イクリプティックを出てレッドさんについて道を上がっていく。
↑
地図でみるとこんな感じ。下(南)にイクリプティック・ブリューイングがあり、道を北に上がっていく。
すると、それまでは殺風景な風景だったのが一気におしゃれな(いわば、Hipな)雰囲気になってきた。
…いやごめん、写真の撮り方が下手なのであまりおしゃれに見えないと思うけど。。ホントはもっとおしゃれです。このミシシッピ・ストリートというのはここ最近、人や店が増え、流行ってきている通りとのこと。
この通りの成り立ちがとてもおもしろかった。そもそもこの通りは郊外なんで静かな住宅街で、めぼしいものと言えば音楽スタジオしかなかったそう。そこに15年ほどまえに「リ・ビルディングセンター」というボランティア施設が出来た。
この施設は、家を取り壊したときなんかに出る廃材を無料で受け入れ、それを整理・整備し、安く販売する施設。よく見るとこのセンターの建物自体、廃材の窓を使っているので窓枠がバラバラ。
柵も古い金具(ドリルとかラチェットとか。丸いのはたぶん電気丸のこの刃)を再利用。
↓
カッコいいな!普通に欲しいよ。
↑
中はこんな感じ。洗面台、窓枠だけでもたっぷりある。
すごいざっくりした東急ハンズを思っていただければ遠くないかもしれない。手作り好きな人なら宝探し的に楽しめると思う。
で、安い資材を求める人がここに集まるようになり、そうなるとその人たちにコーヒーを出す店が出来、ランチを食べられる店が出来、そうなりゃ当然、夜はビールが飲める店が出来、、と発展してきたとのこと。
このリ・ビルディングセンターを「Magnet」、つまり「磁石」に例える人もいた。こういうのはとってもいいね。日本だとつい町おこしというとハコ物を作りがちだけどハコを作ったってなかなか人は集まらない。リ・ビルディングセンターという実用100%の施設が人を呼び町を作った、というのはとっても面白い。
町並みはとても賑やか。
面白いな、と思ったのがこの通りの路上駐車。もちろんほとんどは違法駐車ではなくパーキング・メーターにお金を払って停めている。それを飲食店も利用している。
人気になって店内の席だけじゃ足りない場合、恒久的に3台分くらい市から路上を借りてしまう。そこに屋根を作りベンチをおいて客席にしてしまう。面白いね。
↑
左側がお店、軒先にも椅子とテーブルを出してるけど足りなくなったので、歩道挟んで路上にも客席を作ってる。この路上の客席はつまり本来は道路ということ。
店としては低コストで客席を増やせるし、市としては安定的に駐車料金が得られる。もちろん客席が増えればお客さんの待ち時間も減る。
日本だと道交法とかの問題で難しいだろう、もったいないことだよね。こういうのどんどんオッケーにしちゃえばいいのになぁと思う。(いや、もちろんいろいろ問題もあるんだろうけどさ)
別の日だけど、この通りに古くからあった音楽スタジオは今はバーになっててそこでハンバーガーを食べた。
パンが白パンでうまかった。
夜はたまにここで映画を流したりするみたいだし、暖炉もあって冬でも外で飲めそうだった。
これもさ、日本だと飲食店が外で映画流したり火を焚いたりするするのは法律的に色々問題あるけど、ある程度は許してくれたほうが楽しくなくなると思うんだけどなぁ。。派遣法とかの規制緩和とかよりこういう楽しいことの規制緩和を進めてくれたほうが僕は嬉しいんだけど。
ビールツアー2件はこのリ・ビルディングセンター向かいの「Stormbreaker Brewing」。Storm breakerというのはアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーでソーが新しく作った武器、、ではなくて(いや、そうでもあるんだけど)、ポートランドではネイティブ・アメリカンの言葉でこのあたりの「カスケード山脈」を指す言葉とのこと。
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カスケード山脈はカリフォルニア北部からオレゴン、ワシントン州に伸びる山脈のこと。海と並行してあるので、海からの嵐を止める。その結果、山脈の内側まで嵐が来ない、ということで嵐を壊すもの、という意味でStorm breakerとのこと。
その名を使った醸造所でこれまたいくつかの種類のビールを試す。
特に「おお、これいいね」と思ったのがHazy(かすみ、もや)と言われる濁ったビール。まろやかで飲みやすいし甘みがあるんだけどしつこくない。もちろん香りも良い。苦味の強いビールは好きじゃない、という人にはこっちのほうが好まれるかも知れない。
後日、ストームブレイカーの瓶ビールを自分用にお土産として持って帰ってきたんだけど、この「ニューイングランドスタイルペールエール」も少し濁りがあり、とっても美味しかった。
腹の底から「うまいなぁ~」と実感するタイプの味。それってどんな味か?大丈夫です、飲めばわかります。
この店はビールももちろんとっても楽しかったけど、店の作り自体が非常に面白かった。店の前にリ・ビルディングセンターがあるからか店の内装が手作り感溢れていた。それ故にテーブルも椅子も不揃い。
ふたつあるトイレのドアについてる鍵も不揃い。
でもねぇ、結局こういうのでいんだよね。ついつい新しくお店をオープンしようというといろんなものを新品で、揃えて店を作ろうと思っちゃうけどそういうとこのお金を抑えてもっと大事なこと、つまりは美味しいビールとか、に回してくれたほうが客としてはありがたい。
というわけで今回もたっぷりポートランドのビールをいただきました。
とにかく本当にポートランドのビールというのは種類が多くて楽しい。行かれることがあったら、ぜひサンプラー(いろんな種類をちょっとずつ飲める)を頼んでいくつかの種類を飲んでみてください。絶対に自分好みのビールが見つかると思うから。
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地図でみるとこんな感じ。下(南)にイクリプティック・ブリューイングがあり、道を北に上がっていく。
