次期サッカー日本代表監督のイビチャ・オシム。すごい人なんですよ、ほんとは。ジェフの監督をやってるのがそもそも「なんでやねん!」というくらいの。あのレアル・マドリーからもオファーがあったわけで。
オシム采配の結果の代表として、ジェフの「ダイレクトオンリー、16秒ゴールシーン」なんかやっているけど、ほんと美しい。走って、動いて、ボールが進んで決まる。いいねー。こんなの代表戦でやってくれたらほんとうれしい。
そのオシムのノンフィクション。
結構いろいろな本屋で品切れだったけど増刷されたのか、ふと見つけた。即ゲット。
何よりぐっと来るのが彼のユーゴ監督時代の話。代表監督なのにクロアチア、セルビアモンテネグロ、と言った内紛にも巻き込まれ。奥さんを戦火の中に残したまま会えず。だって、「三日間出張してくる」と家に奥さんおいて出かけたらそれから二年半戻れないんだよ。その間の連絡手段はアマチュア無線(!)「なんてこった…」と思う。
そんな中で生きたからこそ、それを乗り越えるためのユーモアセンスがたまらない。
好きなシーン。ジェフでオシムの誕生日に。
「ジェフのTシャツをプレゼントするからお孫さんの上げるといい」と言われ、
「そんな格好の悪いものいるもんか。ジェフの色は赤に黄色に緑。まるで鸚鵡(オウム)だ。孫は喜ばんよ。このクラブ、選手だって日本代表はいないし」
一同シーン。。。
「監督だってロクな奴じゃない」
一同爆笑!
ほんと「ユーモアと知性は同義」。
監督としてもやっぱりすごい。
シュートをミスした選手のことを聞かれて、
「誰でもシュートをミスすることはあります。しかしなぜあなた方はあの時間にボランチが走りこんでいたことを褒めてあげないのか?」
いいねー、こういうことを言われたらミスした選手も救われるし、走りこんでたボランチもやる気が出るはず。やっぱりマネジメント、というかモチベーションをあげる一番のポイントは「ちゃんと見てあげること」だと思うね。
そして、この本にたびたび出てくるドラガン・"Pixy"・ストイコビッチ。
僕は彼の全盛期をリアルタイムででは知らないけど、グランパス時代は良く覚えている。「Fantasista」という言葉がある。想像力あふれる選手、とでもいうのか。見事なパス、びっくりするプレーを見せる選手のことだけど、僕の中でファンタジスタ、と言えばロベルト・バッジョかストイコビッチ。ストイコビッチは90年W杯のとき、ユーゴ代表としてオシムの下にいた。その時のチームはローター・マテウスが言うのは「大会最強」だったらしい。日本で7年過ごした妖精、その彼が一番の監督、と慕うオシムが日本代表監督に。こんなうれしいことはない。ストイコビッチ(現レッドスター会長)もオシムに誘われ日本代表コーチに、なーんて想像はやばい? つーか選手として戻ってきてほしいけど。
「オシムってどんな人?」という人もこの本を読んだら一発でファンになるはず。
五つ星★★★★★
こんなシーンを二度と見たくはないから。
頼む、オシム。
オシム采配の結果の代表として、ジェフの「ダイレクトオンリー、16秒ゴールシーン」なんかやっているけど、ほんと美しい。走って、動いて、ボールが進んで決まる。いいねー。こんなの代表戦でやってくれたらほんとうれしい。
そのオシムのノンフィクション。
結構いろいろな本屋で品切れだったけど増刷されたのか、ふと見つけた。即ゲット。
何よりぐっと来るのが彼のユーゴ監督時代の話。代表監督なのにクロアチア、セルビアモンテネグロ、と言った内紛にも巻き込まれ。奥さんを戦火の中に残したまま会えず。だって、「三日間出張してくる」と家に奥さんおいて出かけたらそれから二年半戻れないんだよ。その間の連絡手段はアマチュア無線(!)「なんてこった…」と思う。
そんな中で生きたからこそ、それを乗り越えるためのユーモアセンスがたまらない。
好きなシーン。ジェフでオシムの誕生日に。
「ジェフのTシャツをプレゼントするからお孫さんの上げるといい」と言われ、
「そんな格好の悪いものいるもんか。ジェフの色は赤に黄色に緑。まるで鸚鵡(オウム)だ。孫は喜ばんよ。このクラブ、選手だって日本代表はいないし」
一同シーン。。。
「監督だってロクな奴じゃない」
一同爆笑!
ほんと「ユーモアと知性は同義」。
監督としてもやっぱりすごい。
シュートをミスした選手のことを聞かれて、
「誰でもシュートをミスすることはあります。しかしなぜあなた方はあの時間にボランチが走りこんでいたことを褒めてあげないのか?」
いいねー、こういうことを言われたらミスした選手も救われるし、走りこんでたボランチもやる気が出るはず。やっぱりマネジメント、というかモチベーションをあげる一番のポイントは「ちゃんと見てあげること」だと思うね。
そして、この本にたびたび出てくるドラガン・"Pixy"・ストイコビッチ。
僕は彼の全盛期をリアルタイムででは知らないけど、グランパス時代は良く覚えている。「Fantasista」という言葉がある。想像力あふれる選手、とでもいうのか。見事なパス、びっくりするプレーを見せる選手のことだけど、僕の中でファンタジスタ、と言えばロベルト・バッジョかストイコビッチ。ストイコビッチは90年W杯のとき、ユーゴ代表としてオシムの下にいた。その時のチームはローター・マテウスが言うのは「大会最強」だったらしい。日本で7年過ごした妖精、その彼が一番の監督、と慕うオシムが日本代表監督に。こんなうれしいことはない。ストイコビッチ(現レッドスター会長)もオシムに誘われ日本代表コーチに、なーんて想像はやばい? つーか選手として戻ってきてほしいけど。
「オシムってどんな人?」という人もこの本を読んだら一発でファンになるはず。
五つ星★★★★★
こんなシーンを二度と見たくはないから。
頼む、オシム。