初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

個別銘柄の信用倍率の見方

2016-08-14 14:26:51 | 株・いろいろ

 個別銘柄の信用倍率は、今後の相場の方向を見るヒントになることがよくあります。

 例えば、信用倍率が10倍である銘柄は、売り残に対して買い残が10倍あるのですから、

 その銘柄に対しては強気(相場観)が多いということができます。

 しかし、これまで説明してきましたように、「近い将来売ってくる株数が多い(需給面)」のですから、

 あまり強気にはなれません。つまり、「相場観」より「需給面」にウエイトをおいてみるわけです。

 逆に、買い残に対して売残の比率が高い銘柄は、

 近い将来の買い要因が大きいのですから、株価は上がるのではないかと考えられるのです。

 ここで注意すべきは:

 信用倍率が同じ3倍の銘柄であっても、1倍から3倍になった場合と、5倍から3倍になった場合では妙味が違います。

 売り残も買い残もたくさんあって、しかも信用倍率の数値が接近している場合、

 「好取組銘柄」と言われるのはそのためです。

 また、信用倍率が1倍を下回ってきますと(買い残より売り残のほうが多い)、逆日歩が付く可能性もでてきますから、

 その面からも株価に動きがでます。

 いかがですか、信用倍率にご注目下さい。