柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

赤ちゃん、又来てね

2009年09月17日 | 赤ちゃんのお葬式
街で赤ちゃんを見かけると、先ず笑いかけてみます。
そして心の中で「こんにちは。あなたを大歓迎するわ」と話しかけることにしています。
正直に言えば、その昔私は赤ちゃんが苦手だったんです。
(自分の子は別ですけど、よその子は本当に苦手でした)
だって、顔を合わせると何故だか泣く子が多くて。
ところがそう話しかけるようになってから、赤ちゃんは私の顔を見て笑ってくれるのです。赤ちゃんには心の声が通じるのでしょうか?

でも、ショックなことですが、赤ちゃんのお葬式もあるんです。
以前に「赤ちゃんはママを選んで生まれてくる」と言う話しを書いたことがあります。とても多くの方がこの話しを読んでくれています。
今でもこのキーワードでアクセスして下さる方は後を絶ちません。

先日、ママになれなかった方がいました。
赤ちゃんは誕生の日を待たずに天国に帰ってしまいました。
ママとおばあちゃまは心のこもったお別れがしたかったのです。
だから、急いでお葬式をしませんでした。
ママは亡くなった赤ちゃんを抱っこしてお家に帰りました。
そして赤ちゃんを囲んで家族みんなが赤ちゃんの「お誕生」をお祝いしたそうです。
亡くなったのに、こんな風に迎えられた赤ちゃんはとっても嬉しかったでしょう。

その後、ママに一杯抱っこしてもらい
ママから「有難う。又来てね」とお願いされて
赤ちゃんは天国へ帰っていきました。

ほんの短い時間だったけれど
赤ちゃんはママがとっても好きになったはず。
パパやおじいちゃま、おばあちゃまもの事も忘れずに帰って行ったはず。

私が赤ちゃんのお葬式を大切にしているのは
ほんの一瞬でも、赤ちゃんにママとパパに愛されてた事を感じて
帰って欲しいと思っているからです。
そして、ママはちっとも悪くないって伝えたいからです。

ママはそれでも、これからずっと悲しみを心に溜めてしまいます。
辛いよね、淋しいよね、涙が出ちゃうよね。
でもね、赤ちゃんはママのおなかにいたことをとっても喜んでいたみたい。
そのことだけは忘れないでいてあげて。

私が薦める本です。
池川明先生が書いている「胎内記憶」の本です。
少し落ち着いたら読んでみてくださいね。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして (JAM)
2009-09-18 00:53:54
突然すみません

私も葬儀の仕事に携わらせていただいてる者です
柴田様のブログを度々拝見させていただいてます

とても興味深く、お勉強になり楽しみにしております

まだまだなんですが

心ある葬儀屋になれるようにお勉強させて
いただきます


これからも
いろんな話を聞かせてください




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ありがとうございました。 (甲斐)
2009-09-19 16:02:57
福岡での研修、お疲れ様でした。いろいろな話が聞けて、本当に良かったと思っています。(思うだけではいけませんので、もちろん実行に移します(笑)。)お体に、気をつけて頑張ってください。
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がんばってね (shibata)
2009-09-20 00:19:20
JAMさんも、甲斐さんもきっとこのお仕事に遣りがいを感じていらっしゃるのだと思います。
お役に立てて、良かったです。
これからも宜しく。
どこかで逢ったら、声をかけて下さいね。
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胎内記憶の本 (ともちゃん)
2009-09-21 00:08:10
小学校で保健委員を引き受けた時に、池川先生の講演を聞く機会がありました。
その時に「胎内記憶」の本を買って帰ったのを覚えていますが、どこに行っちゃったかしら?
選んで生まれて来てくれたと思うと愛しさが増したものです。
大きくなると、親も子もそんなことはすっかり忘れてしまってますよね
ちょっと反省してしまいます。
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胎内記憶 (shibata)
2009-09-21 01:39:21
池川先生の話しは、とても興味深いです。
私も先生のお話しを聞く会を企画しようと思っています。多くのママやパパやおじいちゃん、おばあちゃんに聞いてもらいたい!
子供を虐待しない世の中になるヒントがありますね
それから子供が愛おしくなりますね
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赤ちゃん、、、 (kota)
2009-10-07 00:39:36
池川先生の本、読ませていただきました。
「ママ、さよなら。ありがとう」

泣きながら読みました。毎日泣いています。
でも泣いた後は気持ちが少し落ち着くんです。不思議ですね、、、

柴田さんからのお話、とても嬉しかったです。
気にかけてくださったことも嬉しかった。
ありがとうございました。
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