個別銘柄の信用倍率は、今後の相場の方向を見るヒントになることがよくあります。
例えば、信用倍率が10倍である銘柄は、売り残に対して買い残が10倍あるのですから、
その銘柄に対しては強気(相場観)が多いということができます。
しかし、これまで説明してきましたように、「近い将来売ってくる株数が多い(需給面)」のですから、
あまり強気にはなれません。つまり、「相場観」より「需給面」にウエイトをおいてみるわけです。
逆に、買い残に対して売残の比率が高い銘柄は、
近い将来の買い要因が大きいのですから、株価は上がるのではないかと考えられるのです。
ここで注意すべきは:
信用倍率が同じ3倍の銘柄であっても、1倍から3倍になった場合と、5倍から3倍になった場合では妙味が違います。
売り残も買い残もたくさんあって、しかも信用倍率の数値が接近している場合、
「好取組銘柄」と言われるのはそのためです。
また、信用倍率が1倍を下回ってきますと(買い残より売り残のほうが多い)、逆日歩が付く可能性もでてきますから、
その面からも株価に動きがでます。
いかがですか、信用倍率にご注目下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます