浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

【ポートランド・ビールレポートその1】

2018-09-03 13:34:47 | 食べ物
またポートランド(アメリカのオレゴン州)に行ってきました。

3年ぶり2回め。前回の内容はこちら→「ポートランド旅行記」

今回はポートランド在住のむめもさんに、ポートランドのまちづくりについてのオープン講座にお誘いいただき、勉強半分・観光半分。

まずはビールからですね、ポートランドですもの。

改めてお伝えすると、オレゴン州ポートランドは「マイクロ・ブリュワリー」という小さな醸造所がたくさんあることで有名。それぞれの醸造所が多彩なビールを作っており、そういうのを試しているだけでとっても楽しい。

着いた初日にまずは「Widmer brothers」へ。

何はなくても僕にとってはポートランドビールといえばまずWidmer IPA。3年前にポートランドに来たとき、初めてこのビールを飲んで「な、な、なんなのだこれは!?」と衝撃を受けた。

もちろん、僕はビールが好きだけどこんなに衝撃的なビールはそれまで飲んだことがなかった。その頃、僕の知っているビールといえば普通のビール(つまりまぁ、一番搾りだの黒ラベルだの)かギネスなんかに代表される黒ビールくらいしか種類を知らなかった。そんな時にIPAを飲んだらこれが美味しくて美味しくて。更に同じWidmerのHefeweizen(へフェヴァイツェン)を飲んで「おお、これまたぜんぜん違う!!」と思った。これが僕がクラフトビールにドハマリするきっかけだった。

思い起こしてみると、僕は3年前のポートランドでIPAというビールを生まれて始めて飲んだんだけど、その頃って日本でIPAって本当に飲めなかった。そりゃ非常にマニアックなビール好きの人は知っていたかも知れないけどそれでもやっぱりわざわざ自らネットで調べたりして専門店にいかないと飲めなかった。それが今ではヤッホーブルーイングのIPAがコンビニにあったり、KIRINがGrand KIRINのブランドでIPAを出しててスーパーにおいてたりする。日本のビアシーンも変わってきたなぁと実感する。僕は「豊かさ」というのはひとつ「種類の豊富さ」でもあると思っていて、日本のビールが「豊か」になっていくのはとっても良いことだと思う。


つーことでまずWidmer IPA。道の向かいのオープンスペースでも飲めるようになっててとっても気持ちがいい。

うーん、コレだぜ!って感じ。

店内に移って更に別のIPA。

これは「Warpin'Dropin'」というネーミング。どのIPAも、というかどのビールも、味が多彩でとっても楽しい。

困るのは、何杯か違う種類を飲んでいると「うーん、2杯前に飲んだの美味しかったからもう一回飲みたいな。あれ?3杯前だっけ?最初に飲んだやつだっけ??」と飲めば飲むほどわからなくなってくること。まぁ、楽しいからいいんだけど。

そうそう、3年前と比べて、今回気付いたんだけど、バーのビアメニューが紙でテーブルに置いてある形ではなくてカウンター上のモニターに映されているのが増えた。今回、お店に行ってまず「ビアメニューあります?」と聞いたら、「これ見てね」と頭上を指さされることが多かったように思う。

つまりこれは、ビールの種類が多くて入れ替わりが激しい、ということなんだろうね。各醸造所が実験的にいろんな種類のビールを作っているということ。イメージとしてはもう鮮魚居酒屋が黒板に「今日のオススメ」みたいに書いてるようなのに近い。この一期一会感がね、ポートランド・ビールは楽しい。

Widmerは地元では大きめの醸造所であり、コンビニでも瓶ビールが売っている。


Widmerを出てもまだまだ日が高くハッピーアワー(早い時間はお得、みたいなことをほとんどのお店がやっている)にも間に合うので街中にある「Lardo」へ。

Lardoというのはつまり「ラード」、豚の脂のこと。ポークサンドウィッチがメインだけどビールもたくさんおいてあって楽しい。

道端で飲めるしね。やっぱり外飲みは気持ちが良い。



なんと言ってもここはハッピーアワーがお得。通常1パイント6ドルがハッピーアワー(15時から18時まで)だと3ドル。なんと半額ゥゥゥ!!それと大きなピクルスが一本1ドル。どうしてもアメリカにいると脂っこくて炭水化物たっぷりの食事が多くなるのでこういうあっさりしたものは嬉しい。


ビール2杯とピクルス一本、ビール1杯毎にチップ1ドル払っても10ドルで1ドル余るというこの安さ。素晴らしい!近所にあったら毎日いくなー。

(続く)