ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

発言しないと世界は認めたものと思う。謙譲の美徳も度が過ぎると生存権まで放棄したことになる

2011-01-04 13:02:40 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)




年明けの3日のNY株式市場は昨年末比93ドル高、11,670ドルでスタートした。NHK/BS「おはよう世界」紹介の「ブルームバーグ」は、ロ―ラ・バートン記者が「1%以上上げた。12月来最大の上げ幅だった。ただ、商いは昨年12月の5億株と比べれば10億だったが、昨年の平均出来高より低い。小売株、電機、金融がリードした」と淡々とレポートしていた。

同じく「おはよう世界」の「経済情報」に出演した三井住友銀行の森谷亨氏は「バンカメが米住宅ローン会社と和解が成立したことを受けての金融株値上がりがこの日のNY株価をリードした。欧州株も堅調だったことから様子見していた資金の一部が株式市場へ流れた。一時、130ドル以上上げていたが引けにかけて失速した。一方、NY外国為替市場では、ISM製造業景況指数が堅調に推移したことを材料に、ドル円相場が買い戻され、1ドル=81.70~77円で取引された。」と静かなトーンでコメントしていた。

NY原油相場はバレル91.55ドルで取引された。NY金先物相場はトロイオンス1,422ドルで取引された。10年物米国債利回りは年3.336% へ小幅上昇した。インフレ懸念が底流を流れていることを教えている。

テレビ東京「モーニングサテライト」出演の堀古英司氏は「12月は税金対策の売りで相場が抑えられていた。その反動で1月の相場は例年高い。なぜ株式が好調かは依然ミステリーである。失業保険給付期間が13ケ月延長されたことで個人の支払い能力が持続している。アメリカ株の上昇余地はまだ残っている。ただ、所詮、ばらまきだから数カ月で息切れする」とこれもまたクールに語っていた。

為替動向についてモーニングサテライトに出演したシティバンクの尾河真樹氏は「正直、ドル円相場が意外に強いなと思っている。要因は長期金利上昇に歯止めがかかったからだ。テクニカル要因が強く働いている。明日FOMCの議事録が発表されるが相場へのインパクトはないだろう」と先行きの見通しについてはいつもの同氏の歯切れ良さがなく言葉少なだったことが印象に残った。

今朝の「おはよう世界」では英BBCが1月4日からVAT(付加価値税)が食料品と子供服を除き現行の17.5%が20.0%へ引き上げられることで、小売業界が消費減、景気への悪影響を懸念していた。キャメロン政権は野党の反対はあるものの英国は危機的財政難に直面しているとして断固VAT引き上げを実施する構えであると伝えていた。

韓国KBCがイ・ヨンバク大統領が新年所信表明演説し「北との経済協力拡大」を訴えたと伝えた。一方、北の国営放送3本が共に「対話路線」をアッピールする映像を「おはよう世界」が紹介していた。君子豹変するというが、年が変わるとかくも変わるものかと驚いた。

変わらないのが日本である。国際社会では日本人は顔が見えないとよく言われる。まず自分の意見を言わない。領土問題ひとつとっても言われっ放しである。発言しないと世界は認めたものと思うものだ。謙譲の美徳も度が過ぎると日本人の生存権まで放棄してしまうであろう。(了)

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[右上手」(国債)一本だけで相撲がとれるほど世界は甘くない。シートベルトは外さない方がよさそうだ

2011-01-04 06:39:12 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



年末年始の特番テレビ番組を久しぶりに堪能した。なかでも「紅白」にぶっつけた大晦日の「テレビ朝日」系の「池上彰の6時間半の生放送」が、どれだけの国民が見ていたか不明だが、領土問題、年金問題、資源問題など多岐にわたり、結構勉強になった。

領土問題では、尖閣問題で、「1885年に日本が現地調査し、1895年に日本の領土に編入した。1953年に中国は尖閣諸島を日本の領土と認めていた。ところが、1968年に国連の調査で地下資源が確認されたあと71年、中国と台湾が領有権主張を始めた。」との解説が、恥ずかしながら、十分認識していなかったこともあり、一番印象に残った。

年金問題では、国民年金と厚生年金などあり、国が税金から資金の50%を拠出している。複数分散されて存在している年金の母体の一体化が望ましいという意見が視聴者から出ていた。ただ、年金基金を具体的にどのように運用しているのかについて質問も説明もなかった。

「1ドル=80円の円高なのにガソリン代が09年1月リッター106円が現在133円だ。「なぜ下がらないのか?」という質問が視聴者から出ていた。09年1月の原油がバレル42ドルが10年12月に約90ドルに値上がりしたからだと説明していた。

投機資金が暗躍しているから今後、バレル100ドルを超えることは控え目に見ても必至だろう。原油問題は2011年を騒がせるテーマの一つになりそうな予感がする。

日本の少子化対策の一環として、幼稚園と保育園を一体化しようと菅政権は考えている。ところが文部科学省(幼稚園)と厚生労働省(保育園)で管轄が違う。幼稚園は運動場、保育園は調理場が認可条件である点でも基本的に違う。一体化がすんなり進みそうにないことを当番組は暗に示唆していた。

昨年末、話題沸騰したウイキリークスの問題も取り上げられた。「ウイキ」とはハワイ語で「速い」という意味だそうだ。ウイキぺディアは、誰でも項目追加編集できる媒体、一方、ウイキリークスは、提供情報を編集せず公開出来る「告発サイト」である。共に基本的には寄付で運用していると解説していた。

アメリカはウイキリークスを潰そうとしているようだが、成功は疑わしいと見られている。既に表に出た情報はごく限られた本数と言われる。日本関連で何が飛び出すか知れたものではない。

政治の世界では、2012年は、中国、アメリカ、ロシア、韓国、台湾、北朝鮮、西欧ではフランスが政権交代する。アメリカは選挙になると大統領はなんでもありに豹変する。特にアメリカは先の中間選挙で民主が大敗した後だけになおさらであろう。

経済問題では、欧州の財政破たんの問題を取り上げていた。ギリシャ、アイルランドのあとにスペイン、イタリアと財政赤字国が控えている。ヨーロッパの国債は外国人保有率が高い。水鳥と同じで危ないとなれば売り逃げる。それに引き換え、日本の国債は、外国人比率が10%以下と低いからいまのところ大丈夫だという。果たしてそうだろうか。

日本の年金、保険、国の財政も余りにも国債に偏重している。日本の金融機関は、運用にこと欠いて国債の「一本釣り」である。米FRBは6,000億ドルの資金で国債買い取りを宣言した。そのころから米長期金利が上がり始めた。

間もなく大相撲初場所が始まる。「右上手」(国債)一本で相撲が取れるほど世界は甘くない。シートベルトは外さない方がよさそうだ。(了)

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