すると、それまでは殺風景な風景だったのが一気におしゃれな(いわば、Hipな)雰囲気になってきた。
…いやごめん、写真の撮り方が下手なのであまりおしゃれに見えないと思うけど。。ホントはもっとおしゃれです。このミシシッピ・ストリートというのはここ最近、人や店が増え、流行ってきている通りとのこと。
この通りの成り立ちがとてもおもしろかった。そもそもこの通りは郊外なんで静かな住宅街で、めぼしいものと言えば音楽スタジオしかなかったそう。そこに15年ほどまえに「リ・ビルディングセンター」というボランティア施設が出来た。
この施設は、家を取り壊したときなんかに出る廃材を無料で受け入れ、それを整理・整備し、安く販売する施設。よく見るとこのセンターの建物自体、廃材の窓を使っているので窓枠がバラバラ。
柵も古い金具(ドリルとかラチェットとか。丸いのはたぶん電気丸のこの刃)を再利用。
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カッコいいな!普通に欲しいよ。
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中はこんな感じ。洗面台、窓枠だけでもたっぷりある。
すごいざっくりした東急ハンズを思っていただければ遠くないかもしれない。手作り好きな人なら宝探し的に楽しめると思う。
で、安い資材を求める人がここに集まるようになり、そうなるとその人たちにコーヒーを出す店が出来、ランチを食べられる店が出来、そうなりゃ当然、夜はビールが飲める店が出来、、と発展してきたとのこと。
このリ・ビルディングセンターを「Magnet」、つまり「磁石」に例える人もいた。こういうのはとってもいいね。日本だとつい町おこしというとハコ物を作りがちだけどハコを作ったってなかなか人は集まらない。リ・ビルディングセンターという実用100%の施設が人を呼び町を作った、というのはとっても面白い。
町並みはとても賑やか。
面白いな、と思ったのがこの通りの路上駐車。もちろんほとんどは違法駐車ではなくパーキング・メーターにお金を払って停めている。それを飲食店も利用している。
人気になって店内の席だけじゃ足りない場合、恒久的に3台分くらい市から路上を借りてしまう。そこに屋根を作りベンチをおいて客席にしてしまう。面白いね。
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左側がお店、軒先にも椅子とテーブルを出してるけど足りなくなったので、歩道挟んで路上にも客席を作ってる。この路上の客席はつまり本来は道路ということ。
店としては低コストで客席を増やせるし、市としては安定的に駐車料金が得られる。もちろん客席が増えればお客さんの待ち時間も減る。
日本だと道交法とかの問題で難しいだろう、もったいないことだよね。こういうのどんどんオッケーにしちゃえばいいのになぁと思う。(いや、もちろんいろいろ問題もあるんだろうけどさ)
別の日だけど、この通りに古くからあった音楽スタジオは今はバーになっててそこでハンバーガーを食べた。
パンが白パンでうまかった。
夜はたまにここで映画を流したりするみたいだし、暖炉もあって冬でも外で飲めそうだった。
これもさ、日本だと飲食店が外で映画流したり火を焚いたりするするのは法律的に色々問題あるけど、ある程度は許してくれたほうが楽しくなくなると思うんだけどなぁ。。派遣法とかの規制緩和とかよりこういう楽しいことの規制緩和を進めてくれたほうが僕は嬉しいんだけど。
ビールツアー2件はこのリ・ビルディングセンター向かいの「Stormbreaker Brewing」。Storm breakerというのはアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーでソーが新しく作った武器、、ではなくて(いや、そうでもあるんだけど)、ポートランドではネイティブ・アメリカンの言葉でこのあたりの「カスケード山脈」を指す言葉とのこと。
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カスケード山脈はカリフォルニア北部からオレゴン、ワシントン州に伸びる山脈のこと。海と並行してあるので、海からの嵐を止める。その結果、山脈の内側まで嵐が来ない、ということで嵐を壊すもの、という意味でStorm breakerとのこと。
その名を使った醸造所でこれまたいくつかの種類のビールを試す。
特に「おお、これいいね」と思ったのがHazy(かすみ、もや)と言われる濁ったビール。まろやかで飲みやすいし甘みがあるんだけどしつこくない。もちろん香りも良い。苦味の強いビールは好きじゃない、という人にはこっちのほうが好まれるかも知れない。
後日、ストームブレイカーの瓶ビールを自分用にお土産として持って帰ってきたんだけど、この「ニューイングランドスタイルペールエール」も少し濁りがあり、とっても美味しかった。
腹の底から「うまいなぁ~」と実感するタイプの味。それってどんな味か?大丈夫です、飲めばわかります。
この店はビールももちろんとっても楽しかったけど、店の作り自体が非常に面白かった。店の前にリ・ビルディングセンターがあるからか店の内装が手作り感溢れていた。それ故にテーブルも椅子も不揃い。
ふたつあるトイレのドアについてる鍵も不揃い。
でもねぇ、結局こういうのでいんだよね。ついつい新しくお店をオープンしようというといろんなものを新品で、揃えて店を作ろうと思っちゃうけどそういうとこのお金を抑えてもっと大事なこと、つまりは美味しいビールとか、に回してくれたほうが客としてはありがたい。
というわけで今回もたっぷりポートランドのビールをいただきました。
とにかく本当にポートランドのビールというのは種類が多くて楽しい。行かれることがあったら、ぜひサンプラー(いろんな種類をちょっとずつ飲める)を頼んでいくつかの種類を飲んでみてください。絶対に自分好みのビールが見つかると思うから。