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織部陶について(2)

2014-08-09 09:49:02 | 陶芸

 千利休は、秀吉の怒りを買って切腹しましたね。

 古田織部は、大坂夏の陣で陰謀を疑われて切腹しました。72歳のときです。

 茶の湯の師匠が2代にわたって切腹で果てたというのも何かの因縁でしょうか。

 千利休というと「侘び」「寂(さび)」で有名ですが、

 戦国を槍一筋で生き抜いた古田織部は、中世的な利休の茶に反して、

 すべて自己の好みの作意を強く打ち出しました。

 例えば、宗湛日記にあるそうですが、

 「ウス茶ノトキ、セト茶碗・・・ヘウケモノ也」

 ひょうげたもの、つまりひん曲がった茶碗を敢えて使ったのですね。

 そんな古田織部がリードした?美濃陶のすべてが「織部好み」ですから、

 志野、黄瀬戸、瀬戸黒(注)そして狭義の織部もすべて、

 「織部陶」ということができます。

 (注)黄瀬戸、瀬戸黒と「瀬戸}という言葉が使われていますが、

 これは名前を付けた後の人が瀬戸で作られたものと、思ったからでした。

 昭和の初めころ、すべて美濃で作られたものとわかったのです。