つまりこの定理Propositioからして,現実的に存在する個物の本性essentiaには,その個物が現実的存在に固執するperseverare傾向conatusを有するということが含まれると僕は考えます。そしておそらくこの点に関しては,反論の余地はない筈だと考えます。
 そこでこれを前提とした上で,現実的に存在する個物の本性に,その個物の持続duratioの範囲が含まれると仮定してみましょう。これは要するに,その個物が現実的に存在するようになることと,現実的な存在を停止することが,その本性のうちに含まれていると主張していることにほかなりません。しかし,現実的に存在する個物がその存在を停止するということは,その個物が現実的存在に固執するということを停止するということにほかなりません。これはそれ自体で明らかであるといっていいでしょう。よってこの主張は,あるひとつの個物のうちに,相反する本性が同時に含まれているということを意味していることになります。しかしこれは第三部定理五に反しますから,不条理であるということになるのです。よって,第三部定理七が現実的に存在するあらゆる個物の本性を構成する要素となるのであれば,現実的に存在する個物の本性のうちに,その個物の持続の範囲が含まれているということは不可能であるということになるのです。
 こうしたことから第二部定義五が出てくると考えることができます。もちろんこの定義Definitioというのは,この後で説明することになる,現実的に存在する個物に限らず,もっと広い意味において事物の本性とはいかなるものではならないのかということから発生してくるような定義であると考えるべきですし,またそう考えるのでなければならないとさえいえるでしょう。けれど,持続するdurareといわれるような存在existentiaを有する何かがあるとするならば,それは個物以外にはあり得ないという点に留意するのであれば,そうした個物が現実的に存在するという場合の現実的本性actualis essentiaから帰結するような,ある定理的な性質を有していると考えることも,不可能なことではないと思います。
コメント
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