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GM株下落、NYダウ下げるー学校で教えてくれない経済学

2005-10-11 09:49:01 | 経済学
GM(ゼネラルモーターズ)といえば、アメリカのシンボル、自動車業界の王者である。

そのGM株が関連の自動車部品メーカー、Delphiが経営破たんし、当社の株価は50%値下がりした。デルファイ破産にともなう経営負担が既に巨額の債務を抱えたGMの肩にさらに重くのしかかるとの思惑から10月10日のNY市場でGM株は7%値下がりした。

原油高、インフレ懸念がこのところのNYダウ下げの背景にある。それに加えてGMに見られる業績不安である。米自動車労働組合に代表される強力労働組合と企業側との軋轢懸念、コスト増、国際競争力低下を指摘するアナリストは多い。

コスト増につながる組合員の福祉を引き続き守るか、事業経営を優先してライバルの日本や韓国自動車メーカーと伍して戦える競争力維持に軸足を移すか、悩ましい選択をGM、フォードなど米自動車メーカーが迫られるとの見方が株価の売り材料に使われ易いのであろう。

一方、この日のNY原油相場は、薄商いの中、バレル4セント下げ、61.80ドルで取引を終了した。この一週間でバレル4ドル以上一気に調整したことから底値圏に近づきつつあるという見方が一部に出てきている。

原油相場高騰に目を奪われがちであるが、米国の天然ガス相場が一時14ドル台へ急騰した。現在12ドル台で調整をいれているが、日本、中国の5ドル台、サウジアラビアの1ドル台に比べれば異常さが目だっている。

あまりの高さにたまらず、まじめに国外脱出を考えている米国石油化学メーカーもあるようだ。現に米国の化学業界の雇用数は88万5千で18%減少したというデータもある。米国で天然ガスの異常高が続けば、空洞化が進むかもしれない。

NY為替市場では1ドル=114.21円へ1ドル=113.78円から値上がりした。
本気でドルが上がりたがっているのかはっきりしないが、気になる動きである。

GM株下落、NYダウ下げる。米国企業の国際競争力が試されているのかもしれない。(了)

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