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インフレの備えをしておかないと大波が来ても逃げられない:NYダウ108ドル高

2011-01-25 10:13:18 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「Bluechips12000に接近」という見出しが24日付けのWSJ紙に出ていた。BlueChipsとはNYダウのことである。RonnaKardosYesalavich記者は『相次ぐ企業買収のニュ-スと米企業業績、オバマ年頭教書に楽観的になり、投資家が積極的になったからだ』という文で始まる。24日のNYダウは前日比108ドル 高、11,980ドルで取引を終了した。

忙しい人は見出しと始めの3行しか読まない。駅でハンバーグをほうばりながら足早に地下鉄の乗り場にかけ込む。飛行場の情景では、現在もそうだろうが、ワシントンDCナショナル空港まで車を飛ばしNYラグアディア空港の間をほぼ30分きざみに飛ぶシャトル便に乗る。

座席につくなりワシントンポスト、NYタイムズやウオールストジャーナル、フィナンシァルタイムズに目を通したあと、当時ワープロの蓋をあけてキ―をたたき始める姿をよく見かけた。今も同じだろう。日本でも似たようなものだろう。ビズネスマンはとにかく忙しく動き回っていないと仕事にならない。今朝のWSJ紙を読んでいて40年前の記憶が急に浮かんできて懐かしい思いにかられた。

一方、NY原油先物市場はWTI相場は前日比17セント安、バレル87.70ドル、NY金先物市場はトロイオンス前日比2ドル高の1,336ドルと冴えない。金相場が1,400ドルをつけ、原油が100ドル目前と騒いでいたのはついこの間ようだったが、投資家の目が商品から株式に移って来たようだと24日付けのWSJ紙の別ぺ―ジでMarkGongloff記者が書いていた。

毎度、水鳥の話で恐縮だが、彼らを日本人と同じ人間だと思うと間違う。人間の顔をした鳥だと思えば間違いが少ない。同じ人種だと思うから、日本人は控えめにに見て一周遅れでレースをしていても気がつかない。水泳で言うなら並んで泳いでいるのではなく1500メートルのレースなら50メートルおいとけぼりを食っているのである。どこが違うのか。スピード感覚の差である。狩猟民族は早く処理しないと肉が腐るからだ。

24日付けのWSJ紙日本版にフランクフルト発の記事で「緊縮財政の堅持と物価上昇警戒が重要=ECB総裁」という見出しの記事が長文で出ていた。「物価安定に必要と見られるときには、ギリシャ、アイルランド、その他欧州周辺国が景気低迷を理由にECB(欧州中央銀行)の利上げを遅らせることは容認しない。」ことを今週開かれる世界経済フォ―ラム年次総会(ダボス会議)出席を前にWSJ紙のインタービューに答えたと書いていた。

NY外国為替市場で1ユーロ=1.3647ドルで取引された。ユーロ堅調の地合いがこのところ続いているが、トレシュ総裁のインフレには断固立ち向かう。利上げは避けて通れないとの強い意思を水鳥(投資家)は感じ取っているのであろう。

日本だけデフレである。インフレは決して好ましいことではないけれど、一段でも二段でもいいから昇れる体力がある間に、階段を上ってインフレの備えをしておかないと大波が来た時に逃げられない。(了)

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