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陶磁器に歴史あり・木守(3)

2013-08-19 14:20:40 | 陶芸
 大正十二年(1923年)九月一日、

 関東大震災が、「木守」を悲劇に陥れました。

 たまたまこの日「木守」は、「名品図録掲載写真」を撮るために、

 松平家の東京屋敷の蔵に置かれていました。

 激しい揺れで棚から落ちたところに大金庫が倒れ、

 「木守」は粉々になってしまいました。

 というわけで、名品「木守」は極めて興味深い歴史を残しながら、

 写真で姿を見ることさえできないのです。

 その後、武者小路千家では「木守」を模写して作られた茶碗の中から、

 優れた名品を探しました。

 現在、楽家三代道入(ノンコウ)作の「木守」(上記写真)を、

 襲名茶事に使用している由です。

 上記写真は、2010年12月17日付日経紙掲載のものです。