柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

本来の勉強しましょうね。

2008年06月05日 | 葬祭スタッフ
各地の葬儀社に行くと、きれいなユニフォームを着て
髪型は決まってシニョン、髪の毛はカラーリングなしの黒髪。

そんなステキな女性が葬儀の案内をしています。

その回りから聞こえてくるのは、案内の動作をするのが目的になっている事への
不満です。

「手荷物はこちらへお願い致します」次から次へと聞かされる言葉。
そこには少しの遅れも許されないような事務的な作業。

会葬者の1人が言いました。
「友達が死んで、泣きながら列に並んでるのに
もっと優しくいえないのか!」

大勢の会葬者を時間内に焼香案内するのは大変なことです。
「前にお進みください。順にお進みください」と
必死に案内していたスタッフは、会葬者の足を踏んでました。

「1時間で500人は回したわ」と自慢話?

こんな話を漏れ聞きます。

「困っとるんですわ。あの子葬儀のたびに、私なら絶対泣かしてみせる。
と言って、肩で風きって。鼻が天狗になっとる。
他に司会するものがいないんで、参ってますわ」

最近では、葬儀のレベルアップといえば
アシスタントの動きと司会が人気です。

コレを身につければ、きちんとした葬儀社に見えると思っている見たいです。

デモね、アシスタントの動きや司会を教えてくれた研修者は
多分そんな風には教えていないはず。

必ず、葬の歴史や意味や目的を教えていると思います。
そして、遺族の心境や、お客様の感じ方も教えます。

その上で、案内や司会の重要性を話しているはずです。

その次にノウハウです。

でも、上っ面だけを覚える人が多いんですね。

同じ葬儀の現場にいても、自分の持分以外は関係ない。

料理が余りそうなら
会葬者の誘い方工夫してくださいよ。

お客さんの買い物を無駄にしないでくださいよ。

案内も、司会も、葬儀が十分に解っていないと
片手落ちになります。

葬儀の流れなら十分に知ってます・・・ですか?
違うんですね。

そのお葬式の故人はどんな人柄、
家族は故人をどう思ってたの?今の状態はどう?
親族との関係はどう?
町内との付き合いは?
会葬者はどんな人が多いの?

せめて、コレくらいは把握していなきゃ。
それなりの案内や接待、司会は出来ないでしょう。


自分では優しい人になってるつもりでも
周りの人は、ちゃんと見てますよ。
カッコだけって!

なんせ、人生経験の豊富な人がお客様なのだから。

勉強するのは、とても大事なことですが
勘違いな勉強は損ですよ。



こんな事を内心思っているので
ウーーーーンと、唸ってしまう今日この頃です。







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